「なでしこジャパン&魁皇」の快挙と「日経社説・菅直人無責任発言だ」とたいらやでの「やさしいドラッカー講演」
「2週間天気予報」の常盤勝美さんから緊急速報。
「台風6号進路解説」
<2011年7月14日正午現在>
現在、日本のはるか南東海上にある台風6号は今後、
南西諸島の東海上で向きを北寄りに変えて、日本列島に接近し、
西日本(九州~紀伊半島のどこか)に直撃の可能性があります。
台風は今後、比較的高い日本周辺の海水温によって猛烈に発達し、
勢力をあまり弱めることなく上陸するおそれがあります。
18(月)頃、西日本太平洋側から、
徐々に台風の外側の雲がかかりはじめ、
19(火)は四国、
その後来週後半にかけて、
近畿→東海→北陸→東北→北海道と、
大きな影響を与えそうです。
上陸の可能性は100%ではありませんが、
極めて高い確率で予想されていますので、
台風関連商品は売上が見込めます。
保存食(缶詰・レトルト食品・水・即席食品)、
乾電池、ロウソク、携帯ラジオ、家屋修繕用品、
長靴、軍手、ぞうきん、紙皿、割り箸、雨合羽、マッチなど、
特需が見込まれますので、在庫量に注意してください。
今度の三連休までは、
台風による直接的な天気への影響は小さいと予想されますが、
台風からのうねりが出始め、また土用波の時期で、
更にうねりが高くなります。
せっかくの連休ですが、
太平洋側の各地でのマリンレジャーは、
極力お控えになることをおすすめします。
[㈱ライフビジネスウェザー常務取締役・気象予報士 常盤勝美]
台風6号接近中なれど、
スポーツにうれしいニュース。
まずはなでしこジャパン。
ドイツで開催中の女子サッカーワールドカップで、決勝進出。
今朝未明、準決勝で3対1でスウェーデンを撃破。
ワールドランキング1位のアメリカと世界1をかけて戦う。
日本時間18日・海の日の祝日の午前3時。
いま、私たちはこういったことを渇望している。
日本中が沸き立つに違いない。
「おんなこども」と失礼な言い方をしたが、
その女子供に励まされる。
女性こそ、21世紀のカギを握る存在です。
もう一つは、大相撲の魁皇。
今場所に関しては4日目の水曜日の初勝利で、
いわゆる「初日をだした」かっこうだが、
ついに勝利数歴代1位の通算1045勝。
横綱千代の富士に並んだ。
初土俵以来23年、
大関昇進後11年。
綱を締めることはなかったが、
怪我に泣かされ、体力の衰えに悩み、
何度もカド番の窮地を脱して、
大関として史上最多勝。
もう1勝で、単独最多勝利。
私は同郷の福岡県人だけに、
なおさら魁皇の「歴代最多勝利」に深く感動する。
もし横綱だったら、
とうに引退させられていただろう。
そうすれば最多勝利の勲章はなかった。
「基本に忠実にやってきたのが一番」
通算744勝の師匠・友綱親方。
何事も1000の大台を超えることは、すごい。
勝っても照れくさそうな笑顔。
これは九州人の特徴。
それがとてもよかった。
新聞が揃って、
魁皇と比較した菅直人首相。
朝日新聞が「原発ゼロ社会キャンペーン」を打つと、
すぐさま記者会見し、
「原子力発電に依存しない社会を目指す。
将来は原発のない社会を実現する」と語る。
日経新聞は怒った。
社説で、「『脱原発依存』発言は無責任だ」
感情むき出し。
「政府・与党で十分な議論をしないまま
政策の大転換を口にし、
代替エネルギーに関する十分な説明もなかった」
「国民生活などへの影響の大きさを考えれば、
首相の発言は無責任である」
「首相は震災復興や原発事故などの対応に
一定のメドがついた段階で退陣すると6月に表明した。
20~30年後をにらんだ国の重要政策の方向付けを行う立場にない」
私も、魁皇と菅直人を同列に考えたくはない。
「実践躬行」
口にしたことを実際にやり遂げること。
菅直人には、
無理だろうな。
やっぱり。
さて昨日は、朝から宇都宮。
㈱たいらや代表取締役社長の村上篤三郎さんのお招き。
村上さんは、西友を振り出しに、
エコスの幹部を経て、
現在、㈱たいらや社長。
日本の小売業では稀有な専門経営者。
エコスが買収したエーリスウエノに、
社長として赴任して12年。
見事に赤字会社を黒字に転換させ、
ローカル・スーパーマーケットとしての軌道を敷いた。
毎月、商業経営問題研究会(RMLC)にも、
欠かさず参加してくださる勉強家。
お昼は同社開発部部長の馬籠明男さんともども、
地元の「うな源」で鰻。
この店はウナギが出てくるまで、
サラダを大皿から、豚汁を囲炉裏風の大鍋から、
セルフでよそって食べる。
こんなユニークなサービスも展開していて、
お昼時は超満員。
たいらやの新店など視察してから、
店長会議に参加。
全23店の店長、および幹部、本部バイヤー、
さらにオブザーバーの社員など100人近くが参集。
そこで講演。
テーマは、
スーパーマーケットマンのための
やさしい《ドラッカー講座》
たいらやは発刊直後に、
大量に購入、そして購読してくださって、
東日本大震災の義援金にも協力してくれた。
そのお礼も兼ねて、
1時間の講演。
『店ドラ』の目次に沿って、
私の「ドラッカー論」を展開。
ドラッカーの有名な言葉。
「事業の目的は顧客の創造である」
“The purpose of the business is to create customers”
この言葉と倉本長治の「店は客のためにある」
全く同じ意味。
英文を見ると、さらに同じことを言っていると理解できる。
だから『店ドラ』の第1章は「お客様」、
第2章は「お店」。
お客様とお店を、
ドラッカーはどう考え、
倉本長治はどう思っていたか。
講義はそこから入って、
第3章「マネジメント」について、
第4章「マネジャーの組織づくり」について、
そして第5章「イノベーションとマーケティング」について。
一番後ろの席には、
若手社員たちも聴講に参加してくれた。
講演の最後は、本に書いていない《付録》。
それは「時間管理」と「フィードバック分析」。
これは一度、試してもらいたい。
たいらやが全社員でこれを試みたら、
驚くべきことが起こるに違いない。
ご清聴を心から感謝したい。
最後に村上社長のコメント。
「イノベーションがなければ、
わが社もない」
村上さんはマネジメント志向とマーケティング志向を共に備えた経営者。
つまりフィリップ・コトラー言うところのマーケティング・マネジメントの経営者。
そのマーケティング・マネジメントに、
持続的イノベーションが備わる。
これこそ稀有な地方企業の強みとなる。
私は大変気分良く、
講演させてもらった。
村上さんにも心から感謝したい。
<結城義晴>
2 件のコメント
結城先生。この度は、たいらやにて、ご後援ありがとうございました。
「あっ」と言う間のお時間と思えるくらい、お話に食い入ってしまいました。
けっしてお世辞ではありません。
私はエーリスの出身であり、今回先生と同行させて頂いた馬籠部長の
私は後輩になります。エーリスからずっと、システムを任されて今日
になります。(もう20年以上です)この数十年間いろいろありましたが
村上社長についてきて、ほんとうによかった!と思っています。
ドラッカーのお話は、チリ鉱山崩落事故で700m地下に
閉じ込められた33人の方々に、希望と生きる目的を強調し
たルイス・ウィルスアさんの行動で感動しました。
ビジネスにおいて、このような考えを小さいところから初めて
大きく発展されられたら、我々のような、中小もきっと
生き残れる。と確信しております。
この度は、貴重はお話、誠にありがとうございました。
黒澤和宏さま、
商人には本籍地と現住所があります。
本籍地を忘れずに現住所をよりよくする。
「小さいところから始めて大きく発展させる」
イノベーションがあるかぎり、
滅びることはありません。