「中小企業金融円滑化法」期限切れと商人舎忘年会の「遠い世界に」
第18代韓国大統領は、
朴槿恵(パク・クネ)さん、60歳。
初の女性トップリーダー。
朴正熙(パク・チョンヒ)元大統領の長女。
日本は、二度目の安倍晋三。
こちらの父親は、かつて、
残念ながら総理総裁になりそこなった安倍晋太郎。
今日、タクシーに乗って、運転手さんと話していて、
「日本に女性の首相は出てくるのか」と質問された。
「ん~、今のところ見当たらない」
その直接選挙の韓国大統領選び、
暫定値だが投票率75.8%。
前回2007年の63%を大幅に上回って、
日本の衆議院選の59%を引き離した。
ただし、保革一騎打ちとなった文在寅(ムン・ジェイン)候補とは、
得票率差が約3ポイントの接戦。
日本の大差とは逆。
第一声の抱負は、
「この勝利は国民の皆様の勝利です」
「正しい歴史認識を土台に、
東北アジアの和解・協力と平和が拡大するよう努力する」
「主婦は高い物価で買い物に困り、
若者は職探しに苦労している」
この感覚はすごく大事。
「社会から疎外される人が出ないように、
経済成長の果実を皆が共有できるようにする」
日韓同時に誕生した新リーダー。
大いに期待したい。
『Business Journal』で今朝配信されたニュース。
「スーパー業界大再編の行方」
「食品スーパーの倒産がじわじわ増えてきた。
東京商工リサーチ調査で、
11月のスーパーの倒産件数は今年最多の9件。
いずれも地方で5~6店舗を展開する食品スーパー。
2013年は食品スーパーの倒産が続出する。
「中小企業金融円滑化法」が、
来年3月末に期限切れとなる。
「返済計画の変更(返済負担の軽減)を申し込まれた銀行は、
できる限り要望に応じるよう義務付けられた法律」
これが「中小スーパー大崩壊の引き金となる」と記事。
「同法によって救われた中堅・中小企業は多い。
しかし、セーフティネットがなくなるため、
再び資金繰りに窮する食品スーパーは
事業の継続を断念せざるを得なくなる」
記事はイオンとセブン&アイ・ホールディングスのM&Aを指摘し、
子会社・西友の立て直しにメドをつけたウォルマートが、
「日本の小売業を新たに買収すると表明」と威嚇する。
独自のエブリデーロープライスを展開するオーケーを、
ウォルマート・トップが買収の申し入れに訪れた。
もちろん無借金経営のオーケーは、
これを拒否した。
記事は、「中小企業金融円滑化法」期限切れで、
倒産に瀕した食品スーパーマーケットを、
イオン、セブン、ウォルマートが、
傘下に収めるだろうという予測だが、
これは的外れ。
彼らは中小企業を買収したりしない。
業態も異なる。
むしろスーパーマーケット同士の、
合従連衡や統合が促進される。
記事は、ライフコーポレーションとヤオコーの提携にも触れるが、
これも中小企業金融円滑化法とは無関係。
話題は次第に、アークスの経営統合に向かっていく。
シジシージャパンの加盟企業による「第三極」という表現。
シジシー加盟企業は229社、3773店、
売上高の合計は4兆3193億円。
しかしアークス社長の横山清さんは、
「力のある企業の統合」を掲げるから、
実はこれも「中小企業金融円滑化法」期限切れとは、
外れる。
年末商戦では、どの企業どの店も、
大量の在庫を抱えることになる。
この在庫を売り切らないと、来春、
資金繰りが苦しくなる。
そして来年3月の中小企業金融円滑化法期限切れが、
地域の中小スーパーマーケットの淘汰と再編を、
一気呵成に進めることになる。
年明け、2月、3月の決算期に、
倒産や買収が大量に発生することになりそうだ。
ビッグチェーンとは全く関係がない。
自力で生き抜くか、合従連衡か。
どちらもオーケーのような、
無着金経営体質がベースになることに、
かわりはない。
さて昨日は、商人舎5周年忘年会。
場所は横浜駅西口からほど近いハマボール・イアス。
すっかりクリスマス風情。
会場はその7階にあるPlumeria Cafe。
会場の入り口に飾られたサイン。
午後6時半から9時半までの3時間。
総勢65名の商人舎ファミリーの皆さんに集まっていただいた。
はじめに私から、今年一年の報告を兼ねたお礼のあいさつ。
商人舎は5年目を迎えた今年、
念願のミドルマネジメント研修会をスタートさせた。
アメリカ研修と国内研修が成功し、
今年は、最高の売上げと利益を上げることができる。
心から感謝。
乾杯のあいさつは盟友の鈴木國朗さん。
㈱アイダスグループ代表取締役社長。
鈴木さんはこの後、
出張を控えているにもかかわらず、
パーティに顔を出してくれた。
感謝。
昨年の忘年会は、
大久保恒夫さんとの「ふたりのビッグショー」を開催した。
大久保さんはセブン&アイ・フードシステムズ社長。
今年は、余興として、
ふたたびふたりで数曲をご披露。
北原白秋作詞・中山新平作曲の「砂山」、
学生時代の仲間が作った「風車」の2曲を歌った。
ずいぶん酔っぱらっての御愛嬌の余興。
見苦しいところはお許しください。
後半は大久保恒夫さん登場。
吉田拓郎の「我がよき友よ」を熱唱。
全員が歌に合わせて手拍子。
そして最後は西岡たかしの「遠い世界に」を全員で合唱。
♪遠い世界に旅に出ようか♪
しかし、この歌。
意外にみんな、
知らなかった。
30代はもちろん、
40代でも知っている人はわずか。
少し驚いた。
もう一つの余興は、クラッカーゲーム。
全員が一斉にクラッカーを鳴らし、
出てきたバラの花の色で景品をゲットするというもの。
目玉は、紀文食品のおせち。
2万5000円相当。
当てたのは、和田光誉さん。
㈱紀文食品執行役員の山本真砂美さんから目録が手渡された。
他の賞品は、
私のサイン色紙。
ほかにも、
紀文食品が用意してくれた鏡餅、
日本製粉のパスタ、
ワインや焼酎、
トレーダージョーのソルト&ペッパーセットなどなど、
皆さんにプレゼント。
みなさんに一言ずつ、メッセージをもらいたかったが、
時間の関係で数人の方に挨拶してもらった。
はじめに、いわき市から参加してくれた㈱マルトの安島浩司社長。
安島さんの長男の英城くんは今、アメリカで修業中。
昨年のアメリカツアーには安島さんが、
今年の秋のアメリカツアーには英城くんが参加してくれた。
㈱ロピア専務の高木勇輔さんも来てくれた。
神奈川県を本拠地に展開するスーパーマーケット。
私は西の万代、東のロピアと称して、
その強さを評価している。
日本フードサービス専門学院長の林廣美先生。
惣菜コンサルタントの第一人者。
商人舎サイトに「林廣美の今週のお惣菜」を連載してくださって、
すでに223回を数える。
去年はアメリカツアーの講師も務めてくださった。
林先生がTVに登場すると、
商人舎サイトは一気に、
1日1万ビューを超える。
林先生はブログのパワーアップ宣言をしてくださった。
そして立教大学院結城ゼミのOB・OG紹介。
OB会長の名古屋文彦さんが、
結城ゼミの人気ぶりを紹介してくれた。
今年の10月、㈱プラネット社長に就任したばかりの田上正勝さん。
皆さんに紹介し、お祝いした。
お祝いといえば、
カフェから「ハニートースト」のプレゼント。
甘党のブルーチップ㈱社長の宮本洋一さん。
真っ先にハニートーストの前に並んだ。
大阪から参加してくれたお二人。
万代ドライデイリー会事務局長の前田仁さん(左)と、
JTB西日本の小阪裕介さん。
同じく大阪から参加の総合商研㈱常務の菊池健司さん(右)。
そして㈱マルダ社長の渡辺太郎さんと
三井物産㈱の大高愛一郎さん(左)。
名古屋から駆けつけてくれた㈱折兼の秋田豊晴さん(左)と、
三井食品㈱の松村和彦さん。
ふたりは、秋のアメリカツアーに参加してくれた。
㈱紀文食品の山本真砂美さんと堀内慎也さん(左)。
右は、㈱クレオの倉林武也さん(右)。
左から鈴木國朗さん、
リテイルマーケティング研究所代表の浅香健一さん、
エス・アイ・ピー代表の森順治さん。
電通顧問の土井弘さんとブルーチップ㈱常務の松浦克幸さん。
ブルーチップの皆さん。
左から前田直彦本部長、
鍋島丈夫統括部長、
中野茂執行役本部長、そして宮本社長。
その隣は
商人舎エクゼクティブ・プロデューサーの松井康彦アドパイン代表。
㈱ニッケイ印刷社長の原田俊美さん、
㈱ビジネスメディアパートナーズ社長の瀬木友和さん。
流通経営問題研究会(RMLC)メンバーの皆さん。
左は㈱ケノス代表の小林清泰さんと小林良子ご夫妻。
右からは㈱たいらや社長の村上篤三郎さん、
リテイルマネジメントオフィス代表の高木和成さん、
食品流通研究会会長の井口征昭さん。
㈱電通プロモーション事業局次長の駒込雅史さん(左)と三浦啓子さん。
そして㈱イーストプレス『店ドラ』の編集者の中西庸さん。
㈱成城石井常務の早藤正史さん。
前社長の大久保さんと久しぶりに懇親。
結城ゼミのメンバー。
私の隣は㈱日本名刺印刷の鈴木堅社長と三嶋真由子さん。
商人舎の印刷関係を担当。
その横はプラージュ社長の磯浩一郎さん。
サイト運営を担当。
彼らが商人舎の活動を支えてくれている。
心から感謝したい。
ちなみに左は、商人舎エディタースタッフ・鈴木綾子のご主人。
鈴木亮介さん。
参加してくださった全員をご紹介できずに、申し訳ない。
ご勘弁を。
中締めは㈱たいらや社長の村上篤三郎さん。
村上さんは商人舎発足の会の発起人になってもらい、
この5年、商人舎主催の研修会への派遣はもちろん、
いろいろな場面でご協力いただいている。
RMLCのコアメンバーの一人でもある。
三本で締めた。
見事決まりました。
その村上さんと写真。
楽しいときはあっという間に過ぎる。
わざわざ、横浜まできてくださった皆さんに感謝したい。
とりわけ大阪や名古屋、宇都宮、いわきと、
遠方から駆け付けてくださった皆さん。
本当にありがとうございました。
その後、有志による二次会はカラオケ。
三次会まで付き合ってくださった皆さん。
お疲れ様でした。
来年はさらに厳しい年になりそう。
遠い世界に旅に出ようか
それとも赤い風船に乗って
雲の上を歩いてみようか
太陽の光で虹をつくった
お空の風をもらって帰って
暗い霧を吹き飛ばしたい
ボクらの住んでるこの町にも
明るい太陽顔を見せても
心の中はいつも悲しい
力を合わせて生きることさえ
今ではみんな忘れてしまった
だけどボク達若者がいる
雲にかくれた小さな星は
これが日本だ私の国だ
若い力を体に感じて
みんなで歩こう長い道だが
一つの道を力のかぎり
明日の世界をさがしに行こう
〈西岡たかし作詞・作曲〉
もうボクたちは若くはないが、
「遠い世界に」のメロディが、
いつまでも頭に残っていた。
〈結城義晴〉