結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2011年02月08日(火曜日)

スーパーマーケット・トレードショー2011始まる前に、伊藤園大陳コンテストと三井食品・水足眞一社長対談

今日2月8日から始まりました。
第45回スーパーマーケット・トレードショー2011。20110208164757.jpg

主催は社団法人新日本スーパーマーケット協会。
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東京ビッグサイトの東全館を使って、
1127社・団体、2402小間の過去最大規模。
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10日の木曜日までの3日間。
私も、ビッグサイトに詰めております。
おいで下さい。
お会いしましょう。
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さて昨日の月曜日は、忙しかった。
朝一番で、東京・西新宿の伊藤園本社へ。
「伊藤園大陳コンテスト」審査委員会。

㈱商業界の『食品商業』誌上で、
1年に3回開催される。

私が審査委員長。
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厳選な審査によって、
5つの賞が選考される。
①大陳コース
②陳列コース
③リーフコース(茶葉の大陳)
④紙パック・コース
そして⑤企業賞

最後の企業賞は、
多数の店舗でこの大陳コンテストに参加する企業の、
総合力を審査するもの。

今年は、参加企業数、参加店舗数とも、
前年を大きく上回った。

結果は、『食品商業』5月号にて発表されるが、
あっと驚く企業が大陳コースの大賞を受賞した。

このプレゼンテーション・コンテストも、
本当に国際的になった。

最後に、審査委員全員で写真。
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右から、伊藤園副社長の本庄周介さん、
同副社長の江島祥仁さん、
真ん中私の隣は、社長の本庄大介さん、
その隣は、商人舎エグゼクティブ・プロデューサーの松井康彦さん、
そして『食品商業』編集長の三浦美浩さん。

松井さんは、広告代理店アドパイン代表で、
この企画が始まったときにプロデュースした。

各コースの大賞企業、優秀賞企業とも、
いい作品を提出してくれた。

「マーチャンダイジング」は、
商品そのものだけではなく、
売り方によって決定づけられる。

その実力を引き上げることが、このコンテストの趣旨。

伊藤園の全国の営業マンおよび事務局の労をねぎらいつつ、
関係するすべての皆さんに感謝したい。

審査がおわると、恒例となっているが、
江島副社長の部屋で、
立ててもらったばかりの抹茶をいただき、懇親。

今回、私は、組織マネジメント論を少し話した。
アンリ・ファヨールからヘンリー・ミンツバーグまでの経緯。
この歴史的認識が、日本のビジネス社会で、
正しく行われていない節がある。

最後に、本社一階の「社是」の前で3人で写真。
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伊藤園を後にして、八丁堀へ。
三井食品㈱本社へ。

水足眞一代表取締役社長との対談。
月刊『マーチャンダイジング』の連載企画。

食品卸売業のトップマネジメントの皆さんと、
マーケットの状況を俯瞰しつつ、
「医食同源」の中身を深掘りする。

第1回は、国分㈱専務取締役の國分晃さん、
第2回は、㈱菱食代表取締役の中野勘治さん。
そして第3回が、三井食品の水足さん。
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2000年に食品卸の㈱小網と三友食品㈱が合併し、
三友小網が誕生。
2004年、三井食品㈱と社名変更して、
現在にいたる。

小網は1928年創業、三友食品は1929年設立。
ともに歴史のある会社だったが、
その2社が三井物産の元に統合され、
水足さんは2004年の社名変更のときから、
この会社の社長に就任した。

2006年から「新創業」を標榜し、
現在も先頭に立って、次々に改革を進める。

長らく三井物産で食品の調達にかかわったこの道の専門家。
だから食品に対する造詣の深さは群を抜く。
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語り出したら止まらない。

対談のつもりが、
完全にインタビューと化し、
しかしそれがとても心地よかった。

アメリカやヨーロッパの食生活や消費の本質から、
日本における食品産業の展望まで、
話題は世界を駆け巡った。

私は、水足さんご自身が、
「食べている、生きている、存在している」ことを、
強く感じた。

その上で生活者、消費者の動向を読み取る。
それが食品ビジネスの展開につながる。

現状の認識。
第1に、消費者の生活防衛は「意識」から「行動」に移ってきた。

しかし第2に、倹約・節約意識は、「もったいない」から、
「MOTTAINAI」へと変化してきて、
その結果、「ケチ」が恥ずかしいことではなくなった。

そして第3に今度は、「MOTTAINAI」が「エコロジー」につながる。

3つの動向をいかにビジネス化するか。

この根本認識は、極めて正確だ。

私は、持論の「藩単位」の消費論を展開した。
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江戸時代の藩の食生活風習が、
実は根強く残っている。
コモディティ商品群は全国化、グローバル化しているが、
ノンコモディティ商品は明治時代の「廃藩置県」の前の段階。
だからローカルチェーンは、まず、
藩の単位でドミナントを築くべきであるし、
それを実践している企業の成績が良い。

水足さんは、これに対して、断じた。
「風土の数だけフードがある」

私たちの考察は、一致をみて、終了。
90分が、ほんとうに「あっ」という間に過ぎた。

詳しくは、月刊『マーチャンダイジング4月号』をご覧いただきたい。
3月20日発行予定。
いずれ、商人舎ホームページで再掲載したいとも思う。
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月刊『マーチャンダイジング』編集長の宮崎文隆さんも、
ドラッグストア業界の食品戦略について補足してくれた。

ピーター・ドラッカー先生は、
knowledge technologistと称した。

水足さんはまさにそれだった。

しかしその上で水足さんは、
ドラッカー先生いうところのknowledge managementとなった。

歯に衣着せぬ発言は、
卸売業トップマネジメントらしくは、ない。

なぜか。

ここに、水足さんのknowledge technologistの真骨頂があるからだ。

technologistの要素を失わないtop management。
それが水足眞一さんだと、私は思った。

いい対談だった。
いや、いいインタビューだった。

水足さんに、心から感謝。

<結城義晴>


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