結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2012年10月22日(月曜日)

塚腰勇人さんの「5つの誓い」と商売・仕事の「無私と利他」

Everybody! Good Monday!
[2012vol43]

2012年も第43週。
10月は早くも第4週を迎える。

9月10月11月を秋とすると、
今、その真っ盛り。

1年を24等分する「二十四節気」では、
第18番目が「霜降」(そうこう)となり、
それが10月24日、今週水曜日。

意味は「露が冷気によって霜となって降り始めるころ」。

そろそろ、そんな季節。

しっかりとした足取りで秋は行く
このままで居たいわたしを置いて

〈日経歌壇より 東京・南本禎亮〉

秋の足取りはしっかりしている。
私も同感。

自分はこのままでいたい気もする。
しかし秋の足取りは着実。

猫は猫 亀には亀の時が流れ
我を縁(えにし)に出会う一瞬

〈同じく日経歌壇より 上尾・菅原玲子〉

猫と亀。
おもしろい。

さて、先週の立教大学公開講座で、
大間々の松崎靖さんと足利屋洋品店、
そして松﨑さんが発行する地域情報紙『虹の架け橋』を、
紹介し、スタディした。
20121022140138.jpg
チラシのように配るけれど、
チラシではない。

新聞のようであるけれど、
足利屋が発行している。

どちらでもあって、
どちらでもない。

それがまさしく現代的。

その松﨑さんが親しくしている人の一人が、
腰塚勇人さん。
怪我で首から下が動かなくなった学校の先生。

「命の授業」と題する本を書き、
同じタイトルで講演もする。

身体が動かなくなって、
腰塚さんは5つのことを考えた。
そして「5つの誓い」を立て、実践した。

①口は、人を励ます言葉や感謝の言葉を言うために使おう
②耳は、人の言葉を最後まで聞いてあげるために使おう
③目は、人の良いところを見るために使おう
④手足は、人を助けるために使おう
⑤心は、人の痛みがわかるために使おう

ピーター・ドラッカーは、
「ブレインズ&ハンズ」と表現する。
脳と手。

口も、耳も、目も、手足も、心も、
そしてブレインズもハンズも、
いずれも使い方によって、
まったく違ったものになる。

腰塚さんは、5つの誓いを立て、
奇跡的に回復した。

「人」のために生きる。
それが特別の力を与えてくれる。

商売というのも、
仕事というのも、
「人」のために行う。

商売と仕事の、
たった一つの極意を上げれば、
「人のため」

これを「無私」といい、「利他」という。

私を無くし、
他の利を図る。

それが、「為すべき事」。
すなわち「仕事」。

今週は、仕事がしたい。
仕事の神様に応援してもらいたい。

ただし、それはお客様のためでなくてはならない。
自分の名誉や栄誉のためであってはいけない。

さて私は今日からアメリカはテキサス州。
その後、週の中ごろにカリフォルニア州に戻る。
また来週の始めにテキサス州に行き、
その週末にワシントンDCからニューヨーク州に。

忙しく駆けずり回る16日間。
帰国する11月6日が、
アメリカ合衆国大統領選挙の日。
今日が三度目にして、最後のテレビ公開討論。

私は2012年の大統領選のピークに、
アメリカを巡ることになる。

どんなに忙しくても、
「無私」と「利他」を忘れないでいたい。

アメリカから帰ったらすぐ翌週に、
第2回商人舎ミドルマネジメント研修会

知識商人を養成し、
日本商業の現代化を図る。

私の「無私と利他」の結実であり、
ライフワークを実現する研修。

そのための重要な研修会。

今回は、より実践的な内容となる。
リーダーシップ、
チームワーク、
コミュニケーション。

その基本の考え方、
ケーススタディも提示する。

上田惇生先生の「ドラッカーの真髄」は、
これ以上ないほどのモチベーションを与えてくれる。

鈴木哲男さんは特別に「年末対策」を講義してくれるし、
もちろん52週マーチャンダイジングの錯覚を正し、
成果の上がる「商売と経営」のやり方を指導してくれる。

白部和孝さんは、極めて実践的な計数指導をしてくれるし、
高野保男さんは作業問題の本質をえぐり出し、
改革の鍵を教授してくれる。

これ以上ないという講師陣。
これ以上ない盛り上がりを見せている。

今月末が申込み締め切り。
是非のご参加をお願いしたい。

橋下徹報道で味噌をつけた朝日新聞は、
世論調査で「野田内閣支持率18%」と打ち出した。

コンピューター無作為方式で、
1620人を対象に実施。

野田内閣の発足は昨年9月で、
支持率20%以下は初めて。
「日本では危機的なものとみなされ、
数か月以内に内閣及び首相の交代がある兆候」

この年末年始、そして来年3月くらいまで、
政局も忙しい。

しかし商売や仕事は、
「人のため」を貫きたい。

それが貫徹された商売や仕事は、
忙しくても、あわただしくはない。
急場しのぎにはならない。

今月の商人舎標語。
「お客という名の友人をつくろう」

無私と利他を実践するところからしか、
親友はできない。

みなさん、
ほんとうにいい季節です。

Good Monday!

<結城義晴>


2 件のコメント

  • 結城先生へ いつもブログありがとうございます。
    利他について以下の言葉を思い浮かべました。
    「人に物をほどこせば我が身のたすけとなる、譬へば人のために火をともせば我がまへあきらかなるがごとし(日蓮)」
    私が幼少の頃の記憶に、提灯で田舎の夜道を歩いた事を思い出します。
    提灯の灯りは薄暗く部分的しか明るくなりません。しかし同行者の足元を照らせば自身も歩くやすくなりました。
    利他の結果は自分に果報としてかえってくるのかもしれません。

  • いまちゃん、そのとおり。
    利他の結果は果報として返ってくる。
    しかし果報を目的にしてはいけません。

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