結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2010年07月12日(月曜日)

参議院選民主惨敗・自民大勝の「勝利とは敵から恵んでもうもの」

「勝利とは自ら勝ち取るものではない。
敵から恵んでもらうものだ」

(塩野七生)

そんな昨夜から今日未明の出来事。

Everybody! Good Monday![vol28]

2010年第28週です。
7月も第3週で、ちょうど真ん中。

日本列島は南から、徐々に梅雨明け。
今週末は、土曜、日曜、それにつづく月曜・海の日の三連休。

7月唯一の祭日。
ジャストミートで、各地の梅雨明け。
夏本番です。

そして翌週末から、
児童・生徒は夏休み。
学生はもう、夏休みモード。

家庭内に夏休みに突入する者がいると、
不思議に家族全員が夏休み気分になる。

さて、今日の未明、三つの出来事。
第一に参議院選挙、民主党自滅。
自民党大勝、
みんなの党大躍進。

わが清水信次候補も、残念ながら落選。
しかし大勝も大躍進も、
敵から恵んでもらったものであることを、
忘れてはならない。

民主党の昨年の衆議院選圧勝による政権交代も、
敵から恵んでもらったものだった。

それを忘れた。

鳩山由紀夫・小沢一郎、そして菅直人。

相も変らぬ選挙模様に、
うんざり感も否めない。

売れなくなったタレントや現役引退のスポーツ選手。
衆議院からのくら替え。

乱立新党の中で唯一、
存在感を示したのは「みんなの党」。
この党とても、インパクトのある政策を掲げているわけではないし、
それを実現させる力があるとは思えないが。

しかしそれでも、自分勝手で独りよがりの新党づくりや政策は、
やはりまったく支持を受けないことは明白だった。

自分勝手で独りよがりの販促や特売が、
まったく顧客の支持を得られないことと同じ。

国民新党、
立ち上がれ日本、
新党改革、
日本創新党、
エトセトラ、エトセトラ。

一方、旧来の政党も、
ライフサイクルの衰退期に入ったごとき状況。

社民党、共産党、公明党、
自民党も自ら変わる以外にない。

ほとんどの政党が、
55年体制下の自民党と社会党から発したもの。

しかしいずれも「蛻変」しきれていない。
変わりきっていない。

まだまだこれは、
政界変化の予兆にすぎない。

ただし、ねじれ国会の構図となってしまったにしても、
基本的にイデオロギー上の対立から発した政策の差異があるわけではないから、
国民のため、国家のためと考えて、
議論を尽くせば、よりよい政策が打ちたてられるはず。
時間はかかるだろうが。

私たち国民は、祭りが終わったからとて、
この高揚感を失ってはならない。

政党も政治家も、国の政策を決定し、実行するために存在する。
その使命を忘れてはならない。

今日未明の第二の出来事は、
FIFAワールドカップ決勝戦。

dscn5495-3.jpg

オランダ対スペインの世紀の一戦。
dscn5493-3.jpg

延長までの120分を使いきり、
世界中に感動をもたらしつつ、
無冠の帝王スペインが優勝。

dscn5488-3.jpg

キャプテンのゴールキーパー・カシージャスが、
黄金のトロフィーにキス。

スコアは1対0。

ずっとスペインのペースだったことは、
この得点が物語っている。
dscn5489-3.jpg

こちらは敵から恵んでもらうの図ではなかった。
実力ある者が、実力を発揮して勝った。

オランダも実力を出した。

サッカー・ワールドカップは、
世界最高の水準を見せつけた。

してみると日本の政治、
まだまだワールドカップレベルではないことを示してしまった。

かつて言われた。
「経済一流、政治三流」

それが「経済三流、政治五流」になった。
これ、清水信次さんの言葉。
私の立場からすると、
「商業一流」に向けた努力は続けたいものだと思う。

第三は、ゴルフ全米女子オープン。
ローラ・クリーマーがただ一人アンダーパーで優勝。
宮里藍も横峯さくらも、残念ながら及ばなかった。

こちらの世界最高レベルには、
日本人ももう届いている。
紙一重の違い。

多くの日本人が眠い目をこすりながら、
今日からまた仕事。

dscn0818-3.jpg

白日夢の中でも、
常に世界最高のレベルを描いていたい。

ひとり一人が、自分の領域で、
世界最高のレベルを具体的にイメージし、
それを追いかけ、目指す。

今朝の出来事は、私たちに、
そんなことを語りかけてくれる。

今月の標語。
「選挙に行こう・投票しよう」

全体の投票率は56.07%で前回を下回った。
小売業・サービス業など、
日曜日の投票日に店を開け、
仕事をする業種の従業者の投票率は、
どのくらいだったろうか。

従来同様に38%くらいだったか、
40%を超えたか、
あるいは全体平均の56%に至ったか。

私の関心は、そこにある。

少なくとも投票率レベルでも、
他の産業に負けないところまで、
私たちは行かねばならない。

祭りは終わった。
仕事に勤しむ。

「今日も一日、元気と勇気」  
真夏がそこまでやってきている。

Everybody! Good Monday!

<結城義晴>


2 件のコメント

  • 民主大敗に思う。

    よく「政治は国民の身の丈」とも言われます。
    しかし 私はこの言葉が好きになりません。

    落語家、歌手、現役を引退したスポーツ選手等等、
    私はこの人たちの、政治家としての資質を疑うつもりはありませんが、
    何十年も昔 当時の参議院の「全国区」に有名タレントが続々と立候補しました、勿論知名度を生かして、当選者が続出しました。
    しかし これらの殆どの人たちの、政治家としての実績を見ることはありませんでした。

    世界に通用する、人情味を持った「プロフェッショナル」の政治家の出現を望みます。

  • いまちゃん、同感です。
    政治の世界にもプロは必要です。
    国民、国家のために尽くす公僕としてのプロ政治家。
    ノーブレス・オブリージェというラテン語を思い出しますが、
    そんな政治家が今、私たちには必要です。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

post date*

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

「月刊商人舎」購読者専用サイト
月刊商人舎 今月号
商人舎 流通スーパーニュース
月刊商人舎magazine Facebook

ウレコン

今月の標語
商人舎インフォメーション
商人舎スペシャルメンバー
商人舎発起人

東北関東大震災へのメッセージ

ミドルマネジメント研修会
商人舎ミドルマネジメント研修会
海外視察研修会
商人舎の新刊
チェーンストア産業ビジョン

結城義晴・著


コロナは時間を早める

結城義晴・著


流通RE戦略―EC時代の店舗と売場を科学する

鈴木哲男・著

結城義晴の著書の紹介

新装版 出来‼︎

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》
(イーストプレス刊)

新着ブログ
毎日更新宣言カレンダー
指定月の記事を読む
毎日更新宣言カテゴリー
毎日更新宣言最新記事
毎日更新宣言最新コメント
知識商人のためのリンク集

掲載の記事・写真・動画等の無断転載を禁じます。商人舎サイトについて
Copyright © 2008- Shoninsha Co., Ltd. All rights reserved.