商人舎視察研修会basic編はトラブルにも負けず「最悪を覚悟し最善を尽くす」
そろそろ、本屋さんに並び始めました。
『店長のためのやさしい《ドラッカー講座》』(㈱イースト・プレス刊)。
結城義晴著。
写真は横浜・有隣堂のドラッカー・コーナー。
私自身は今、それを見ることができないのですが、
それでも嬉しいものです。
昨日は、成田空港に集合し、
第9回商人舎USA視察研修会ベーシック・コースのスタート。
ラスベガス4泊6日の行程。
参加者数87名(東日本大震災のため急きょ、キャンセルの方が3名ありました)。
それに日本からの事務方を加えて、
いよいよ旅立ち。
商業界時代を通じても、商人舎になってからも、
最大の人数の視察研修会。
是非とも、大きな成果を参加者のみなさんに差し上げたいと、
意気込んで計画し、設計しておりました。
ところが、まさにまったく「想定外」のアクシデント。
今回は90名を超える人数のため、
ABふたグループに分かれて、
UA便に搭乗することになっていました。
ところが集合直前ともいうべき午前11時。
Bグループを運ぶ台北からのUS便が、
機材トラブルで欠航となってしまった。
その便には半数の45名が乗る予定でした。
それからが大変。
商人舎チーフ・コーディネーターにして、
旅行代理店トッパントラベルサービスの鈴木敏さんが、
あらゆる手を尽くし、何とか、
ホノルル経由ラスベガス行きの便を確保。
一方、 Aグループは予定通り14時から、成田空港内で結団式。
こちらは総勢、46名。
飛行機が飛ばなくなったわけを話しながら、
「最悪を覚悟して最善を尽くす」
私は心構えを語った。
Aグループは元気にラスベガスに出発しよう。
そしてBグループの到着を待とうと意志一致。
一方、出国直前にBグループにお詫びとご協力のお願いをする。
Aグループは、成田から8時間半のフライトでサンフランシスコ空港に到着。
そして国内線に乗り換えてラスベガスへ。
ラスベガス渓谷に入ってきた。
ラスベガスは、真っ白な雲が浮かぶ良い天気。
すぐに、ウォルマートスーパーセンター環境対策店舗を視察。
年商1億2000万ドルの大繁盛店。
1ドル100円で換算すれば120億円。
見事な青果部門。
バナナとトウモロコシは定番中の定番。
ロールバックでUSA産を1コ33セントで販売。
33セントです。
ベーカリー売場も充実。
カゴ盛りのバゲットの売り方がいい。
レジ前のコンコース。
真ん中にバゲット。
近づくと、こんな売り方。
そのレジ前の陳列も素晴らしい。
そしてレジはフレンドリーをモットーとする。
インタビューに応じてくれたのは、
マネジャーとアシスタントマネジャー。
ずいぶんと勉強になるインタビューだった。
さらに店内をツアーしながら、
アシスタントマネジャーから、
細かく解説してもらう。
多少業績の伸びが鈍化したとはいえ、
世界最大の企業にして、米国最大の総合小売り業。
「ウォルマートを中心に回るメリーゴーランド」であることに変わりない。
売場づくりのレベルは高い。
マネジャーやアソシエーツの士気も高い。
さらに極めてフレンドリー。
一同、大いに感動して、
たっぷり2時間を超える視察が終わる。
ホテルに到着後、直ちに結城義晴の第1回セミナー。
広い会場は、Aグループだけの参加で、
半分しか席が埋まらない。
それでも私は、変わらず、最善を尽くす講義をした。
夕方6時から8時半まで、
いつものようにテンションの高い講義。
しかし、やはり別行動をとっているBグループのことが心に残っていた。
私の講義の後、明日からの視察および調査の概要説明、
グループ分けを行って解散。
一方、Bグループのホノルル経由組。
同じく20日午後、成田の会議室で結団式を行い、出発。
19時過ぎ発のホノルル便。
太平洋上のハワイ・ホノルルに到着。
みんな元気な様子でなにより。
ALOHAと書かれた緊急チャーターの専用バスに乗り込み、
急きょ、トランジットの4時間ほどを、
ホノルル市内の店舗視察に活用。
バスから見える海と空とビーチ。
そしてカメハメハ大王像の前で、
観光気分満点の集合写真。
さらに海辺での記念撮影。
海辺の散策。
心なしかラスベガス組よりも、
足取り、軽そう。
そしてウォルマートの視察。
ハワイにはスーパーセンターがないので、
非食品総合ストアのディスカウントストアを視察。
スーパーセンターを理解するために、
ディスカウントストアを見ることは、
とても効果的な学習法だ。
Bグループは図らずも、それをした。
さらにホールフーズの視察。
この店もいい。
そして無事にホノルル発ラスベガス行の飛行機に乗ってから、5時間半。
ラスベガス空港は、すっかり真夜中。
みんなの到着を待つ間、一瞬、ウトウトしてしまった。
それもそのはず。
到着時刻は夜の11時55分。
笑顔を見せてBグループがラスベガスへやってきた。
本当にお疲れ様でした。
時刻は、5月21日0時21分。
Bグループはホノルルとラスベガスというめったにないツアーとなった。
Aグループは予定通り、ウォルマートをじっくり学んだ。
その両グループが合体して、明日から、
本格的な研修が始まる。
最悪を覚悟して、最善を尽くす。
すると女神はほほ笑んでくれる。
ご協力のみなさんに、
心から感謝。
この研修会、
まだまだ何か奇跡が起こりそう。
そんな予感を抱かせつつ、来週へ。
乞う! ご期待。
<結城義晴>