「ユニクロで買うべきランキング」とWalmart「JUST Basics」の一致
The Rolling Stones
活動50周年記念ライブ。
共同通信が報じる。
11月25日、ロンドン。
「O2アリーナ」で開催。
ミック・ジャガーは69歳。
キース・リチャーズも同年。
平均68歳。
パワフルな歌と演奏。
約2万人のファンが熱狂。
ローリング・ストーンズというバンド名なのに、
ずっと変わらない。
それがすごいし、
それが大いなる皮肉。
しかし私も元気を出さなくては、と思う。
衆議院総選挙。
近づいてきた。
今朝の日経新聞『経済教室』。
学習院大学教授の平野浩さんが説く。
「総選挙 混迷政治の打破なるか」の(中)、
「政権の事後評価で判断を」
これは全文をしっかり読んでおいてほしい。
結論は、総選挙後に、
「TPP賛否軸に再編」が進むというもの。
この視点は、とてもいい。
解説や要約はしない。
現在の日本の政治状況がわかる。
読んでほしい。
考えてほしい。
さて、ネットのマイナビニュース『ねたリカ』。
面白い調査。
調査時期は2012年8月11日~2012年8月16日、
調査対象:マイナビニュース会員、
調査数:男性428名。
「ユニクロで買うべき」なものランキングの【男性編】。
質問は、
「ユニクロで買うべき」なものを教えてください(複数回答)
第1位 Tシャツ 40.0%
第2位 下着・靴下 33.4%
第3位 ヒートテック 25.0%
第4位 ジーパン 11.9%
第5位 シルキードライ 9.6%
その理由。
まずTシャツ。
・「いろんな柄があるので、
Tシャツのバリエーションを増やすならユニクロがおすすめ」
・「安くて素材がいい」
・「消耗品だからついつい買ってしまう」
次に下着・靴下。
・「実際、下着はユニクロ。質の良さに満足」
このコメントは26歳の小売業販売職の人のもの。
・「インナーは値段の割に機能が優れたものが多い印象」
・「見えないところは安く済ませたい」
ヒートテックも下着だが。
・「毎年冬になるとヒートテックは偉大だと感じる」
・「ヒートテックの暖かさはヤバイ」
・「着る物の幅を広げる革命的なアイテムだと思う」
そしてジーパン。
・「安くて長持ちする」
・「デザインに大差ないから」
・「価格が安いのに上質で履き心地がいいので、
一万円出してジーンズを買うのがばからしくなる」
最後にシルキードライ。
・「この夏、初めて使ってみたが、とても快適だった」
・「着心地がいい」
・「汗っかきなので」
番外編として、ポロシャツ、ワイシャツ・綿パンツ、
さらにルームウェア。
私も、Tシャツ以外は、
下着・靴下、ヒートテック、
そしてジーパン、ポロシャツなど、
ユニクロの愛用者。
Tシャツはそれ自体、
あまり着ないこともあるが、
お土産のTシャツがタンス在庫になっているから。
さて、この「ユニクロで買うべきランニング」、
ウォルマートの
JUST Basics(ジャスト・ベーシックス)に、
それこそジャスト・ミートした。
今年の10月、テキサス州ダラスのウォルマート。
副店長のキャシーさんが店内をくまなく案内してくれて、レクチャー。
衣料品売り場に来たとき、
「JUST Basics」をスローガンにしている、とつぶやいた。
「ふ~ん、なるほど」
「最良のベーシック」に、
ジャストミートさせようということか。
しかしよく聞いてみると、
「JUST Basics」には、別の意味がある。
JはJeansのJ、
UはUnderwearのU、
SはSocksのS、
TはTshirtのT。
「この4品種だけは、
絶対に品切れさせない!」
「なるほどなるほど」
で、今日の「ユニクロで買うべきランキング」。
第1位がTshirt。
第2位がUnderwareとSocks、
第3位のヒートテックもUnderwear、
そして第4位がJeans。
第5位のシルキードライもUnderwear。
まさにユニクロこそ、
「JUST Basics」。
しかもユニクロは、
アンダーウェアを冬向け・夏向けに、
それぞれ独自開発して、
世界ブランドにしてしまった。
日本の総合スーパー。
10月の衣料品は前年同月比でマイナス8%。
ウォルマートの「選択と集中」、
ユニクロの「マーチャンダイジング」。
そして両者の「JUST Basics」。
ここに解がある。
翻って、今年11月20日の「今日のダーリン」。
ご存知、『ほぼ日刊イトイ新聞』の巻頭言。
糸井重里さんが、「ほぼ日の仕事のやり方」を披露。
「3つのことが循環しているイメージで、続いています」。
「1つが『動機(思う)』というものです。
これは、ビジョンと言っても、
アイディアと言ってもいいかもしれませんが、
『動機』がいちばんしっくりくるのです」
動機とは「どういうことがやりたいか」。
そしてこれが「起点」となる。
「2つめに、『実行(できる)』があります。
一般的に仕事をするというのは、ここの部分です」
「目に見えなかった『動機』を、かたちにしていく。
頭やこころのなかにあったものが、
現実になっていくのは、ここです」
これが「製品化・商品化」。
「でも、ここはスタートではなく、
引き継ぎの場面です」
「どうするか、どうできるか」の段階。
「3つめは、『集合(集まる)』と言っています」
これが「市場化」の場面。
「できたものが、人を引き寄せ、気持ちを引き寄せ、
さらに『できたもの』に価値や評価が乗っていく」
糸井さんは言う。
「仕事は、ここでやっと『かたち』になるわけです。
買われる、使われる、知らされる、ということです」
さらに続ける。
「この3番目の段階は、
1つめの『動機』の材料でもあります」
そしてこれらは、
「とにもかくにも、循環していくことが大事なのです」
最後にもっと大事なこと。
「3つのどの段階にも、必ず困難があります。
でも、どこが欠けても循環は成り立たないと思うのです」
循環しないものは、続かない。
ウォルマートの「ジャスト・ベーシックス」も、
ユニクロの「買うべきランキング」も、
この循環のなかの仕事だ。
< 結城義晴>