結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2012年05月17日(木曜日)

発熱と「無茶をせず・無理をする」&ラスベガスのシルク・ド・ソレイユ

「無茶はアカン、無理はエエけど」
西端春枝先生の私への注意の言葉。

西端先生のご主人は西端行雄さん。
1916年生まれ、1982年没。
総合スーパーのニチイを合併によって誕生させ、
その後、会社の基礎を築いた歴史上の人物。

しかし惜しくも66歳で亡くなられた。
西端行雄さんが存命ならば、
マイカルは倒産することはなかった。
私は固く、そう信じている。

西端先生はご主人を、
66歳という若さで亡くした。
だから「無茶はアカン」というのだろう。
ストイックな経営者の激務をよく見ていたから、
「無理はエエけど」と付け加える。

私にも同じ言葉を、
ご主人に投げかけるように、
言ってくださった。

私はそれを、少し変えて、
2009年度の商人舎標語にした。
「無茶はせず、無理をする」

しかし無茶と無理の境目を見極めるのが、
ことさらに難しい。

結局、結果論にしかならないが、
病気になってしまったら、「無茶」。
会社が倒産してしまったら、「無茶」。
そんなところだろうか。

アメリカから帰ってきて、
今朝、起きたら、37.5℃の熱。
喉はカラカラだし、
体中の節々が痛い。
そしてひっきりなしにトイレに駆け込み、
水のような便が出る。

大量に水を飲んで、
ベッドに横になって、
眠る。

昼ごろ、熱は38.7℃に上がった。

今日、午後、1時30分から予定していた研究会を、
欠席することに決めた。

商業経営問題研究会。
通称、RMLC。
座長の私が欠席でも、
代表世話人の高木和成さんはじめ、
世話人の人々、事務局が研究会を回してくれる。

安心して、静養にあてることにした。

夕方には熱は38.0℃に下がった。
そして今、午後9時には、37.6℃に。
もうすこし、もう少し。

ポカリスウェットやエビアンを大量に飲みながら、
布団をかぶって寝ている。

よく眠ることができる。
アメリカでは毎日、2~3時間の睡眠だったから、
その分、熟睡することができる。

「無茶をせず、無理をする」
今回は無茶だったのだと、
大いに反省。

後は、明日、活動できること。
午前中に上田惇生先生にお会いする。
これは商人舎ミドルマネジメント研修会の打ち合わせ。
上田先生は、ご存知、ドラッカーの分身。
研修会では最終日にご登場くださって、
ドラッカーの真髄を語り、
丁寧に質疑応答してくださる。
<まだまだ最後の募集中です>

それから、午後は、
日本チェーンストア協会の総会。
ライフコーポレーションとヤオコーの業務提携など、
時代の節目のような事件が次々に起こっているが、
懇親会には、ちょっとだけ顔を出して、
そのことを多くの経営者と確認しあわねばならない。

そして夕方、目白の学習院大学。
学習院マネジメントスクール2012年度の、
最初の講義はいつも私が、
「潮目の変わる時代の流通概論」と題して、
2時間半くらい語る。

さて、これから明日まで、
この熱を下げられるか。

熱さえ下がったら、
何とかなる。

こんな発熱は、いつ以来だろう。
そう思った。

そこで、このブログを調べてみた。
昨2011年3月7日に風邪を引いている。
その前は2010年12月13日。

東日本大震災以降、
私は病気になっていなかった。
1年2カ月前も、
アメリカから帰ってきて、
翌週に発熱した。

私の風邪は、扁桃腺から来ることが多い。
しかしその時も、腹具合が悪くて、
今回と同じ状態だったと思う。

原因は疲れ。

ひどく疲れていても、
私は無理をする。

疲れがひどい時の「無理」は、
「無茶」となる。

これが教訓。

さて、余談だが、
このブログのページの右肩に
白抜きの小さなスぺースがある。
「サイト内検索」。
そこに「風邪」と打ち込むと、
いつ、この言葉を使ったか、
サイト全体からそのページのタイトルを抜き出してくれる。
それをクリックすると、
その言葉を使った日のブログに飛ぶことができる。

「風邪」で検索したら、まず1年2カ月前、
それから2010年12月中旬、
2010年9月末と出てきた。

ちなみに、このサイト内検索のところに、
例えば「ウォルマート」「ホールフーズ」「ドラッカー」などと打ち込むと、
私がブログに書いてきたことがわかる。

「風邪」までわかるのだから。

さて、商人舎USA研修会Basicコース。
大きな成果を上げて帰国。
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しかし視察やインタビューや調査や講義ばかりではなかった。
毎朝2~3時間の講義はあったけれど。
ラスベガスという街を、
団員は満喫した。

ホテルフラミンゴ。
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南の島のような中庭。
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フラミンゴが一本足で立っている。
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この庭を散策するのが好きだ。
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朝食はバッフェ形式。
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通常のアメリカのホテルの朝食とは、
全然違う。
毎日食べても飽きないし、
絶対に楽しめる。
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ローストビーフを塊から切ってくれる。
オムレツをその場で焼いてくれる。
24時間カジノが楽しめる。
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スロットマシンやテーブルゲームの真ん中に、
お立ち台があって、
そこで女性が踊っている。

時にはマイケル・ジャクソンの振り真似が、
見事なダンスを見せてくれる。
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フラミンゴの隣は、バリース。
向こうにパリスのエッフェル塔が見える。
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研修が終わった後は、
これらのホテルを巡る。
それだけでも楽しめる。
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もちろん食事も。

ヴェネチアンは、
ラスベガスのストリップの一番はずれにあるホテルだが、
イタリアのベニスを再現しているし、
イタリア料理がすばらしい。
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別の日には、居酒屋にも行った。
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そして日曜日の夜は、
ベラージオへ。
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有名な噴水ショー。
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夕方から15分おきに公開される。
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そのべラージオのショー。
シルク・ド・ソレイユ(Cirque du Soleil)
意味は「太陽のサーカス」。

火喰い芸の大道芸人、
ギー・ラリベルテが設立したエンターテイメント。
サーカスの伝統様式を取り入れるが、
演者としての人間を強調。
大道芸やサーカスに
オペラとロックの要素を盛り込んで、
高い芸術性を表現する。

私たちが訪れたのは「O(オー)」

eau(オー)はフランス語の「水」。
シルク・ドゥ・ソレイユの名声を一気に高めた演目。
ステージが、何度も
一瞬のうちに巨大なプールに変わる。
そのプールで
シンクロナイズド・スイミングが展開され、
聴衆はまったく新しい体験と
世界観を味わうことができる。
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幕は赤を基調とする。
天井はブルーで、
シルク・ド・ソレイユのマーク。
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はじめに二人のピエロが出てきて、
観客を沸かせる。
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このピエロが狂言回しの役目を演じつつ、
物語が展開される。
もちろん最高度のサーカス芸も、
次々に披露される。
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私は毎年、一本ずつ、
シルク・ドゥ・ソレイユを見ることにしている。
昨年は「ズーマニティ」だった。

来年は、絶対にミラージュの「ラブ」
全編、ビートルズ・ナンバーが流されるショー。

ラスベガスは、
流通視察でも最高のエリアである。
そして食事や、ショーも楽しめる。
もちろんカジノでも遊べる。

商人舎USA研修会Basicコースは、
ラスベガスなしには考えられない。
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今回も、素晴らしい研修会だった。
帰国してからの発熱だけは、
ほんとうに余分だったけれど。

「無茶をせず、無理をする」
反省します。

<結城義晴>


4 件のコメント

  • 上司からは無理と無茶は、昔からずっと言われ続けられましたね(笑)しかし、無理はあらかじめ「結論めいたこと」を導き出したり「理屈」をこねたりして「無理です」と言いましたが(結局、やればできるのですが)、無茶はその結論を超えて「一握りの可能性」を信じて(やったるで!と思いながら)「無茶です」と言ったものです。どちらかと言うと「無茶」の方が主体的で、感情的で非論理的で…..好きですね。今は皆,無茶はしなくなりましたね。勿論、様々な法規制や自制や社会的な責任も加わって、「無茶」はできなくなりましたが、新しいことへの挑戦は「無茶」も必要な気がします。そうでないと「差別化」なんて絶対に出来ないと思います。誰もが真似できない事をしようとすると、結局「無茶なこと」をしていたんだなと、今になって思います。しかし、健康についてだけは別です。「無茶」をせず「無理」をするとは、理にかなっています。

  • 前略 今回のUSA研修の余韻に浸りながら、ブログを拝見いたしました。
    5泊7日という長いようであっという間に終了しましたが、振り返るともっと
    聞いておけばよかった、見ておけばよかったという反省もしきりです。
    ただ、研修を通じて見聞きしたことを、回りの部下同僚に大いに話しました。
    話すことから始めようと思いました。「自分が変わらなければ・・・」も。
    大きな大きなアメリカを見て、小さなところから始めるイノベーションに触れて
    大いに参考にしたいと思います。
    本当に、参加できて良かったと思います。
    もっと結城先生の講義の時間があればよかった・・・。
    いつかまたお話を聞ける機会がありますように。    草々

    ㈱ダイナム土地建物 渋川利幸 

  • inoueさま、そうですね。
    無茶をするくらいでなければ、
    イノベーションは生まれないかもしれない。
    そしてトップマネジメントには、
    西端行雄さんのように、
    少々の無茶が必要となるときがあります。

    リーダーの基本は、
    「無茶をせず、無理をする」くらいでしょうか。

    ただしそれをすべての人に強いてはいけません。
    特に労働者に対しては。
    それが労働基準法をはじめとする労働三法の定めるところです。

  • 渋川利幸さま、ありがとうございます。

    もっともっとこんな機会をつくりましょう。
    いつでも、そばにいますから、大丈夫です。

    ただしアメリカでの講義の時間は、
    あれが限界です。
    視察もしなければならないし、
    楽しむことにだって、アメリカを学ぶ意味があるのです。

    活かしてください。
    この経験、体験を。

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