党代表選中の30年代原発ゼロ政策と拙著『メッセージ』からデジャヴ
今日は朝から、東京・池袋。
立教大学。
9月も半ばの15日だというのに、
大学はまだ後期が始まっていない。
つまり、まだ夏休み。
だから正門も開いていない。
私は、マキムホールの自分の研究室に出動。
教授陣も今日は少ない。
ランプがついているのは、
亀川雅人教授と結城義晴。
5階会議室で、
結城ゼミ。
7月21日、22日、
清里の合宿以来。
この夏の研究の成果を、
一人ひとり丁寧に発表してもらう。
とてもよかった。
来週の土日曜は、
新座キャンパスの太刀川記念交流会館で合宿。
結城ゼミの真骨頂。
合宿主義。
みんな、もっともっと、励んでほしい。
期待しています。
キャンパスはとても美しい。
銀杏の木葉も蔦の葉も、
夏の日射に耐えて、
ちょっと疲れ気味だが、元気そう。
陽ざしの強さと影の濃さ。
立教キャンパスは、
いつだって美しい。
昨日と打って変わって夕方には、
富士の姿はくっきり。
ああ、今週も、
もうウィークエンド。
今日から三連休で、
来週月曜日は敬老の日。
商売は9月中旬のピークに入っていく。
さて今朝の朝刊、
6大新聞すべてが、
一面トップで告知したニュース。
朝日新聞は、「2030年代に原発ゼロ」新エネ政策決定 野田政権。
毎日新聞は、「30年代原発ゼロ」決定…推進路線を転換。
読売新聞は、「30年代原発ゼロ」決定 具体策先送り、矛盾も。
そして日経新聞は、原発ゼロ 矛盾随所に。
さらに産経新聞は、「2030年代に原発稼働ゼロ」を明記。
ついでに東京新聞は、脱原発 国民意思から後退。
政府がまとめた新たなエネルギー・環境戦略。
2030年代に原発稼働ゼロを目指す方針が盛り込まれた。
「矛盾」「転換」「迷走」、
「国民意思から後退」。
それぞれ立場が違うから、
主張もニュアンスも異なるが、
共通しているのは「言いたい放題」。
しかしこの政府の新エネ政策発表に対して、
経団連・米倉弘昌会長と
日本商工会議所・岡村正会頭は、
政府方針に反論する共同記者会見を開く。
経団連は大企業の団体、
日商は中小企業の組織。
その両トップが揃って、反対。
一方、党代表選。
民主党は野田佳彦首相で勝負あった。
自民党は5人乱立。
テレビ、新聞は、こちらの方が盛り上げやすい。
週末の政治番組は、自民党の人気投票に時間を割く。
第3党の公明党も、
山口那津男代表任期満了で、
代表選の立候補を受け付けたが、
こちらは無投票で、静かに山口三選。
海のむこうでは、
アメリカ小売売上高が8月も伸びた。
米国商務省の発表。
季節調整済み売上高は4067億4800万ドル。
現在の為替レートで、約31兆7700億円、
100円換算では40兆円。
7月と比べると0.9%のプラス。
日本よりも好調。
1945年にサム・ウォルトンが創業し、
1962年に誕生したウォルマート・ストアーズは、
完全復活を果たしている。
日本の小売業は、
7月が惨憺たる状況だった。
8月のお盆商戦も外れ、
その後も浮かび上がらず。
彼我の差を感じさせられる秋。
「最悪を覚悟して、
最善を尽くす」
それでもこの三連休と来週の秋分の日の二連休。
食慾の秋が待っている。
「今日もお仕事、
おまんまうまいよ」
今月の商人舎標語。
最後に、結城義晴著『メッセージ』より、
デジャヴ(既視感)
「儲けよう」と思えば思うほど、儲からない。
「売ろう」 とあせればあせるほど、売れない。
逆に、お客が喜ぶことだけを考える。
夢中になって 「良い品を安く」と仕事をする。
こんなとき、驚くほど売れる。
不思議なくらいに、儲かる。
あなたには、そんな経験はなかっただろうか。
そして、そんなときには、以前に、どこかで、
同じ瞬間を味わったような気がしなかっただろうか。
デジャヴのめまいを感じなかっただろうか。
1930年のマイケル・カレン。
70年代のハリー・B・カニンガム。
80年代のサム・ウオルトン。
先人の足跡を追うと必ずそんな場面が登場する。
昭和30年代の大高善雄。
40年代の中内功
その後の多くの創業者たち。
名もない商人たち。
ひるがえって、現在。
会社は大きくなったし、人も多くなった。
金のかかった店やシステムを
もてるようにもなった。
そのかわりに失ったものが、ある。
今あなたは、お客が喜ぶことだけを考えているのだろうか。
夢中で「良い品を安く」と仕事をしているだろうか。
「損得より善悪を」と胸を張れるだろうか。
「儲けよう」と思えば思うほど儲からないし、
「売ろう」とあせればあせるほど売れない。
デジャヴのめまいは、
先人と志を同じくするところにしか
生まれないのである。
仕事する人も、
休む人も、
良い週末を。
デジャヴを感じてください。
< 結城義晴>