コーネル・ジャパン、ニューヨーク周辺の定番店・超話題店を駆け巡る
こちらは7月26日火曜日の早朝。
帰国の日です。
コーネル大学ジャパン第3期。
卒業旅行も、最後の日となりました。
すべての皆さんに心から感謝。
10カ月、共に学んできて、
その最後に、一緒にアメリカに8日間。
日常的にはライバルであっても、
激しい競争を繰り広げていても、
最後の最後には、
同じ釜の飯を食った仲間、同志。
その絆を確かめ合う8日間でした。
さて、今日の報告は、
ニューヨーク周辺の店舗巡り。
話は3日前に遡ります。
イサカからニューヨークに移動してきた日。
まずはヨンカースのスチュー・レオナード。
おなじみのポリシー・ロック。
バナナ娘は歌います。
そしてバナナの熟成について、
顧客に教えます。
しかし明らかに売れていない。
駐車場に車は大量に停まっているものの、
カートのなかの買い上げ点数は激減し、
レジの行列もない。
スチュー・レオナード。
原点を教えてはくれるものの、
最新のトレンドから外れつつあるのか。
子供型消費から大人の消費へ。
あとで出てくるイータリーなど見ていると、
スチュー・レオナードが、
時代に取り残されつつあるのではないかと感じてしまう。
一昨日は、朝からゼイバーズ。
マンハッタンの超繁盛店で、1店舗の単独店。
チーズ売り場は健在。
スモーク・フィッシュも人気を維持している。
コーヒー売り場も活況を呈している。
ゼイバーズはこれはこれで、
変わらないことに価値がある。
フェアウェイマーケットは最新店。
マンハッタンに2店舗、郊外に6店舗。
そのマンハッタンの最新店。
売り物の青果部門は、
圧巻。
安くて良い。
その実現。
マンハッタンの周辺だから可能な商売。
チーズもすごい。
この店は地下にも売り場があって、
こちらはグロサリーや鮮魚、精肉。
フェアウェイは都心型で成果を上げつつある。
多店化を追求すると、
その途端、理屈が変わる。
フェアウェイがそれに対応しつつある。
一方、フード・エンポリアム。
米国で最古のチェーンストアA&Pの傘下。
ハイ・クオリティを狙う都市型店舗。
ホールフーズ・マーケットやトレーダージョー、
さらにウェグマンズが周辺を固め、
それぞれのポジショニングを確立してくると、
それが希薄な企業はひとたまりもない。
。
ブリッジマーケットと名付けられたこの店は、
姿かたちはいいものの、中身がない。
最後は最新の超話題店舗。
ウォルストリート。
そこにオープンしたデュアン・リード。
Duane Reade
ニューヨークを中心に253店舗を展開するドラッグストア。
1960年創業。
店名の由来。
マンハッタン・ブロードウェイに店舗を構えた。
それがDuaneストリートとReadeストリートの間だった。
しかし昨2010年、
ウォルグリーンに買収された。
レギュラータイプは、
店舗サイズは小さい。
しかし品揃えは豊富で、
処方調剤にも対応している。
マンハッタンに、
日本のセブン‐イレブンのように店舗配置されている。
そのデュアン・リードが、
最新フォーマットをつくって、
超話題。
やはりウォルグリーンの影響がある。
新しいフォーマットは、
アップ・マーケットというコンビニと、
処方箋ドラッグストアと、
化粧品のコンビネーションストア。
ドラッグはお手の物。
コスメティクス、化粧品も強い。
それらが洗練されてコンバインされた。
ウォルストリートにお目見えし、
まず話題をさらってから、
順次展開する計画。
最後に、イータリー Eataly。
2007年創業の高級イタリアン食料品店。
イタリアに7店、日本(東京)に6店、
アメリカには、ニューヨークに1店。
計14店舗を展開している。
マンハッタンの5番街(23丁目)に位置するニューヨーク店は、
約4,600平方メートルもの広さ。
イタリア・トリノの本店の1万平方メートル超級には及びませんが、
新コンセプトを実現させるには十分な規模。
その店内には本場イタリアからの輸入品マーケット、
イートインスペース、レストラン、料理教室などがある。
しかしこの店は、
外食と内食の融合という点において、
未来型店舗の資格を十分に有している。
学んで、食べて、買う。
これがコンセプト。
それが現在、世界最高峰の出来栄え。
ウェグマンズもホールフーズも、
ここまできてはいない。
世界のなかではロンドンのハロッズとこのイータリー。
イータリーを訪れて、
私の直感にひらめくものがあった。
それはいまさらながらに、
外食と内食の融合である。
この件、もっと考察し、レポートする予定。
最後に世界最大のメーシーズ。
最大を謳っているだけでは、
時代に取り残されることは明らかだ。
インスピレーション多い旅だった。
感謝したい。
<結城義晴>