ジジとハロウィンの祈り[2010日曜版vol44]
ボクのなまえは、ジジ。
ヨコハマのユウキヨシハルさんのうちにいます。
そのユウキヨシハルのおとうさん。
あさ、合宿から、かえってきました。
きゅうに、足がいたくなってしまいました。
いま、よこになっています。
アメリカからヨーロッパ。
そしてコーネル・ジャパンの第3期のはじまり。
それから日本でもお店のクリニックでかけめぐり。
いそがしすぎるんです。
ちょっとシンパイです。
でも、よのなかは、ハロウィン。
スチュー・レオナードのハロウィン。
ウォルマートのハロウィンもすごい。
オレンジ色のカボチャは、
おいしいのでしょうか。
「ねぇ、トラくん?」
ウェグマンズのハロウィン。
クローガーのハロウィン。
ニッポンのお店でも、
ハロウィン、やってます。
コシガヤのレイクタウン。
これも、ひろいレイクタウンのハロウィン。
これも、ひろいひろいレイクタウンのジャスコのまえ。
10月31日の夜は、
死んだ人のレイが、
カゾクをたずねてきます。
精霊や魔女がでてくるとも、
しんじられていました。
こういったものから、
身をまもるために、
お祭りがうまれました。
だから人びとは、
こころのなかで、
お祈りします。
サーティ・ワンのアイスクリーム・ショップも、
ハロウィンには、おおきなお祭りをやります。
お店のなまえが、31日だからです。
ボクは、
おとうさんの足のいたみが、
なくなることを、
お祈りしましょう。
ハロウィンでも、
クリスマスでも、
だれかのことをお祈りする日。
じぶんのことではなくて、
だれかほかの人のことを、
お祈りする。
これって、なかなか、
いいものです。
ボクはもちろん、
おとうさんのことを、
お祈りします。
<『ジジの気分』(未刊)より>