唱歌「故郷」に目覚め、軽井沢の中華料理に舌鼓
今朝は4時、起床。
突然、頭の中に歌が甦った。
そして小さな声で歌った。
兎(ウサギ)追ひし かの山
小鮒(こぶな)釣りし かの川
夢は今も めぐりて
忘れがたき 故郷(ふるさと)
如何(いか)にいます 父母
恙(つつが)なしや 友がき
雨に風に つけても
思ひ出(い)づる 故郷
志(こころざし)を はたして
いつの日にか 帰らん
山は白き 故郷
水は清き 故郷
作詞・高野辰之、作曲・岡野貞一とされている。
小学生の時から好きな歌だったし、
この歌をコーラスするのが得意だった。
だからご丁寧にも、
ハーモニーの両方を歌った。
朝、4時だった。
さて、7月末時点、
東日本大震災に対して、
日本赤十字社と中央共同募金会に寄せられた義援金が、
3072億9916万8786円。
阪神大震災では、
発生1年後の受け付け終了までに約1007億円だった。
今回は約5カ月で3倍を超えた。
ありがたいことだ。
被災15都道県への送金は約2595億円。
8割強が配られている。
福島原発警戒区域など未判明の被害の留保分が約500億円あるから、
それらを除けば、ほぼ全額が届けられていることになる。
日赤の説明。
「手数料など取らずにすべて被災地に送っている」
都道県からさらに市町村への送金は約2251億円。
15都道府県への送金額の約87%。
しかし、市町村から被災者への配分は1225億円。
これは市町村への送金分の約54%、
義援金総額に対しては約4割。
都道県別にみると岩手県92%、宮城県91%、福島県85%。
市町村から被災者への配分は、
岩手県68%、宮城県60%、福島県43%。
早く、被災者自身の手元に届くことを祈りたい。
朝日新聞の『天声人語』。
メディアの責任を語り、反省。
「欧州では『ゆっくり行く者が遠くまで行く』と言うそうだ。
わが方は『急(せ)いては事を仕損ずる』である」
高速列車脱線転落への中国政府の性急さを揶揄しつつ、
「安全神話を創作したのは、より洗練された隠微な世論誘導だ」
そして自ら反省。
「ブレーキ役になれなかった反省を糧にし、
メディアの責任を全うしたい」
「皆で原発から『遠くまで行く』ために」
一方、日経新聞の『きょうのことば』は「デフォルト」。
「金融や格付けの用語で借入金の返済ができなくなった状態を指し、
債務不履行と訳される」
「一般には国の財政難や企業の経営破綻などを理由に、
公社債の利払いが遅れたり、
元本の償還が不可能になったりする場合に使われる」
ギリシャの国債に関するデフォルトの問題が顕著な例だが、
今日取り上げたのは、アメリカの動向があるから。
オバマ米大統領は7月31日ギリギリで、
米国政府の「債務上限引き上げ」を発表。
さらに「10年で2兆4000億ドル(約185兆円)の財政赤字削減」で合意。
オバマ大統領は語る。
「デフォルトを回避でき、米国に与えていた危機を終えることができる」
史上最高の円高も避けられそう。
日経新聞のコラム『大機小機』
タイトルは「アテネ・ワシントン・東京」
「ワシントンを震源地とした緊迫と混乱のドラマはひとまず収束した」
コラムニストの横風氏が、真相を語る。
「連邦債務の上限設定を巡るオバマ大統領と共和党、民主党のチキンレース。
最悪の場合、米国債の利払いは止まり、
国際金融市場はマヒする、と世界は震えた。
なお格下げの不安は残るが、見方を変えれば、
今回の危機は政略も絡んだ『作られた危機』だった」
これに対して、東京。
「日本の経常収支は過去20年黒字が続いている」
しかし、「貿易収支はしばしば赤字に転じている。
経常収支の黒字は所得収支黒字中心に変わりつつある」
最後に警告。
「ギリシャほどとは言わないが、
根っこには国の衰退がある」
「危機は確実に忍び寄っている」
読売新聞の『編集手帳』
「経団連の米倉弘昌会長は、
『日本には、本当の政治家ではなく、
政治をなりわいにしている人がいるだけ』と手厳しい」
政治には目に余るものがあるが、
我々も自分の立場で努力したい。
それは今月の商人舎標語。
「自ら、盛り上がれ!」
各紙が取り上げた、
百貨店5社の7月の動向。
既存店ベース(速報値)の前年同月比は、
三越伊勢丹が3.8%増、
大丸松坂屋が3.7%増、
そごう・西武が3.0%増、
高島屋が0.9%増。
阪急阪神百貨店だけ減収。
「クールビズさまさま」と朝日新聞。
しかしそれを盛り上げた百貨店現場の努力もあった。
それを評価したい。
さて私は、昨日から軽井沢。
エクシブ軽井沢。
左から
㈱田子重会長の曽根令三さん、
㈱ヤマザワ会長の山澤進さん、
㈱とりせん会長の前原章宏さん、
あづま食品㈱社長の黒崎英機さん。
毎年の夏、ここに集まって、交流する「トリマス会」。
とりせんの前原さんの主催。
そのエクシブ内の中華料理店「翆陽」。
カウンターバーもいい。
料理はフルコース。
絶品だった。
まずお皿。
食事が出てくるまで、
このお皿を目で楽しむ。
前菜は翆陽特性オードブル。
「彩色毎位盆」
中国伝統の冷菜と地元信州の馳走がちりばめられている。
スープは「冬蓉干貝湯」
蟹肉入り干し貝柱と冬瓜の卵白スープ。
「XO炒蝦仁」
新鮮な車エビを殻ごと、自家製XO醤ソースで炒めた料理。
サラダは、「軽井沢沙律」
旬を迎える高原レタスのサラダ。
信州の玉葱を使ったドレッシングをかける。
クルミのエスニックパウダーが添えられている。
肉のメインディッシュは「牛柳汁牛排」
国産牛肉のスモールステーキ。
香港生まれの野菜とフルーツベースのステーキソース。
魚のメインディッシュ。
「清蒸鮮魚花」
徳島港直送の鱸の強火蒸し。
特性のシーヤウソースで食す。
最後は食事。
「南高梅凍麺」
紀州南高梅を一粒丸ごと使い、
胡麻風味ソースであっさりと仕上げられた冷やし中華そば。
そしてデザート。
「翆陽甘点心」
完熟マンゴーのプリン、
信州そば粉のバームクーヘン、
黒ゴマの胡麻団子。
締めのお茶がまた、いい。
「特選中国茶 東方美人」
別名オリエンタルビューティ。
オール日本スーパーマーケット協会会長の荒井伸也ご夫妻も加わって、
談論風発。
その中で前原さんの料理談義は秀逸だった。
スーパーマーケットの店頭で販売されている材料を使う。
そして鰻のひつまぶしや照り焼き丼をつくる。
その手順を事細かに、
おいしそうに話してくれる。
話を聞いているだけで、
絶品中華を食しているにもかかわらず、
つばが出てくるほど。
前原さんに会うといつも思う。
「スーパーマーケット経営者の一つの在り方」
大衆的で、旨い食事を、
自分でつくって、
家族や友人、顧客に供する。
それが大好きで、
そのことに喜びを感じる。
そんな経営者像を前原さんは体現している。
アメリカから帰って、不眠不休の私にとって、
久しぶりの避暑地の喜びだった。
心から感謝。
<結城義晴>