サイゼリヤ堀埜一成の「もっと付加価値」とサンフランシスコへの旅立ち
今日、サンフランシスコ国際空港に向けて出発。
いよいよ、始まった!
そんな感じ。
今年の私の海外行は、
いまのところ、9回の予定。
今回の第1回が2月。
サンフランシスコ、サクラメント。
第2回は3月で、台湾。
立教大学院・結城ゼミの修了旅行。
次の第3回は5月。
この5月が商人舎USA視察研修会Basicコース。
商人舎自慢のコースで、
私は本当に楽しみにしている。
もう、3社から10数人のお申し込みがあって、
その中には結城ゼミ生、朝川康誠さんの会社からの参加も入っている。
現在、募集中。
第4回は6月。上海に行く。
第5回が7月。ダラスとサンフランシスコ。
第6回が8月。今のところダラスとニューヨークのつもり。
第7回が9月。これもダラスとサンフランシスコ。
そして第8回が10月、
この研修会はコースも日程も詳細が決まっていない。
最後は9回で、10月末から11月初め。
ダラス・ワシントン・ニューヨーク。
最終回は商人舎Specialコース。
この間にも、中国やアジアには、行こうと思っていて、
だから10回くらいは海外を歩く。
体が元気でそれが許される間は、
積極的に飛び回ろうと思う。
さて日経新聞『人こと』に、
㈱サイゼリヤ社長の堀埜一成さん登場。
「今の円高・ユーロ安が当たり前だと思わず、
為替相場が反転した時に備えなくては」
サイゼリヤのワインやチーズ、パスタは、
驚くほど安くてうまい。
開発輸入の成果だ。
だから、現在のユーロ安が、
ヨーロッパから輸入するワインやパスタの原価低減に、
大いに貢献している。
しかし用意万端。
「トルコなど世界中のパスタを調べ、
代替品が必要になったときの対策を考えている」。
この姿勢は大切だし、
それを貫くことが何より必要。
サイゼリヤは創業者の正垣泰彦会長以下、
コンセプトの徹底ぶりには目を見張らされる。
「最悪を覚悟して、
最善を尽くす」
そのうえで、
「今後の消費者は一段と賢くなり、
一時的な値下げよりEDLPを選ぶようになる」
だから「円高還元など値下げキャンペーンにも否定的」
そして目標。
「もっとおいしくして、
料理の付加価値を高めたい」
アメリカでもヨーロッパでも、
中国でも日本でも、
どこでも変わらない「絶対的原理」。
堀埜さんの視点こそ、
2012年に活きる。
さて、横浜駅のそごう百貨店わきにあるYCAT。
横浜シティ・エアー・ターミナル。
リムジンバスに乗ると、すぐにベイブリッジ。
ベイブリッジから見下ろす横浜市街の風景は、
うつくしい。
わざわざサンフランシスコに行かなくとも、
景色を楽しむだけなら、ここでもいいか。
バスは湾岸を抜け、東京・お台場を超え。
スカイツリーを横目に見て。
千葉・舞浜のディズニーを通り越し、
幕張のカルフールあとのイオンを右手に臨み。
どんどん走って、成田に近づいた。
何度も何度もこのルートを走るが、
すこしずつ横浜と成田との距離が縮まっている気がする。
成田空港では、
商人舎チーフ・コーディネーターの鈴木敏さんが、
先乗りして、準備万端。
チケットをとって、トランクを預け、
待合室で、打ち合わせ。
今回はANA0008便。
敏さんが出入国の注意点など説明。
一人ひとり自己紹介してもらった後で、
私から簡単な講義。
アメリカでは、1930年、
マイケル・カレンによって、
スーパーマーケット革命がもたらされた。
しかしその50年後の1980年ごろから、
二度目の革命が起こった。
その結果、業態の多様化とフォーマットの誕生という現象が起こった。
スーパーストア(日本ではSSMと呼ばれた)が登場し、
コンビネーションストアが生まれ、
リミテッド・アソートメントストアが勃興し、
そしてクォリティ&サービス型スーパーマーケットが出現した。
ウェグマンズもホールフーズも、ナゲット・マーケットも、
このクォリティ&サービスタイプの頂点にある。
この研修会は、日本におけるクォリティ&サービスを極めるものだ。
私は今回の目的を、
簡潔に語った。
そして全員で写真。
どうです?
高い志と固い意思に燃えたメンバーの顔つきでしょう?
私も、ほんとうに成果が楽しみだ。
「もっともっと付加価値を高める」
サイゼリヤ堀埜さんの言葉と、
シンクロする旅立ちである。
(つづきます)
<結城義晴>