14泊16日のアメリカの旅から帰国して考えること、感謝すること
帰国しました。
14泊16日のアメリカの旅から。
10月上旬には5泊7日のアメリカ行きがありましたから、
都合23日間、アメリカに滞在していたことになります。
その間、10月31日には、
ハロウィンがピークを迎え、
巨大ハリケーン・サンディが東海岸を襲い、
大統領選挙戦が展開されました。
今、この時点で、選挙が始まっています。
バラク・オバマ有利とか。
私はつくづく、アメリカの小売業が、
あらゆる面で大きな変化を遂げていることを、
あらためて感じとり、考えさせられました。
小売店舗はコンベンショナルな「業態」から、
イノベーティブな「フォーマット」の競争に変わり、
ショッピングセンターは、古典的な4つの形式から、
新しいパワーセンター、
ライフスタイルセンター、
そしてアウトレットセンターへと、
主力のフォーマットが変わりました。
レース型競争から、コンテスト型競争に変わり、
ディスカウント軍団はさらにディスカウント色を強め、
クォリティ&サービスのフォーマットは、
一段と、それを磨き上げてきました。
商品はコモディティ化が進み、
プライベートブランドのシェアが、
目に見えて高まってきました。
何度目かの大きな節目、
巨大な潮流の変化が、
アメリカの消費社会に訪れ、
それが小売サービス業に、
変容を求めています。
それは日本にも訪れています。
日本はアメリカに遅れていて、
アメリカのようになる。
そうは思いません。
しかしアメリカの変化は、
日本の流通業に対して、
貴重な示唆を与えてくれます。
ピーター・ドラッカー教授は言っています。
「既に起こった未来」
それがアメリカにあります。
明日のために今日、何をするか。
未来のために今、何をするか。
その今日の在り方を、
アメリカは教えてくれるし、
考えさせてくれる。
だから私たちは、
帰国してから、
再度考えねばならないし、
それを行動に移さねばならない。
決意を新たにするばかりです。
さて、昨日は朝、6時集合、出発。
暗いうちにバスに乗り込んで、
インターコンチネンタルホテルからラガーディア空港に。
バスのなかで最後の講義。
Epilogue「イノベーション」。
自分が変わらねば、
仲間を変えることはできない。
自分が変わらねば、
職場を変えることはできない。
自分が変わらねば、
店を変えることはできない。
自分が変わらねば、
会社を変えることはできない。
私の持論。
私自身、この5年間に、
大きく自分を変えた。
今も自分の行動を、
自分の環境を、
自分の仕事を、
変え続けている。
それが現代人の生き方だと思っている。
そしてそれが幸せの素を築いてくれる。
ラガーディア空港からは、
マンハッタンが見える。
空港のラウンジで昨日のブログを書いて、
アメリカン航空に乗り込む。
ニューヨークの空には厚い厚い雲海。
ハリケーンのあとで、
台風一過の秋晴れだったが、
寒気団に覆われてニューヨークはひどく寒かった。
その後、また雲に閉ざされた北アメリカ東側。
雲の切れ目が鮮明。
それは気団の境目を表わす。
そして海岸線が見えてきた。
またまた雲海。
その雲海の上に丸い虹が表れ、
そのなかに機体の陰がうっすら。
不思議な光景。
「ブロッケン現象」
そしてまた雲の塊。
やっとシカゴのフリーウェイが現れた。
そしてシカゴの街。
ここでいったん降りて、
国際線に乗り換え。
シカゴ・オヘア空港。
ロビーで解団式。
イノベーションは、
焦点を絞り、単純なものにする。
小さくスタートする。
そして最初からトップの座をねらう。
そのイノベーションを見せてほしい。
まずは自分の行動から変えよ!
人間には4つの特性がある。
第1はPersonality [個性・性格]
第2はPreference [好み・嗜好]
第3はBehaviors [行動・態度]
そして第4はPerception [認識・知覚]
この中で、
個性・性格や好み・嗜好は変えられない、
変える必要もない。
PersonalityとPreferenceの強みを、
活かし、伸ばすところから、
ポジショニング戦略は始まるくらいだ。
しかしBehaviorsは変えられる。
そしてそれがやがてPerceptionを変える。
行動は自分で変えられる。
今、すぐにでも、変えられる。
まず、その行動を変えよう。
人間がイノベーションを引き起こすからだ。
私は訴えた。
そして全員で記念写真。
2012年度のアメリカの研修、
これにて完了。
みなさんありがとうございました。
パートナーの浅野秀二先生と握手。
安島英城君とも握手。
浅野さん、安島君は、サンフランシスコに帰る。
私たちはアメリカン航空に乗り換えて、
一路、東京・成田空港へ。
真っ青な空と真っ白な雲。
朝に希望、
昼に努力、
夕に感謝。
今月の商人舎標語。
素晴らしい旅だった。
アメリカ合衆国に感謝、
アメリカの人々に感謝、
アメリカ小売業に感謝。
また、来ます。
よろしく。
(まだまだ続きます)
<結城義晴>
2 件のコメント
おかえりなさい!!
皆様の無事なご帰国何よりです。
消費者として、
ウェグマンズやイータリーは、
買い物時間を楽しめる魅力満載のアップでした☆彡
ご不在の間に、日本の秋も深まっています。
長旅の疲れを癒やしてください。
saikiさま、ありがとうございます。
日本の秋を楽しみます。
これがやっぱり一番です。