商人舎第9回USA視察研修会ベーシック・コースの大団円レポート
『店長のためのやさしい《ドラッカー講座》』
書店に並んでいるようです。
今年度の結城ゼミ・遠藤幸太郎さんが送ってくれた写真。
東京・上野エキュートの「ブックエキスプレス店」の棚。
この店は日商300万円の繁盛店だが、
3フェースの『もしドラ』の右隣に、
2フェースとって陳列してくれた。
さらに右隣りには、
柳井正さんの『わがドラッカー流経営論』がある。
そして下段には当然ながら、
上田惇生先生のシリーズがズラリ。
ありがたいことです。
遠藤さんにもお礼を言いましょう。
ラスベガスのホテルの部屋で、
疲労困憊の結城義晴を元気づけてくれました。
さて、商人舎第9回のUSA視察研修会。
大成功のうちに終了しました。
全員、無事成田空港に到着したようです。
私はまだ、ホテル・モンテカルロの同じ部屋に5日目。
ちょっとさびしくなったけれど、
もう次のチームが到着して、
研修は始まっている。
こちらは万代ドライデイリー会。
メーカー、卸売業の精鋭が、
事務局を入れて34人。
私と浅野秀二先生が出迎えて、
今度はスーパーマーケットに関連するメーカー・卸のための、
米国小売業勉強会。
そちらの報告をする前に、
87人の大研修会となったベーシック・コースの報告。
大型バス2台に分乗して、
別々のルートを視察見学する。
1号車に私。
2号車に浅野秀二先生。
バスの中では、
それぞれに講義。
アメリカの文化、ライフスタイルなど、
現地在住の浅野先生ならではの講義。
今回も絶好調。
みんな真剣に聴いてくれる。
午前と午後で、私と浅野先生は、
バスを交換する。
店舗に到着すると、
資料とメモを持って、
観察と調査。
あらかじめ、17のグループに分けてある。
1グループ5人。
だから5人ずつ集団となって動く。
違う会社の人たちと、
意見を交換させ、議論をしながらの視察と考察が、
大いに勉強になる。
店の中でも、遠慮なく議論や情報交換。
店を出てきて、その店のチラシの確認。
こんなことを繰り返しつつ、
3日間で32店舗を巡る。
それがベーシック・コース。
そしてこれという店では、
インタビュー。
初日にウォルマートでインタビュー。
ウォルマートでは店内ツアーも行った。
次は、ご存知、トレーダージョー。
私のチームには五十嵐ゆう子さんが通訳についてくれた。
全員が真剣にメモをとり、
質問をする。
対応してくれたトレーダージョーのファースト・メイトと記念写真。
そして全員で写真。
こんなことが2チームで展開される。
ホールフーズでもインタビュー。
店の外で輪になって、
質疑応答。
五十嵐さんはもろ肌脱いで、大奮闘。
団員はこれまた真剣勝負のメモ。
そして、全員写真。
結城義晴とのツーショット。
夕方、ホテルにもどり、セミナー。
今回、私は毎日、講義をした。
初日夜はAグループに2時間30分。
二日目夜は、ホノルル経由で到着したBグループに、
同じく2時間30分。
そして、三日目の朝は、
全体に向けて、3時間15分ほど。
最後に4日目の朝。
8時から12時まで、4時間。
ずっと、熱心に聴いてくれた。
聴き手が熱心で、真摯になると、
話し手もより熱心で、真摯になる。
好循環のコラボレーションが展開された。
三日目の夜はお別れの交流会。
中華料理を食べつつ、
グループごとに、あるいは会社ごとに、
全員が紹介され、代表があいさつした。
最後に浅野先生と五十嵐さん。
最後の最後は結城義晴。
皆さんありがとう。
一夜明けて、4日目の朝。
8時集合で、4時間のセミナーと発表。
まずは、結城義晴の講義。
350ページに及ぶテキストを全部、
解説し、説明するのが私の流儀。
だから時間がいる。
1時間半ほど講義して、
ゲストスピーカー。
西川隆さん。
㈱プログレスデザイン代表取締役プロデューサー。
店舗デザイナーとして若手ナンバー1であることは、
誰もが認めるところ。
しかしいたって謙虚で、そのうえ超のつく勉強家。
アメリカのスーパーマーケットのデザインに関して、
貴重な意見と感想を語ってくれた。
私は「ポジショニング競争」が始まっていると考えているが、
店舗のポジショニングの際、
デザインは欠かせない重要な要素となる。
その専門家の西川さんの話は、
私の主張と一体となっていた。
その後、商品構成グラフの優秀賞と最優秀賞の発表。
この選考のため私は前夜、徹夜した。
アメリカに来るといつも睡眠時間は2時間から3時間。
しかし徹夜すると、さすがにつらい。
昼には動き回っているから。
しかしこの選考には手が抜けない。
優秀賞4チームが発表され、
全員が立ち上がって拍手を受ける。
そして選考された全チームの代表が発表。
チームリーダーが解説をし、
チームメイトが画面を指してサポートする。
私をはじめ、みんなが真剣に聞き入る。
最後に最優秀賞の発表とプレゼンテーション。
そして賞品の授与。
最優秀賞は卵のエクストララージXを調べたJチーム。
サミット㈱の早川知美さん、
㈱ダイナムホールディングスの杉山一幸さん、
㈱サクラバの角田雄亮さん、
㈱万代の御堂宏司さん、
コプロ㈱の太田桂一郎さん。
おめでとう。
優秀賞は4チーム。
初めに、ミート部門のプライムチョップを調べたEチーム。
㈱ユニバースの八木田幹司さん、
サミットの比企野智さん、
万代の安達宣裕さん、
日本アクセス北海道㈱の猪俣正道さん、
㈱高山の渡部広昭さん。
Fチーム。
調査項目はミート部門のボンレススキンレスチキン。
サミットの小川智規さん、
㈱セブンスターの坂本明弘さん、
日本アクセス北海道㈱の大村克仁さん、
㈱丸高商会の中村広幸さん、
万代の國貞浩二さん。
Kチームは、デアリー部門のオーガニックミルク。
ダイナムホールディングスの谷島一郎さん、
サミットの石井智子さん、
万代の川上政人さん、
アイディック㈱の杉原大悟さん、
㈱ランドロームジャパンの斉藤恭平さん。
そしてまるで最優秀賞をとったかのようなMチーム。
グロサリーのコーン缶詰を調べた。
万代の小西忠治さん、
ユニバースの新岡一成さん、
ダイナムの岡崎年生さん、
アイディックの中島健太さん、
日本アクセス北海道の福島康人さん。
みんな、おめでとう。
全体に、今年の商品構成グラフは、
よくできていた。
私は誇りに思った。
実務に活かしてほしい。
表彰式が終わると、最後の最後の講義。
1時間30分ほど。
私はイノベーションを説いた。
そしてそのために「自ら、変われ!」と訴えた。
涙が出るほどうれしかったのは、
拍手がしばらく鳴り止まなかったからだ。
心から感謝したい。
講義が終わると、自然に握手会。
みんな列になって、
順番に力強い握手。
私は、感動した。
みんな、ありがとう。
ほんとうにありがとう。
<結城義晴>
2 件のコメント
結城先生、こんにちわ!
ラスベガスでは大変お世話になりました。
講義といい、店舗視察といい、夜の街といい大変勉強になり、
一緒に行ったランドロームメンバーはもとより、他企業の皆様との
交流を深める事も出来、とても有意義な時間を過ごす事が出来ました。
結城先生を始め、JACスタッフやトッパントラベルの皆様方の
お陰です。
参加メンバー一同感謝しております。
睡魔もありましたが、テキストの内容をもっと時間をかけて
じっくりと聞きたかったな、と思います。
次回も数名を派遣しますので、是非とも宜しくお願い致します!
金子政司さま、ありがとうございます。
87人の視察研修会、
相互交流もたいへん良かったと思います。
毎回、講義をもっと聞きたかったというご要望を受けます。
ありがたいことです。
今回はそれでも最大限、講義時間をとりました。
それでも伝えきれないのが、アメリカ小売業です。
もちろんすべてを語るなどという神の領域に入る僭越なことは、
私は考えませんが、すこしでもそこに近づきたいと思っています。
帰国してからの復習にも精を出してください。
ブログで、そのお手伝いもします。
次回、研修会にこられるみなさんには、
さらに良い内容にしてお待ちします。