「なでしこジャパン」の快挙と女性が切り拓く時代の予兆、土用丑の日と渥美俊一先生1周忌
Everyone! Good Monday!
[vol29]
2011年第29週、7月第4週。
今日は海の日、一般には三連休最後の日。
そして、やりました!
なでしこジャパン。
サムライにできないことを、
なでしこが、まず、やり遂げた。
今朝、3時45分からの、
アメリカとのFIFA女子ワールドカップ決勝。
延長後半に澤穂希キャプテンが、
コーナーキックから配給されたボールを、
右アウトサイドで決めて2対2の同点に追いつく。
その後のペナルティキック合戦を制して優勝。
金色のトロフィーを高々と掲げて、
世界にアピール。
表彰式の後は、
東日本大震災への支援のお礼を、
横断幕にして、場内を巡った。
それにしても日本の女性の美しさ、強さを、
あらためて思い知らされた。
21世紀のこの社会は、
女性によって切り拓かれる。
いや、21世紀に限らない。
東京オリンピックのバレーボールも、
東洋の魔女が優勝して、
その後の男子のテクニカル・イノベーションに先鞭をつけた。
ゴルフのジ・オープンに日本選手の活躍はなかったけれど、
国内女子プロゴルフで有村智恵が、初日に、
ワンラウンドにアルバトロスとホールインワン。
3万年に1度という快挙。
こんな奇跡が起こると優勝はできないものだが、
その後もしっかりまとめて、優勝。
ここでも女性の強さを見せつけた。
いいことがありそうな予感に満たされ、
今週は月曜日から、
日本中、明るい気分。
台風6号は近づきつつあって、
こちらはちょっと心配だけれど。
さて今週いっぱい、
なでしこジャパンで明け暮れそうだが、
21日(木曜日)は土用丑の日。
スーパーマーケットなどは、
しっかり売り込みたいし、
顧客を喜ばせたい。
そして今週末から、
子供たちは夏休み。
子供の生活パターンが変わると、
家族中の生活も変化する。
私は今日も、
立教のF&Bマーケティングの講義。
前期最後の講義で、
夕方から履修生と暑気払い。
小さな喜び、
ささやかな幸せ、
明日への希望。
暑気払いのニーズにはそれが、
ぜんぶ込められている。
今週木曜日7月21日は、
故渥美俊一先生の一周忌。
今朝の日経MJ「底流を読む」で、
消費産業部次長の白鳥和夫さんが、
渥美先生のことを書いてくれている。
その功績を、
「流通・サービス業のロマン」を追い続けたこと、と総括。
まさにその通り。
「ペガサスクラブではロマンとビジョンは一対で、
『我々の手で日本の国民の暮らしを変革する』
というのがビジョンだった」
渥美先生のご功績とその遺志を確認する週となる。
明日の19日火曜日、20日水曜日と、
そのペガサスクラブの「政策セミナー」が開催される。
もちろん私も参加する。
私は水曜日20日から、
アメリカ・ニューヨーク州イサカへ。
コーネル大学・ジャパンの第3期卒業旅行。
これは楽しくて充実した旅行。
さて先週土曜日、夕方。
東京・池袋の立教大学で結城ゼミを終わらせてから、
茨城県結城市へ。
㈱カスミの木村一弘さんの通夜。
享年56。
昨年、コーネル・ジャパン2期生の時、
脳溢血で倒れた。
しかし必死のリハビリで仕事に復帰。
先週火曜日の7月12日も本部に出社し、
会議で報告などして、
その後、容体が悪くなって、
そのまま、逝去。
心不全。
喪主は長男の和功さん(23歳)。
「父は控えめな人間でしたが、
物事に手を抜かない人でした。
子供たち3人、大学を卒業させると、
頑張ってくれました。
仕事や子供に熱心だった父を尊敬します」
カスミ代表取締役会長の小濵裕正さんとも、
ゆっくりと話した。
「遅咲きの人間だったが、
ほんとうに仕事に熱心で、
役員候補だった。
誠に残念だ」
木村さんは、小濵さんが見出した人財だった。
コーネル・ジャパンでもその熱心さで人気者だった。
心からご冥福を祈りたい。
最後に、今朝の日経新聞一面トップ記事。
「小売り、東北に大量出店」
サブタイトルは「復興消費の持続見込む」
経済産業省の大型小売店販売額動向。
「5月の百貨店やスーパーの売上高(全店ベース)は、
東北6県が前年同月比1.5%増(全国1.3%減)、
コンビニも10.9%増(全国7.3%増)」
そこで「震災後に閉鎖した地元商店の受け皿として大手チェーンが投資」
「コンビニはイオン系のミニストップが震災前の計画比で3倍、
ファミリーマートは5倍の大量出店を計画」
「セブン‐イレブン・ジャパンやローソンも、
被災地向けの仮設店舗は地域のニーズに応じて積極的に出店する方針」
「家電量販店はヤマダ電機が前年度の2倍程度の15~20店」
ホームセンターのコーナンは「宮城県内などに年度内に5~6店の展開」
需要があること
地域生活者が困っていることは分かるが、
地域の復興・振興のグランドデザインのもとに、
機能的で合理的で、しかも情緒的な、
世界のモデルとなるような街づくりを目指してほしい。
その世界モデルに小売業やサービス業が、
十二分に機能してもらいたいものだと思う。
では今週も、
Everyone! Good Monday!
<結城義晴>
[追伸]
2011商人舎第10回記念USA視察研修会。
募集開始しました。
10月28日出発と10月30日出発のそれぞれ8日間の2コース。
スペシャル・コースには、
大久保恒夫講師(㈱セブン&アイ・フードシステムズ社長)、
マーチャンダイジングコースには、
林廣美講師(日本フードサービス専門学院学院長)が、
特別出講してくれます。
大久保さんは、ご存知、㈱成城石井前社長。
大久保さんが学ぶアメリカ、その学び方など全行程随行の上で、
講義してくれます
林先生は、ご存知、惣菜デリマーチャンダイジングの第一人者。
今年74歳で、「林廣美最後のアメリカ研修指導(?)」となります。
奮ってご参加のほど。
もちろん結城義晴、浅野秀二、
それにメッリサ・フレミングの常連講師陣も、
張り切っています。
お早目のお申し込みをお勧めします。