明日は「阪神淡路大震災の日」ボランティアよ、ふたたび
Everybody! Good Monday!
[vol3]
2012年もはや第3週。
今年の、そして今月の商人舎標語。
朝に希望、
昼に努力、
夕に感謝。
よろしく。
私自身、目覚めたら、
「一日の計は朝にあり」を実践する。
つまり、
「今日一日、どんな行動計画か」を、
確認し、自覚し、
そしてその成就を願う。
私はさらに体重計に乗って、
体重と脂肪を測る。
その場で記録したりしない。
面倒だから。
覚えておいて、
あとでパソコンに打ち込む。
それだけ。
記録式ダイエット法。
「朝に希望」とは、
具体的にどうするかを、
明らかにしておく。
これがないと、
実践することはできない。
「朝に希望」と、
「一日の計は朝にあり」を、
結びつける。
いかが?
山なりにカーブを切れど
三陸の見なれた町の
どこにも着かない
<宮城県岩沼市・山田洋子>
第28回朝日歌壇賞、佐佐木幸綱選。
地震と津波のせいで、
見なれた町の光景が消えうせた。
手足荒る心荒れてはをらざるや
<大阪市・柴田良子 朝日俳壇・金子兜太選>
手足は荒れても、
心が荒れてはいけない。
いや、手足が荒れるほどに、
心は温かく豊かでありたい。
さて今週金曜日の1月20日は、
大寒。
一年で、最も寒さが厳しくなるころ。
こう説明されている。
「冷ゆることの至りて
甚だしきときなれば也」
そして大寒を過ぎて来週からは、
2月3日の節分やその翌日の立春を心待ちにする。
つなぎの週。
だから今週土曜日くらいから、
早仕掛けで、春を待つ時としたい。
昨年31日のNHK紅白歌合戦。
通しでは見なかったが、
ちょっと覗いたら、
松任谷由美が、
「春よ、来い」を歌っていた。
春よ 遠き春よ
瞼閉じればそこに
愛をくれし君の
なつかしき声がする
良かった。
心にしみた。
今週末から来週、再来週は、
そんな気分。
私が店長なら、
店内のバックグラウンドミュージックに、
この歌を小さく流し続けたい。
今週火曜日、明日の1月17日は、
「阪神・淡路大震災の日」、
そして「防災とボランティアの日」。
忘れてはならない。
会社でも、店でも。
朝日新聞の社説も、
「ふたつの震災――ボランティア年を再び」と取り上げた。
阪神大震災は1995年。
あれから17年。
1995年は「ボランティア元年」と呼ばれた。
「1年で137万人の市民らが被災地に足を運び、
支援の力になった。
活動の広がりがNPO法の制定にもつながった」
しかし、今回の東日本大震災。
「震災後の2カ月間に東北を訪れた人数は、
阪神の半数にも届かなかった。
10カ月後のいまでも総数で下回る」
「厳しい冬を過ごす東北の被災地では、
ボランティアの姿がめっきりと少なくなり、
ピーク時の10分の1にまで減っている」
どんなことでもいい。
自分ができることを。
社説は訴える。
「『あなたを忘れていない』。
そんなメッセージを伝えることが大切なのだ」
私もそう思うし、
そう行動したい。
その私の今週、結構忙しい。
今日は夕方から、立教大学大学院の授業。
サービス・マーケティングにゲストの田中実さんを招く。
「ホスピタリティ」を講義してもらう。
明日から、札幌出張。
一年で一番寒い時期の札幌。
これがまた、いい。
今週も協会・団体の新年会が続く。
明日火曜日は日本ボランタリーチェーン協会新春賀詞交歓会。
明後日水曜日は新春全国セルコグループトップ会。
私はサッポロドラッグストアー「はとの会」新年会で講演。
金曜日は日本チェーンストア協会新年賀詞交歓会。
午後3時からパネルディスカッション、5時から懇親会。
私はパネルディスカッションのコーディネーター。
講演でもパネルディスカッションでも、
東日本大震災のことは、
訴え続けたい。
今週土曜日は、立教大学大学院結城ゼミ。
夜は高校時代の友人たちと「ひこばえ会」。
さて、朝日新聞一面にすごい記事。
「物理の根幹 新たな数式」
量子力学の「不確定性原理」に関して、
名古屋大学の小澤正直教授が、
2003年に「より精密な不等式」を発表。
そして今回、
ウィーン工科大学の長谷川祐司博士らが、
原子炉から中性子を観測する手法を開発し、
その観測実験から、
「小澤の不等式」が肯定される結論を導き出した。
ちょうど今、私が読んでいる本のひとつが、
『理性の限界』(高橋昌一郎著・講談社現代新書)。
小澤・長谷川教授の連携の凄さは、
新年から本当に嬉しいニュース。
さてさて日経MJの『底流を読む』に、
デスクの白鳥和生さんが、書く。
「2012年は『価格』が最大の注目点だ」
大いに賛成。
「原材料価格の上昇が続き、
数年内の消費税率の引き上げが
現実味を帯びてきたからだ」
これも、的確な認識。
「同時に消費者の価格に対する目は、
一段と厳しさを増している」
ここで、「ハイ&ローと呼ばれる価格政策を、
エブリデーロープライス(EDLP)へ移行しよう」
この動きが、目立ち始めた。
従来の特売を中心とした粗利リミックス手法の見直し。
今年の大きな政策転換の視点となるに違いない。
ウォルマート傘下の西友、
バローやオーケー、
マミーマート、マルエツ、ダイエー。
白鳥さんは企業名を上げる。
そしてEDLP実現のためには、
「財務体質の強化と、
エブリデーローコストが必要」と説く。
白鳥さんの結論は、
「持続可能なデフレ対策」である。
私はアメリカのEDLPを、
「現代の正札販売」と位置付けている。
顧客が価格に敏感になる年には、
それが重要な課題となる。
さらにアメリカでも日本でも、
今年最大の現象は、
「価格の透明性」である。
誰にでも、店頭価格がわかるようになる。
インターネットを通じて。
だからこそEDLPは重要検討課題になる。
理論的には明確だが、
それを実務で証明するのが、
今年の小売流通業界だと思う。
小澤・長谷川の連携のように。
では、みなさん、今週も。
Good Monday!
<結城義晴>