プラネット「消費財・流通業界共同防災訓練」と電通での講義「「米国チェーンストアと日本流通業のTide of time」
二百十日の次の日、
二百十一日。
私の誕生日。
まるまる57年間生きてきた。
昨夜、午前零時を過ぎたころ、
突然、社会人の息子と大学生の娘から、
誕生日プレゼントをもらった。
今日は、私を産んでくれた母にまず感謝しつつ、
自分のライフワークを確認する日にしたい。
商業の現代化。
私はどのようにして、
これに貢献するか。
故倉本長治先生のように、
「商人道」運動を展開するか。
渥美俊一先生のように、
チェーンストア産業づくりにコンサルタントとして貢献するか。
ピーター・ドラッカー先生のように、
学者として、ジャーナリストとして、
論述で社会にお役立ちするか。
それとも、流通仙人・杉山昭次郎先生のように、
若い人たちに示唆を与え、励まし、叱咤することに生きるか。
少なくとも「商業・サービス業の現代化」というテーゼは掲げた。
そのために「知識商人」を養成し続けることを誓った。
具体的に活動もしている。
「志定まれば、気盛んなり」で。
「心は燃やせ、頭は冷やせ」で。
「無茶をせず、無理をする」で。
「Practice comes first」で。
気象庁の発表では、
今年6月~8月の夏の3カ月間、
日本の平均気温は過去最高だった。
統計を取り始めたのはなんと1898年、明治31年。
明治から大正、昭和、平成を通じて、
一番暑い夏だった。
平年よりも、1.64℃気温が高かった。
月別にみると6月は平年より1.24℃高く、
7月は1.42℃高かった。
しかし8月には、平年比2.25℃アップ。
8月が特に暑かったことになる。
北海道地方は平年比プラス2.3℃、
東北地方も同じくプラス2.3℃、
関東甲信地方は1.9℃、
北陸地方は1.8℃、
東海地方は1.6℃、
西日本はプラス2.0℃と、いずれも過去最高。
北海道・東北は本当に暑かった。
猛暑日も熱帯夜も新記録。
そのうえ少なくとも9月中旬の14日頃まで、猛暑日が続く。
「猛暑需要」はコモディティ化するが、
それでも少しずつ秋らしくはなってきた。
台風7号は韓国に上陸し、
明日には北海道に影響が出る。
菅直人、小沢一郎両氏の民主党代表選挙。
「一騎討ち」。
論争が始まった。
一方、8月の国内新車販売台数は、
前年同月比37.7%。
42万4986台。
「エコカー補助金」制度は9月末で終了。
その駆け込み需要が8月に訪れた。
9月もこの傾向は続くが、
政府補助金予算は残り479億円。
1日40億円くらいの申請がなされているから、
これも猛暑期限と同期している。
一番大きな影響は、
10月、11月、12月と、
その反動が日常消費にかぶってくることだ。
タバコに関しても、10月1日からの増税で、
9月に駆け込み需要が起こり、
10月以降、反動が出る。
さて昨日の防災の日、
13時半から、東京・浜松町の㈱プラネットで、
「消費財・流通業界共同防災訓練」が行われた。
訓練実施時間は、9月1日の9時00分より19時00分。
浜松町駅前の文化放送メディアプラス12階の会議室で、
まず訓練の主旨説明が行われた。
目的は、
大規模震災などのトラブル発生による事業へのダメージを、
最小限に抑えること。
中心となったのは㈱プラネット。
同社は、EDIシステムの構築・運営会社。
現在、消費財メーカー378社、卸売業470社がユーザーとなり、
日々の受発注から物流、請求回収の関連データの通信などが行われている。
月間1億レコード(おおよそ1億伝票行数)。
万が一、プラネットの通信が途絶すると、
これら業界の商品供給が止まり、消費者にも大きな影響が及ぶ。
そこで、プラネットは本番稼動のシステムのほかに、
バックアップシステムを常時待機させているが、
さらに大阪にももう一台バックアップシステムを用意している。
昨日展開されたのは、そのネットワークシステム切り替えの防災訓練。
この業界共同の防災訓練「EDI障害対応訓練」は、今年で5回目。
年々参加企業が増加して、今回はメーカー・卸売業の約70社。
ライオン㈱、ユニ・チャーム㈱、サンスター㈱、エステー㈱、
牛乳石鹸共進社㈱、プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン㈱などのメーカー、
それに㈱Paltac、㈱あらたをはじめとした卸売業。
首都圏データセンターに設置されているEDIシステムがダメージを受け、
サービスの継続が困難になったという想定。
そこで大阪データセンターに設置されている
「EDIバックアップシステム」を緊急に立ち上げ、
ユーザー側ではそれへの切り替えをする。
訓練内容は、三つ。
(1) EDIシステム利用全企業への緊急連絡
(2) 災害対策本部の設置
(3) 遠隔地(大阪)に設置されたEDIバックアップシステムへの切り替え訓練
昨日は各地で、各様の防災訓練が展開された。
いざというときのために、訓練は怠りなくしたいもの。
私は、午前中から銀座のパチンコチェーンストア協会で、
「人事部会」の新しいイベントの打ち合わせ。
面白くなります。
その後、汐留の電通へ。
ここのところ毎年、行っている電通社員へのレクチャー。
年々、参加者が増えて、今回は150人くらい。
テーマは「米国チェーンストアと日本流通業のTide of time」。
司会は、望月裕さん。
ストラテジック・プランニング局ブランド・コンサルティング室市場開発部部長。
講義は、米国チェーンストア産業の最新トレンドを分析・紹介する形でスタートし、
日本の小売流通業界がどう変わってきたかを明らかにするもの。
なぜか、電通では力が入って、
2時間10分ほど語りつくした。
最後に質問がひとつ。
「ネットスーパーはどうなるか」
私は、辛口。
「ニーズは大いにあるし、今後膨らんでゆく。
しかし、いかにコストを吸収するか。
この1点にかかっている。
この面でのイノベーションが求められている。
現在は、生協などボランティア制度を導入している以外に、
日本では利益が出ている事例はごく一部」
レクチャーが終わって名刺交換。
真ん中が、小林信吾さん。
MCプランニング局MCプロデュース室長。
一番右から近づいているのが、
ソーシャル・プランニング局長の上條典夫さん。
そして電通きっての流通通の土井弘さん。
ご清聴、感謝します。
その後、新橋で打ち合わせを兼ねた食事会。
寺岡精工㈱企画室長の三木桂さんと、
アド・パイン代表の松井康彦さん。
ご存知、前㈱商業界営業企画統括取締役。
ちょうど1年前に㈱商業界を退任し、現在、
商人舎エグゼクティブプロデューサーでもある。
2時間以上の講演で疲れた体と喉が、生ビールで潤った。
< 結城義晴>
4 件のコメント
いつもありがとうございます。 結城社長 57歳 お誕生日おめでとうございます。 今後の更なるご活躍 お祈りいたします。 北陸ゼミでお会いできる事楽しみにしております。
誕生日おめでとうございます。
誕生日は産んでくれた母に感謝する日ですね。
私の母は私を産んで3時間後に亡くなりましたので、その思いがいっそう強いです。
益々のご活躍に敬意を表します。
お体を大切になさってください。
akira kawaziriさま。
「まるまる57年間生きてきた」ので、
実は58歳の誕生日だったのです。
あまり自慢できることではないので、
分かりにくく書きました。
北陸ゼミ、楽しみにしています。
ありがとうございます。
松崎靖さま、ありがとうございます。
ブログのリンクも感謝します。
母に感謝。
松崎さんと同じ気持ちです。