結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2012年10月20日(土曜日)

立教「中小企業ブランド戦略」公開講座と一の湯モデル「ゆの暖簾」観劇

今週も1週間は、
あっという間に行ってしまった。
ほんとうにほんとうに、
いい季節です。

東京・池袋の立教大学を歩いていると、
美しいキャンパスを、さわやかな風が駆け抜け、
心が生き返る気分になります。

アメリカ・メジャーリーグは、
ヤンキースが4連敗で敗退し、
ワールドシリーズに進出できなかった。

イチローは感慨深そうだけれど、
このチームの芯となっているジーターが、
怪我で戦列を離れたのが大きい。

日本のプロ野球では、
北海道日本ハムファイターズが3連勝で、
パシフィックリーグ代表として日本シリーズ進出を決めた。

残るセントラルリーグは、
中日ドラゴンズが3連勝。
ペナントレース圧倒的首位の読売ジャイアンツは、
3連敗で敗退の崖っぷち。

今夜は一矢報いて、首の皮一枚つながった。

今年度のスポーツ・イベント後半から終盤に向けて、
ベースボールもサッカーも、
ラグビーもゴルフも、忙しくなってきた。

フリーエージェントを迎えるイチローは、
果たして日本球界に戻ってくるのか。

スポーツの秋本番。

さて昨日は夕方、立教大学へ。
8号館の8202大教室で、
「中小企業のビジネスデザイン」の連続講座。
大同生命の寄付講座。

今夜はその最終回で、私はそのトリを務めた。
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私のテーマは、
「中小小売サービス業のブランド戦略」

はじめに岡田徹詩集より。
「小さな店であることを、
恥じることはないよ。
そのあなたの小さなお店に、
人の心の美しさを、
一杯に満たそうよ」

昭和の商業指導家・岡田徹のもっとも有名な詩。

私はこの詩に返歌をつくった。

「小さな店であることを
恥じてはいけない。
ただ、その小ささが、
お客さまに迷惑をかけていないかを
いつも気にかけておこう。
やがて、
少しずつ大きな店に
生まれ変わってゆくために」

日本の産業界で97%を占める中小企業。
その大群の企業たちが、
豊かなニッチャーとなって、
日本の社会を充実させる。

そのための講義だと思っていた。

一応、中小企業の定義から始めて、
小売サービス業にとってのブランディングとは何か、
さらに業種・業態からフォーマットへの転換、
そして「バナーの方程式」などなど。

最後には日米の事例をスライドで紹介しながら、
一気に語った。
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写真は、大間々町・足利屋の「虹の架け橋」の紹介。

代表の松崎靖さんが毎月1回、
チラシ代わりに手作りで発行している地域新聞。

地域のお客さまに1万5000部ほど、
新聞折り込みで配布する。

講義のまとめは、マーケティングのSTP。
Sはセグメンテーション、
Tはターゲティング、
Pはポジショニング。

フォーマットへの転換期に、
ポジショニング戦略こそが重要だという持論を提起。

1時間ほど語りきって、質疑応答。
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手前は、コーディネーターの亀川雅人さん。
経営学部(大学院ビジネスデザイン研究科)教授。

もちろん聴衆の主体は、
中小企業経営者だったが、
結城ゼミのOB・OGや講義を履修したOB、OGなどが、
数多く聞きに来てくれた。

いつもの講義の語り口とは違う話しぶりに、
皆、ちょっと驚いた様子。
しかしそれが結城義晴です。

講演会終了後、
彼ら彼女ら総勢16人で、近くの中華屋。
飲み、食い、語り、学び、
あぁ、昨日は疲れた。
大阪から帰って、
カスタマー・コミュニケーションズ㈱を訪れ、
その後、講演と懇親。
しんどかった。

でも、この疲労を癒してくれたビールと仲間たちに感謝。

感謝して飲み、語っているうちに、
ブログのことをすっかり忘れ、
気がついたら午後11時22分。

慌てて、写真を処理し、
そのままタクシーに飛び乗って、
ブログを執筆しつつ、
横浜の自宅まで。

首都高を走っているときに、
毎日更新宣言ブログ公開。

ヨカッタ、ヨカッタ。

みなさん、今週もお疲れ様。

そして今日も朝から、
立教大学。

結城ゼミ。

来月12日の修士論文仮提出を控え、
結城ゼミ生も研究や調査・執筆の佳境に入ってきた。

一人ひとり、進捗状況を聞き、
研究指導。

お昼は、池袋評判のカレーハウス。
インド人経営者と従業員で運営。

とてもおいしかった。

それからさらに結城ゼミ。
4時前に終わらせて、
私は両国へ。

劇場シアターXカイ。
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MAロッキーズ第5回公演。
作・演出平石耕一の「ゆの暖簾」
20121020215541.JPG
5時から10分の休憩をはさんで、2時間。

楽しんだし、勉強になった。

ストーリーは、箱根一の湯の実話。
社長の小川晴也さんがモデル。
20121020215513.jpg
平石さんの脚本は、
実によくできていて、
360年の暖簾を誇る箱根一の老舗温泉旅館が、
3分の1の価格にディスカウントして甦るお話。

まさにイノベーションのケーススタディなのだが、
それが人情話や人間の葛藤によって彩られて、
感動的なドラマに仕上げっている。

休憩の後、物語は盛り上がって、
最後に主人公が土下座をして目覚めるあたりで、
私はちょっと泣いた。

モデルの小川さんを、
ずいぶん昔から知っていたからかもしれない。

久しぶりに生の演劇を見て、
新鮮だった。

スポーツの秋であると同時に、
芸術の秋でもある。

<結城義晴>


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