ジジと恐竜の「ゆったり、ゆっくり」[日曜版2012vol22]
ジジです。
ユウキヨシハルのおとうさん、
きょうは、ゆっくりしています。
ボクも、ゆっくり。
おとうさん、ずっと、
いそがしかった。
それでもミュージックを、
たのしんだりしていました。
それから、空をみあげた。
金環日食。
つぎは、300年後です。
時間は、
ゆったり、ゆったり、
うごいていきます。
おとうさんもボクも、
その時間のなかで、
いきています。
rikkyoキャンパスの木々。
イチョウの木は、
ゆったり、ゆったり、
いきています。
どうどうとしています。
おとうさんも、
こんなかんじが、
いいんじゃないでしょうか。
「ねっ」
ボクも、おんなじように、
いきていきます。
けさ、ボクは、
まどべでゆったりと、
たたずんでいました。
そうしたら、ボクに、
なにかがちかづいてきました。
おおきいのも。
キョウリュウたちです。
2億5000年もまえに、
うまれたらしい。
そして6550年くらいまえに、
いなくなった。
キョウリュウは、きっと、
ゆったり、ゆったり、
いきていたんだろうなぁ。
あんまり、
せかせか、
していないかんじ。
ボクも、おとうさんも、
ゆっくり、ゆったり、
いきたほうがいいでしょう。
まどべで、
そんなことを、
かんがえたのでした。
<『ジジの気分』(未刊)より>