高知県人の特性とAJSチェッカーフェスティバルの「コンテスト型競争」
九州に大雨。
NHK16時9分の報道では、
熊本・大分で合わせて20人の人々が死亡、
行方不明は7人に上る。
哀悼の意を表したい。
それから7月10日、
手塚幸男先生、ご逝去。
元ブルーチップ総合研究所所長。
㈱商業界時代に、
大変、お世話になった。
店頭の情報を丁寧に分析して、
現在の営業活動に鋭くメスを入れ、
顧客視点で改革・改善をしてゆく。
そんなスタンスから、
日本小売業のイノベーションに貢献された。
チラシに関する分野も専門とされていた。
私は2010年7月30日に、
「会田玲二先生を偲ぶ会」でお会いした。
これが最後となった。
ご冥福を祈りたい。合掌。
今日13日18時~19時、通夜、
明日14日11時30分から2時30分、告別式。
所は東京メモリードホール。
東京の小田急線千歳船橋駅から徒歩10分。
昨日から高知。
四国4県には、
県民性を示す面白いたとえ話がある。
「1万円を拾ったらどうするか?」というもの。
香川県人は「貯金する」
愛媛県人は「飲んでしまう」
徳島県人は「1万円足して貯金する」
そして高知県人は、
「1万円足して飲む」
この話、どこの人がつくったのか。
私は高知県人だと思う。
その高知で、午前中、
ブルーチップ㈱常務取締役の松浦克幸さんと、
店舗視察。
サニーマート・アクシス店では、
店舗スタッフの男性に、
「結城先生ですよね」と声をかけていただいた。
このブログの愛読者とのこと。
ありがとう。
塩けんぴ、お土産に買いました。
サンシャインチェーン・カルディアでは、
入り口のところで常務の新井明さんとバッタリ。
「facebook見てました」と、
声をかけていただいて、握手。
カルディアではサンプルライフを楽しみつつ、
コロッケ、おにぎり、お茶、そしてお土産など買いました。
それからマルナカ南国店、
フジグラン葛島店を訪問。
前回訪れた昨2011年1月よりも、
マルナカの店もフジの店もよくなっていた。
このエリア、
レベルの高い競争が繰り広げられている。
嬉しくなった。
さて、私が高地に出張中の昨日12日、
AJSチェッカーフェスティバルが開催された。
オール日本スーパーマーケット協会主催、
会場はパシフィコ横浜の会議センター。
チェッカーフェスティバルは今回で8回目。
会員各社の代表選手1名が、
日ごろのチェッカー技術と接客力を競い合う。
「技術を前提とした『応用力』と『好感』の追求により、
より多くのリピーターを得る」が競技の狙い。
ひな壇式の会場には、各社の経営トップをはじめ、
チェッカー仲間が応援に駆けつけた。
オープニングでは選手全員でラインダンス。
開会のあいさつで荒井伸也協会長は、
「店は、商品を魅せる、笑顔を魅せる場。
魅力ある笑顔と演技で頑張ってほしい」とエール。
今回は42会員企業の42名が参加。
競技は、2組のお客への対応で審査される。
車いすで、子供を抱いて、杖をついて、カップルで、
老若男女のお客に扮した役者がレジにやってくる。
お客はわざと会話したり、質問したりする。
会場にいる全員の目が注がれる中で演技しなければならないし、
顔や手元が大型モニターに映し出される。
選手のみなさんのプレッシャーはたいへんなものだが、
さすが、各社の代表、堂々たるものだった。
13時からスタートし、
全員の演技が終わったのは17時半。
終了後、ロビーでは各社ごとに輪になって、
選手の健闘を慰労する風景がみられた。
2時間の審査時間をはさんで、
横浜ベイホテル東急で結果発表・表彰式のパーティ。
乾杯のあいさつは、
日本電気㈱流通営業本部長の中丸信和さん。
「中国に5年半ほどいたが、
改めて日本の接客レベルの高さを感じた」
そして懇親と慰労のパーティ。
映像クルーを引き連れて、
藤間香奈さんが各選手にインタビュー。
藤間さんは協会のシニア・エキスパート。
フェスティバル・パーティの総合司会で、
この日、大活躍。
結果発表の時間が近づく。
チアガールが会場を盛り上げる。
選手たちも登壇。
デジカメや携帯で写真を撮る人たちが前に押し掛ける。
そして審査結果の発表。
皆が静まり返るなか、
6人の優秀賞者が決定。
会場は歓声と涙に包まれた。
荒井会長から表彰状の贈呈。
トロフィーの贈呈。
荒井会長から健闘をたたえるメッセージ。
では、栄えある受賞者6名を紹介しよう。
演技順です。
選手番号8番、㈱セイミヤの大川喜美子さん。おめでとう。
加藤勝正社長(右)と、店運販売部課長の宮崎真理子さん(左)も笑顔。
選手番号20番、㈱関西スーパーマーケットの金歩未さん。おめでとう。
井上保社長と取締役店舗運営本部長の福谷耕治さん(右)。
福谷さんは、伝説のコーネル・ジャパン1期生。
選手番号26番、㈱田子重の杉山恵利沙さん。おめでとう。
真ん中は、店舗運営マネジャーの田中光彦さん。
田中さんはUSAツアーに参加した商人舎ファミリーの1人。
選手番号27番、㈱セブンスターの山脇紗代さん。おめでとう。
玉置泰社長もうれしそう。
選手番号31番、㈱いちやまマートの浅野歩美さん。おめでとう。
こちらは荒井会長と記念のショット。
選手番号37番、㈱とりせんの須永弘美さん。おめでとう。
左手でガッツポーズは前原宏之社長。
創業100年のとりせんにとってうれしい受賞。
壇上ではいつまでも、記念の撮影が続いた。
こちらは関西スーパーの皆さん。
受賞者本人よりも、男性陣の方がはしゃいでいる。
最後は、皆さん、本当にいい笑顔。
おしくも受賞できなかった企業の皆さん。
来年のフェスティバルで笑顔になりましょう。
AJSのチェッカーフェスティバルは、
1等2等3等を決める闘いではない。
金メダル銀メダル銅メダルでもない。
審査員は出場企業から、
各社1名ずつ選出されている。
そして3人に票を入れる。
その集計の結果、上位5名が選ばれる。
今回は同数で6名になった。
誰か一人が当落を決めるものではないし、
順位を決めるものでもない。
つまりは「レース型競争」ではなく、
「コンテスト型競争」を志向しているのだ。
しかもイベント名は、
「コンテスト」ですらない「フェスティバル」。
この点が極めて民主的だし、
現代的だと、私は思う。
まさに「商業現代化」にふさわしい良い企画である。
来年も期待しよう。
<結城義晴>