ニューヨーク・Wegmans・WholeFoods・TraderJoesの革新
Everybody! Good Monday!
[2012vl35]
2012年第35週、8月最終週。
週末土曜日からは9月に入る。
そして日曜日の9月2日は、
私の60回目の誕生日。
感慨はない。
まだまだ発展途上。
そんな心意気。
今週は8月の締め。
2月末が決算期の会社は、
第2四半期の締め。
上半期の締め。
その後の9月は、
新しい季節。
天候だけではない。
社会の制度自体が、
新しい期間に入る。
政治も行政も、会社も学校も、
家庭も個人も。
1年でみると、
1月の新年、
3月・4月の新年度、
そして9月。
9月に入ったらそのまま、
12月まで突っ走る。
考えてみると、
とても重要な転換期。
その転換期への助走が今週ということになる。
気を引き締めて、
仕事に邁進したい。
私自身のスケジュールは、
あと2日ニューヨークに滞在して、帰国。
水曜日になる。
そして木曜日は、
カスタマーコミュニケーションズ㈱の取締役会。
私はこの会社の非常勤取締役。
金曜日は夕方から、
立教大学大学院・結城ゼミのOB会主催の懇親会。
そして土曜日は山梨で講演。
まあ、ゆっくりと休む間はない。
それでも発展途上人。
自分のためではあるし、
世のため人のためにもなる。
ゆっくり休む気はない。
さてニューヨーク。
ニュージャージーの空には大きな飛行機雲。
ウォルストリート。
観光客でにぎわっている。
名物の牛の像には人が集まる。
そして記念写真を撮っている。
小売業では、
イノベーションが続いている。
まずトレーダー・ジョー。
2011年度の売上高は推定で90億ドル。
1ドル100円換算で9000億円。
伸び率5.8%。
店舗数は、375店。
ブロードウェイ72ストリートに、
2層の新店を出店した。
これがすばらしい。
食品売り場しかないが、
おそらくユニオンスクエア店を抜いて、
アメリカ一番の店になるに違いない。
地下1階が生鮮の売り場。
さらにエスカレーターで地下2階に下りると、
冷凍食品とグロサリー売り場。
ユニオンスクウエアの店の反省を活かして、
売り場を2倍くらいに広げた。
そしてエスカレーターをコンコースとして使って、
ワンウェイ方式の店にした。
これがすばらしい。
都心型の成功モデルになる。
続いてウェグマンズ。
売上高61億9900万ドル(6199億円)、
10.7%の伸び。
店舗数78店。
1店当たり80億円を売り上げる。
相変わらず生鮮は際立つ。
コーンの地産地消の売り場。
名づけて「ジャージー・フレッシュ」。
田園風景を描いた乳製品の壁面も美しい。
Back to Schoolのプロモーション展開をしっかり行っている。
対面売り場では客が列をなしている。
なぜか。
ハムの切り立てスライスを提供しているから。
お客の荷物を車まで運ぶサービスの充実も、
積極展開。
そしてホールフーズ。
売上高101億0800万ドル(1兆0108億円)、
前年比12.2%。
既存店の伸び率も8.5%と相変わらず絶好調。
店舗数は311店。
カロリーが低く栄養価の高いグリーン・ケールの平台での販売。
「ローカル」、つまり地産地消の商品で、
ホールフーズが推進しているアンディスコア最高の1000の商品。
よく売り込んでいるし、売れている。
多段什器でもこれだけのボリュームで展開。
店舗2階のウェルネスクラブ。
会員向けに、食生活やメニュー提案、
ヨガなどのセミナーを開く。
スチュー・レオナード。
リニューアルをして、客が戻ってきた。
世界一エキサイティングな都市ニューヨーク、
この地の小売業のイノベーションが、
留まることはない。
そのニューヨーク報告はまだまだ続きます。
では、9月へ向けて、今週も
Good Monday!
<結城義晴>