結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2011年06月01日(水曜日)

6月の商人舎標語はドラッカーからとった「顧客からのスタート」とイオン・ビジネススクールでの燃える講義

現地時間5月28日、日本時間29日。
サンフランシスコ国際空港を発って、
日本に帰国。
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空港では、浅野秀二先生と別れの固い握手。
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もう、私のアメリカにおけるベストパートナー。
心から感謝したいと思います。

それにしても今回は疲労困憊。
二つの視察団を連続してコーディネートし、
そのうちの商人舎ベーシック・コースは、参加者90人。

まことにありがたいことですが、
私も全力を挙げて講義し、解説し、引率しました。

帰国してから、一昨日、昨日と、
充実したスケジュールの中で、
これまた全力投球。

とうとう、疲労のピークを迎えて6月に突入。

雑誌原稿やセミナー・テキスト、更に「月刊商人舎」など、
ご迷惑をおかけしています。

さて6月1日。

今日の日経MJのカコミ『消費見所カン所』に、
セブン&アイ・ホールディングス会長の鈴木敏文さん登場。
「東日本の需要が旺盛な一方、
被災していない西日本が沈滞している」

これは、イオン㈱社長の岡田元也さんと同じ趣旨の発言。

鈴木さんは続ける。
「消費を活性化し国内総生産を支えなければ、
被災地への応援とならない」

そして「小売業として矢継ぎ早にイベントを打ち出すなどして、
消費者心理を刺激しなくてはいけない」

全くその通りです。

「頑張れ、西日本!」
不思議な逆転現象ですが、
今度はこう叫ばねばならない。

その6月。
もう関東地方までは5月27日には、
例年より早く梅雨入り。

北陸・東北なども早まって、
今年の6月は梅雨一色。

そんな状況の中で、
鈴木敏文さんの指摘通り、
「矢継ぎ早のイベント」を打ち出し、
「消費者心理を刺激」し続けるのが、
この6月の課題となる。

ピーター・ドラッカー先生が、
『プロフェッショナルの条件』の中で書いていて、
私が『店長のためのやさしい《ドラッカー講座》』の第3章で引用したように、
「9時から5時までただ体を動かしているだけ」の人間だったら、
今月はしんどいかもしれない。

しかし、「考えることこそ知識労働者に固有の仕事である。
考えることが為すべき仕事の始まりである」

これも同じ文脈の引用だが、
「知識商人」にとっては、
今月は「成果」が期待できるし、
やりがいが頂点まで高まる30日間になる。

梅雨の中で、
第3日曜日の19日は「父の日」。
5月が子どもの日から母の日だったのに対して、
6月は父の日。

この対照的な主役の切り変わりが、
消費者心理の刺激には絶好の「テーマ資源」。

そして6月22日(水曜日)が夏至。
一年で一番昼間の時間が長い日。

もう、夏真っ盛りのイメージ。

今年は、スーパークールビズ大隆盛。
夏真っ盛りのイメージ。
そして父の日。

全体の色合いは、この3点で決まっている。

それをいかに店頭や商品、サービスに表現できるか。

「知識商人」の「考える力」の発揮どころである。

さて今月の商人舎標語の発表。
「顧客からのスタート」

『店長のためのやさしい《ドラッカー講座》』が発行されたばかりだし、
ドラッカー先生の言葉からとった。
「真のマーケティングは、
顧客からスタートする」

《ドラッカー講座》169ページから。

いかがだろう。
2011年6月という月が見えてきただろうか。

さて昨日の結城義晴の行動。
午前中は、カスタマーコミュニケーションズ㈱の取締役会。
私はこの会社の非常勤取締役を務めている。

その役員会の流れで、㈱プラネットを訪れ、
玉生弘昌社長と懇談。
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プラネットは現在、
カスタマーコミュニケーションズの実質的なオーナーで、
玉生さんも役員会に顔を連ねる。

《ドラッカー講座》をプレゼントして、写真。

玉生さんのご趣味で、
応接室には「書」が掲げられている。
その一つが、これ。
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「青山白水映紅楓」
早稲田大学第3代総長・高田早苗の書。
高田早苗は初代学長で、大隈重信を支えて、
大学を経営し、1923年から1931年まで総長。
政治学者で衆議院議員でもあった。

玉生さんとふたり、早稲田魂を確認し、
高田早苗の書の前に恐縮しつつ、
私は自著に筆で下手な字を描いた。
「心は燃やせ、頭は冷やせ」

その後、千葉県幕張本郷へ。
2011年度イオン・ビジネススクールの冒頭講義。
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3泊4日で、全国から、
イオングループのSM店長と商品部員が集まった。

私のテーマは、
「商業の産業化・現代化とナレッジ・マーチャントの役割」
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2時間15分、ちょっと時間を延長して、
燃えて、語りきった。
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結城義晴のメッセージ、
伝わっただろうか。
「知識商人の志」、
共有できただろうか。
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ドラッカー先生は言う。
いや、その分身の上田惇生先生が強調する。
「原理原則を補助線として使え」

私もこの点を強調することに大賛成。
20世紀の「原理原則」を補助線として使うことによって、
21世紀の難題に取り組むことができる。
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それが商業を、
「近代化から現代化へ」と進化させる。

私は、その担い手の一翼となりたい。
その担い手たちと手を取り合っていきたい。
応援したい、支援したい。

<結城義晴>

[追伸」
本日夜10時から、
NHK「Eテレ」に上田惇生先生が登場。

昨日まで「教育テレビ」と呼ばれていた。
番組名は「100分de名著・ドラッカー」
25分ずつの番組が4回放映される。
今夜はその第1回。

みなさん、是非ご覧ください。


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