「陸前高田の奇跡の一本松、打つ手なし」、ひとつ俳句でも ひねって・・・
秋めくやああした雲の出かければ 池内たけし
秋めいてきました。
松の幹みな傾きし九月かな 桂 信子
東日本大震災の被災地・陸前高田の「奇跡の一本松」。
そこに中秋の名月が浮かぶ写真。
朝日新聞一面に載った。
9月12日午後6時9分に、
たぶん朝日のカメラマンだろうが、
森井英二郎さんが撮影。
その復興のシンボルの松は、
衰弱が進んでいる。
「危ない状態」と書いてある。
「根が傷んで養分を吸い上げる力を失い、
猛暑にも適応できなかった」
「手の打ちようがない」
草の戸の残暑といふもきのふけふ 高浜虚子
夏の終わりでもあります。
ころぶにもころびかたあり夏の道 結城義晴
さて、どじょう首相。
鉢呂吉雄経産相辞任の後任は、枝野幸男。
ご存知、菅直人前政権の官房長官。
ハチロはさておいて、
まずはエダノに期待しよう。
ヨシオ去り ユキオ来たるらし 秋の空 義晴
四の五の言わず、仕事しろ。
パチンコ・トラスティ・ボード有識者懇談会。
通称PTB。
ほぼ2カ月ごとに参集し、議論し、
1年に1回ほどメッセージを発信する。
座長はこの4月から和田裕先生。
現在、㈱日本イノベーション代表取締役社長。
大阪万博は作家の堺屋太一さんが推進したと言われているが、
和田先生は当時、その堺屋さんの上司で、
大阪万博起案者。
メンバーは元日刊工業新聞論説委員の岩崎秀雄さん、
元経団連事務総長の三好正也さん、
元インドネシア大使の川上隆朗さん、
早稲田大学ビジネススクール教授の松田修一さん、
嘉悦大学経営経済学部教授の黒瀬直宏さん、
元東京証券取引所上場部上場審査室長の谷合孝昭さん、
経営コンサルタントの牛島憲明さん、
UIゼンセン同盟常任中央執行委員の内堀良雄さん、
弁護士の三堀清さん。
それに私。
今回は新しいメッセージをつくる。
そのために最初に確認。
PTB有識者懇談会は、
中立の立場を貫く第三者機関であること。
一般国民に発信し、国民目線を貫徹すること。
そのうえで、議論。
和田先生が座長として見事に仕切って、
私は好ましい議論展開になったと感じた。
しかし、ちょっと急ぎましょう。
「今日も一日、慌てず、急げ」
何しろ今月の商人舎標語は、
「疾走せよ、疾駆せよ」
拙速は、断じて避けなければいけない。
しかし議論のあとは、
疾走・疾駆。
その後、横浜の商人舎に帰って、
原稿書き。
書きに書いても終わらない
秋の夜長と筆仕事
夕方は、池袋の立教大学の研究室へ。
夜の7時過ぎ、
卒業した結城ゼミ第2期生の渋木克久さんと合流し
欧米データの収集。
渋木さんはこの道のプロ。
外食産業の専門家だが、
小売業でもデータを探し出して、
私の研究に協力してくれる。
立教のキャンパスから立教図書館のサイトに入って、
世界中の膨大な情報を検索し、整理分析する。
その作業。
渋木さんは土曜・日曜の新座合宿にも、
結局、最後まで参加してくれて、
いまや、結城ゼミの「若頭」のようになっている。
だから渋木さんとは3日連続で一緒にいたことになる。
渋木さん、ありがとう。
永利の四川料理は、
辛口だったが、
ビールと紹興酒がぴったりだった。
夜空には満月がぽかんと浮いていた。
松の月暗し暗しと轡虫(くつわむし) 虚子
では けふも ひらりひらりと いきるべし 義晴
残暑の残暑たるべきところを、
こころよく感じ取りつつ。
<結城義晴>