極限まで鍛え抜かれた人間の生の姿が人々の胸を打つ
なでしこジャパン、残念。
しかし、結果は、結果。
実力通りで、それはむしろ喜ぶべきだ。
世界ではそれよりも、
ウサイン・ボルトの200メートル優勝、
100・200二連覇に沸く。
「レジェンド」が生まれた。
日本選手で言えば、
レスリング女子55キロ級の吉田沙保里の三連覇は、
ボルトよりもすごい。
こうして、オリンピックも終わっていく。
日経新聞MARKET+に、
「劇場人気、過去最長」の記事。
「小泉劇場」などと言われたが、
演劇やコンサートの「劇場」。
その人気が高まっている。
経済産業省のコメント。
「劇場・興行場、興行団」の売上高が
6月まで過去最長の9カ月連続で前年を上回った。
記事は、「東日本大震災以降」と書く。
「シニア層を中心」に「家族の絆」を確認するため、
「歌舞伎やミュージカルなどを鑑賞」する人が増えている。
家族の絆を確認するために劇場に通うのか。
それもあるかもしれないが、
この記事の結論は、ありきたりすぎる。
オリンピックを見ていても、
極限まで鍛え抜かれた人間の生の姿が
人々の胸を打つ。
劇場人気が高いのは
もともとこんな感動があったにも関わらず、
そのことが見過ごされていたからだ。
店も同じである。
劇場効果を発揮させよう。
プロフェッショナルの生の人間の
つくりだす素晴らしい商品とサービスを
提供しよう。
ところで、私はいま、
モンゴルのテレルジにいる。
ウランバートルから
車で5時間あまり。
2000年前のローマ街道の方がまだ整備されていると
思われるほどのでこぼこ道に揺られること5時間。
50キロの走行距離を、
こんなに時間がかかってしまった。
しかもUB2ホテルに着いたら、
インターネットがつながらず。
2009年8月7日の富士山頂からのブログと
同じ状況。
さらに携帯メールも送れず、
携帯電話での口実筆記によって、
このブログを完結させねばならない。
したがって、予告の報告はできない。
悪しからず。
明日の夜、ウランバートルに戻って、
インターネットでのブログを再開する。
いやはや、まいった。
しかし、これも生の人間の姿。
劇場効果のひとつかもしれない。
テレルジは、霧に囲まれた保養地。
ホテルの部屋は、とびきり上等。
その窓からゲルが見える。
気温は10℃以下。
ネットもつながらず、
携帯メールも使えず。
孤立感の中で、
真の保養をする結城義晴である。
<明日に続きます>
<結城義晴>