カスタマー・コミュニケーションズ㈱10周年記念フォーラムでサンキュードラッグ平野賢二社長とコラボ
今日、東北新幹線全線開通。
最後の八戸・新青森駅間の81キロが開業。
1971年に始まったこの建設工事は、
1982年に盛岡・大宮間、
1985年、盛岡・上野間、
そして1991年、盛岡・東京間、
2002年、八戸・東京と、
すこしずつ増設し、今回、新青森まで。
結果、新青森―東京間は最短3時間20分。
1日15往復運行。
長さ26キロの八甲田トンネルは、
複線の鉄道陸上トンネルとして世界最長。
日本の技術は世界最高。
こんなこと、大いに喜ぶべし。
新しく七戸十和田駅(青森県七戸町)もできた。
2015年度には、北海道新幹線の新青森と函館が開通する。
これは青函トンネルを通る。
これまた日本が世界に誇る技術だ。
さて、昨日は、午後から、東京・赤坂のホテルニューオータニ。
カスタマー・コミュニケーションズ㈱の10周年記念フォーラム。
創業10年を迎えたマーケティング・カンパニー。
通称CCLとして、知る人ぞ知る会社。
私は、2008年から、この会社の非常勤取締役。
会場入口でみなさんをお出迎え。
右が西川明宏社長、
真ん中は私と同じ非常勤取締役井上美智男さん。
井上さんは㈱プラネット副社長。
西川社長の開会の挨拶から、フォーラムは始まった。
「不易流行の精神」で消費財のメーカー、卸、小売業のために、
「マーケティング・ソリューション・プロバイダー」を目指す。
西川社長のとても固い10年目の決意だった。
基調講演として、はじめに私が持論を展開。
テーマは「カスタマー・コミュニケーションの喜びと遣り甲斐」
リテイル・マーケットの特徴。
「医食同源」マーケットの取り組み、
ロイヤルカスタマーから製配販の協働、
そしてイノベーションまで、
35分で一気に語った。
通常、90分が私の講演の単位。
それを35分に短縮し、
顧客離反分析やABCL分析など、
顧客ID-POSデータを使ったマーケティング手法を織り交ぜて、
ロイヤルカスタマーづくりの考え方をレクチャー。
私なりに緊張感を持った講演だった。
ゲスト講師は㈱サンキュードラッグの平野賢二社長。
平野さんは4年前から、56社の取引先と「潜在需要発掘委員会」を進めている。
顧客データベースを活かした店頭マーケティングの重要性を、
サブカテゴリー分析による実例をもとに講演。
合理的で、科学的なアプローチ法を実に明晰な語り口で紹介してくれた。
平野さんはドラッグストア業界随一の理論家として知られるが、
その理論の確かさ、分析の鋭さが、存分に出た講演だった。
何よりも、「小売業の面白さ、楽しさ」を、
平野さん自身が実感している。
それがすごく良い。
最後に、越尾由紀さんが、
「顧客IDPOSデータから視たショッパーの顔」と題して、
新たな活用法を提案。
越尾さんはカスタマー・コミュニケションズ開発ユニットマネジャー補佐。
ペルソナ分析や顧客クラスター分析をわかりやすくプレゼンテーションして、
「ショッパーズ・マーケティング」の本質が、
下手な学者が語るより良く解った。
語り口も堂々としていて、素晴らしかった。
私は、こんな社員がいることを誇りに思った。
最後は取締役の井上美智男さんの閉会の挨拶。
親会社プラネットのEDIと顧客ID-POSを結ぶ戦略を披露。
サプライチェーンからコンシューマー・カスタマーまでの、
一気通貫のネットワークシステム構築こそ、
産業界のインフラとなる。
その後、懇親会。
平野さんと講師二人で、笑顔の記念撮影。
ニュー・フォーマット研究所主幹の日野真克さんも駆けつけてくれた。
ご存知、月刊『マーチャンダイジング』の発行人。
冬の嵐のあとの赤坂は、
すっかりクリスマスのイルミネーション。
お向かいのホテルの窓辺はクリスマスツリー。
今日も、今週も、充実していた。
今月の標語「実践躬行」
それだけを考えて、
毎日を過ごしている。
皆さんも、良い週末を。
<結城義晴>