第45回スーパーマーケット・トレードショーの「握手大会」
国際的に食料価格が高騰している。
2008年の食糧危機以来で、
それ以上との見込みが出ている。
1月の食料価格指数は、230.7と過去最高値を更新。
これは2002~2004年の平均を100として指標化したもの。
砂糖はおなじく400あたり、
大豆や小麦などは250くらいに高騰。
そこでフランスのサルコジ大統領が呼びかけた。
6月にパリで、G20農林大臣会議の開催を。
世界20カ国・地域のG20としては初の試み。
日本でもコーヒーなどの値上げが発表されているが、
世界的な生産と需要の関係で需要が激増しているとともに、
投機マネーが穀物相場に入ってきた。
中国やインド、ブラジル、ロシアの、
いわゆるBRICsの成長の影響が、
世界の食糧マーケットを痛打している。
そこで、メンバーにしたG20の枠組みを使って、
価格抑制策が協議される。
そんな食糧問題が政治的・経済的最大関心事になる中、
昨日から、東京お台場のビッグサイトで、
第45回スーパーマーケット・トレードショーが開催されている。
10日までの3日間、東京ビッグサイトの東館には、
全国から多くの食品産業関係者が参集する。
昨年の来場者は8万4000人だが、
今年は、それを大きく上回ると予測されている。
今日は、朝から東京でも雪が降った。
それでも最新の情報や製品、地域の産品を出展社が競ってアピールし、
熱気にあふれている。
アジア最大の食品産業展示会。
ぜひ、皆さん、ご来場ください。
さて、スーパーマーケット・トレードショー2011。
初日の昨日は、
9時半からオープニングセレモニーが催された。
主催者を代表して、横山清さんが開会のご挨拶。
社団法人新日本スーパーマーケット協会会長、
スーパーマーケット・トレードショー実行委員長、
㈱アークス社長。
2009年9月に二つの協会が合併して、
新日本スーパーマーケット協会が発足した。
社団法人セルフ・サービス協会と、
社団法人全国スーパーマーケット協会。
今年、初めて新団体名称での開催となる。
その喜びと興奮を全身にあふれさせながらの、
とてもよい開会宣言だった。
経済産業省来賓の挨拶につづき、
農林水産省総合食料局次長の中村英男さんの挨拶。
出展者を代表し、北海道の高橋はるみ知事が挨拶。
そして実行委員、来賓の皆さんによるテープカットで、
第45回スーパーマーケット・トレードショー2011はスタートした。
引き続きセミナー会場では横山さんのスピークス。
タイトルは、
「生き残れるか?!スーパーマーケット」
横山さんの結論は、三つの戦略に集約される。
第1は、コストリーダーシップ戦略、
第2は、差別化戦略、
そして第3に、集中戦略。
これは、マイケル・ポーターにつながる。
私は先週、スーパーアークスやビッグハウスの店舗視察をした。
だからこの横山さんの三つの戦略が良く理解できた。
素晴らしい基調講演だった。
開会レセプションの後は、
結城義晴の握手懇親の模様をお届けする。
まずは、コーネル大学食品産業学部長のエドワード・マクラフリン教授との握手。
このスーパーマーケット・トレードショーのために、
わざわざアメリカニューヨーク州イサカから駆け付けてくださった。
マクラフリン先生は、
コーネル大学リテール・マネジメント・プログラム・オブ・ジャパン学長。
つまり、副学長の結城義晴の上司にあたる。
“Yoshi,are you OK?”
マクラフリン先生は何度も何度も、
私のことを心配して声をかけてくれた。
何のことか、まるでわからなかったが、
マクラフリン先生はこのブログの愛読者でもあって、
いつも忙しく動き回っている私を心配してくれたのだ。
次に、協会副会長の㈱紀ノ国屋ファウンダー増井徳太郎さんと、
開会の喜びを分かち合って。
㈱スズキヤ代表取締役の中村洋子さんと㈱あおき会長の青木巌さん。
㈱阪食社長の千野和利さん。
今月末からご一緒するアメリカ視察は、
本当に楽しみだ。
実行委員会副委員長の㈱ジョイス代表の小苅米秀樹さん。
伝説のコーネル・ジャパン一期生。
農林水産省総合食料局の皆さんと。
私の隣は来賓挨拶をされた中村英男さん、
右は流通課長の吉井巧さんでコーネル・ジャパン講師。
昨日対談した三井食品㈱社長の水足眞一さん。
セミナー会場では日経新聞消費産業局次長の白鳥和生さんも取材。
スピークスの後は、会場を順次、視察。
菓子問屋の㈱高山ブース。
その前で㈱ロピア社長の高木秀雄さん、
専務取締役の高木勇輔さん親子とばったり。
㈱ロピアは旧ユータカラヤ。
藤沢市を中心にスーパーマーケットを展開している。
既存店前年比が20%プラスの好調ぶり。
そこに高山の常務、高山時光さんがやってきた。
高山さんと高木さんは仕事仲間でゴルフ仲間。
私も今年は仲間に入れてもらおう。
会場を視察中の㈱ラルズ社長の斎藤弘さん。
先週末に札幌でもお会いした。
よねや商事㈱社長の佐々木隆一さんとも固い握手。
VIPラウンジに伊藤雅俊さん登場。
ご存知、セブン&アイ・ホールディングス名誉会長。
さっそく、ご挨拶にうかがう。
伊藤さんも、このブログの熱烈な愛読者。
横山会長と伊藤名誉会長、マクラフリン先生、
それにジャコモ・マリオ・ヴァレンティーニさんと談笑。
ヴァレンティーニさんはオロビアンコCEO兼デザイナーで、
「ファストからスローへ」をテーマにしたトークショーのゲストスピーカー。
最後は全員で、記念撮影。
私は伊藤さん、横山さんに、
「ゼロ戦化現象」の話をした。
うなづきつつご賛同くださった。
さらにVIPラウンジで、㈱販食常務の松元努さん。
何度もいうが、今月25日からのアメリカ視察の最終打ち合わせ。
最大規模で出展するTERAOKAブース。
ここでは多くの方と記念撮影。
まず㈱寺岡精工の寺岡和治社長。
専務の高野公幸さん。
いつも豪快な握手。
私の隣から㈱九州テラオカ社長の川越純一さん、
㈱寺岡精工営業企画室長の三木桂さん、
わが商人舎エグゼクティブ・プロデューサーの松井康彦さん。
昨年秋のイギリス・フランス視察でお世話になった片山隆さん。
取締役フードインダストリーシステム事業部長。
㈱田子重社長の曽根誠司さん。
コーネル・ジャパン奇跡の第二期生。
SANYOのブースもにぎわっていた。
私の左が三洋電機販売㈱取締役大崎公司さん、
右が三洋電機㈱マーケティング部の阿久澤光明さん。
三洋電機執行役員の柴田康祐さん。
マーケティング本部本部長・CRM本部副本部長。
最後に会場の外で、中村洋子さんにふたたび遭遇。
スズキヤ社員の皆さんと。
プレスクラブで、日本食糧新聞社社長・今野正義さんとバッタリ。
「第1に紙面で頑張る、第2に画面で頑張る、
第3に場面で頑張る」
今野さんの持論。
「そうすると第4にイケ面となれる、
第5に御免はなくなる」
尊敬するジャーナリズムの先輩に、
会えてうれしかった。
最後の最後に、おまけ。
成城石井のブースは、大いににぎわっていた。
美味しいオリーブを試食させてくれた
㈱成城石井営業本部卸売営業部リテール営業課の小串彰弘さん。
皆さんも試食してみてください。
こうして午後5時に、
スーパーマーケット・トレードショー初日は盛況理に終了。
この日の夜は、有志によるコーネル・ジャパンの集い。
ところはビッグサイトのそばのワシントンホテル有明のレストラン。
マクラフリン先生の来日を歓迎し、
奇跡の第二期生の一人、㈱平和堂の夏原陽平さんが声かけしたらしい。
一期生から三期生まで、総勢20名あまりが参集した。
昨年10月の開講講座以来のマクラフリン先生との再会に、
大いに盛り上がった。
この日の最後は、やはり、
マクラフリン先生との握手で締めくくり。
スーパーマーケットトレードショー2011。
商品との出会い、売り方との出会い、
ノウハウとの出会い、システムとの出会い。
様々な出会いの中で、
やはり人との出会いが、
一番である。
なぜならば、商品も売り方も、
ノウハウもシステムも、
人間と人間のかかわりから、
生み出されるからだ。
多謝。
< 結城義晴>
2 件のコメント
結城 先生:
私は北京には、翠微百貨の潘玉明ございます。
商人舎のBlogから義晴先生の活力の生活と講演に感動られていたします!
「変えるべきところはどんどん変える。それがイノベーション!」
2011-2013年、チェーンストア以外、百貨店に何か変化? 指導していただけませんか
潘玉明さま、北京からの投稿ありがとうございます。
チェーンストアも百貨店も、小売業であることには変わりません。
だからどんどんコメントしていきましょう。
しかし北京をはじめとして、中国の、現在の百貨店は、
お客様の望みをどんどんかなえて差し上げることで、
ますます繁盛するはずです。
心配することはまったくない。
いま、必要なのは、
商品が途切れないこと。
補充し続けること。
世界最新のファッションやモードを、
積極的に持ち込むこと。
心配ありません。
お客様が、すべてを教えてくれます。
小売業は「売れれば売れるほど易しくなる」
そんなビジネスです。