2012年商人舎標語は「朝に希望・昼に努力・夕に感謝」
Ladies and Gentlemen!
Good Monday!
[2012 vol1]
新年2012年第1週、
正月2日。
一陽来復。
今年の商人舎の年賀状をお送りします。
今年の商人舎標語を決めました。
「朝に希望・昼に努力・夕に感謝」
昨年、私が本のサインなどに一番多く使った言葉。
朝、起きたら、希望に胸を膨らませる。
昼は、その希望に向かって、ひたすら努力する。
そして夕、希望に向かって努力できたことに感謝する。
毎日、毎日、
その繰り返し。
朝の希望、
昼の努力、
夕の感謝。
東日本大震災から、
「ひとつずつ、すこしずつ、いっぽずつ」
復興・振興を進める今年、
朝の希望、
昼の努力、
夕の感謝、
これこそ大切な姿勢。
この希望・努力・感謝を、
2012年を通した商人舎標語とします。
昨2011年の商人舎標語は、
「知識商人を極める」でした。
そのために『店長のためのやさしい《ドラッカー講座》』を発刊しました。
このナレッジ・マーチャント化こそ、
商業・サービス業の現代化の必須条件だからです。
2010年は、
「Practice comes first」。
実践躬行・実行第一。
ますます環境は悪化する。
こういった時には実行あるのみ。
決めたら行う。
そして行ったら正す。
それが2010年のスローガンの考え方でした。
2009年は、
「無茶をせず、無理をする」
日本経済も商環境も厳しい年、
無理をしなければ乗り切れない。
しかし無茶をしてはいけない。
途方もないリスク志向ではなく、
背伸びした機会志向。
それが2009年の標語でした。
2008年は、
「志定まれば、気盛んなり」
この年、㈱商人舎を設立し、
商業現代化へ向けた運動をスタートさせました。
それこそ志でした。
そして志が定まった時、
気力は満たされてきました。
2012年の今も、
この時の志が私たちを支えてくれます。
そして2007年は、
「心は燃やせ、頭は冷やせ」
この年、私は㈱商業界代表取締役社長を辞任しました。
そして冷静に判断し、
今後の30年を考えました。
しかし心は燃やし続けていました。
2007年から数えて、6回目の商人舎標語。
「朝に希望・昼に努力・夕に感謝」
1年間、この考え方、この姿勢を貫きたいと思います。
そして例年通り、この標語が、
2012年1月のスローガンとなります。
よろしくお願いします。
さて今週を2012年の第1週として、
1年間52週をウィークリー単位で、
活動していきます。
ウィークリー・マネジメントこそ、
一番有効な考え方だと思うからです。
そのウィークの初めの月曜日の合言葉。
それが「Good Monday」
「Good Morning」や「Good Afternoon」、
「Good Evening」や「Good Night」があるのだから、
月曜日は「Good Monday」がよろしいだろう。
軽い気分で始めた月曜日の合言葉。
昨日が元旦、今日が二日、
そして明日が三日。
2日というのはその意味で、
ちょっと中途半端な日。
でもそんな時にこそ、
なにかを考えたり、
感じ取ったりできるから不思議だ。
小売業界では百貨店が、
1月2日の今日から「初売り」 をする。
総合スーパーも2日の「初売り」が増えてきた。
スーパーマーケットも同様。
コンビニは365日24時間営業が、
業態コンセプトそのものだから、
それはコンビニに任せよう。
1日営業はコンビニ。
この考え方、よろしい。
むしろ強いコンビニ業態をグループ内に持つ企業は、
この考え方で、コンビニ部隊の売上げを高めるのが、
いいと思う。
官公庁は、1月4日に「御用始め」。
一般企業も公官庁に準じることが多い。
もちろん4日まで冬期休暇にして、
5日から始業という企業もあるだろう。
三が日が終わり、
御用始め、仕事始めのあとは、
今週土曜日7日の「七草」。
冬至の柚子湯や南瓜と同じように、
私は「七草粥」を必ず食す。
七草のあとは、日曜、
そして月曜日が成人の日の祭日。
三連休。
毎年毎年、正月から成人の日を絡めた三連休。
ここから1年が始まる。
そして、それが終わると、
ひたすら春を待ちわびて、
2月3日の「節分」を目指す。
1月もこう考えると、
早いものです。
あわただしいものです。
だから今日の二日や七草、成人の日前後は、
ゆっくりとモノを考える日にしたい。
そんな2012年1月。
「朝に感謝・昼に努力・夕に感謝」で、
充実させたい。
さて、司馬遼太郎『この国のかたち五』。
「人間の魅力」という章に革命家の話が出てくる。
「革命は三種類の人間によってなされる」
「初動期は詩人的預言者か思想家」が現れる。
これが明治維新のときには、
吉田寅次郎、すなわち松陰。
多くは非業の死を遂げる。
「中期に卓抜な行動家」が登場し、
「奇策縦横の行動」をする。
高杉晋作や久坂玄端。
彼らも多くの場合、早世する。
「最後には処理家」が出て「大いに栄達」する。
伊藤博文や山形有朋。
吉田松陰の松下村塾には、
この三段階が揃っていた。
司馬さんは「奇跡的なほどの興趣」と語っている。
これを「流通革命」に当てはめてみる。
第一種の詩人的預言者や思想家。
これは倉本長治にとどめを刺す。
早世ということならば、
上野光平もこちらに入るかもしれない。
第二種の卓抜な行動家。
中内功、西端行雄、伊藤雅俊、岡田卓也、
彼らを支えた渥美俊一。
彼らに準じた世代の鈴木敏文、荒井伸也らか。
最後の処理家。
世代的には、柳井正、岡田元也といった人々か。
そして大久保恒夫もその仲間に入るし、
私も彼らを支える一端を担うのか。
㈱日本リテイリングセンターからの今年の年賀状にある。
「今年は
1962年のペガサスクラブ創設時に、
渥美俊一が目指した
チェーンストア産業化五〇ヵ年計画の
ゴールの年です」
ゴールになるのか、
それとも新しいスタートになるのか。
商業界やペガサスクラブが、
松下村塾の役目を果たしたことは確かだと思う。
そして商人舎は次のスタートに向けて、
どんな役目を果たすのか。
「現代化」は、
「産業化」と呼ばれる「近代化」の、
次のステップである。
私の提起。
それを提起し続け、証明するのが、
これからの日々なのだと思う。
正月二日に『この国のかたち』を読んで、
こんなことを考えた。
司馬遼太郎さんに感謝しておこう。
なお、2012年も、
12月31日まで[結城義晴のブログ更新]を宣言します。
ご愛読をお願いします。
では、みなさん。
「朝に希望・昼に努力・夕に感謝」で、
Good Monday!
<結城義晴>