新年度予算批判とCCL米倉裕之と立教補講の「いい日はいいな」
今日の東京・横浜は3月の陽気。
暖かいし、快適。
天気はいいし、
日は長くなったし、
景気もちょいと上向きだし、
商人舎の事業も順調だったし、
立教大学大学院もすべての授業を終わらせたし、
ゼミ生の論文も出来栄えは良かったし、
「いい日はいいな♪」
国井桂子作詞・小室邦章作曲。
今日は素敵な日
あの人とも会えたし
すんなり笑えたし
いい日はいいな♪
歌など口ずさんだら、
新聞社説がこぞって、
安倍内閣の2013年予算案を批判。
安倍政権に鋭く迫る朝日新聞は、
「新年度予算―『正常』にはほど遠い」
「公共事業費は12年度当初予算並みを確保し、
先の補正予算と一体で『国土強靱(きょうじん)化』に走る。
防衛費を11年ぶりに増額する一方、生活保護費は抑え込む」
「国債発行額は、小泉政権が掲げていた『30兆円枠』の1.4倍だ。
過去の借金を乗り換える『借り換え債』を含む国債の総発行額は
170兆円を超え、過去最高の水準が続く」
クールな毎日新聞も、
「安倍政権の予算 財政再建の道は険しい」
予算の中身に関して、
「生活保護の支給基準が引き下げられる一方、
公共事業費は前年度比16%の伸びとなった。
1年分に相当する公共事業費を
補正予算に盛り込んだばかりというのに、である」
「質より量、人よりコンクリート」となることを懸念。
さらに安倍政権に比較的好意的な日経新聞も、
「成長と財政再建につながる予算か」
「歳出全体を厳しく抑制しつつ、
日本経済の成長力を高める事業に重点配分したとは言い難い」
「内実は公共事業頼みの景気対策と
借金依存の財政運営である」
この日経の表現が最も簡潔。
せっかくいい滑り出しだったのに、
自民党の悪い体質が姿を現しつつある。
「いい日はいいな」とはなり難い。
これらの「世論」が国会論議を後押しし、
本来の需要の喚起と成長の持続を実現させてほしいものだ。
さて昨日の私は、朝から東京・大門。
カスタマー・コミュニケーションズ㈱へ。
通称CCL。
その定例取締役会。
私は非常勤取締役。
昨2012年12月26日、新たに、
代表取締役社長に就任した米倉裕之さんが仕切る。
1966年6月14日生まれ。
高校は神奈川県の湘南高校、いわゆる名門。
そして1990年東京大学農学部卒業。
同年、東京海上火災保険㈱入社。
現在の東京海上日動火災保険㈱。
船舶営業部、経営企画部、米国駐在等勤務し、
1999~2002年には、
ブルッキングス研究所客員研究員として、
ワシントンDCに赴任。
2007年に、GEコンシューマー・ファイナンス㈱入社、
マスターブラックベルト。
シックスシグマ手法を活用した経営戦略策定の指南役。
2008年に転職し、㈱ぐるなび執行役員。
そして2011年6月、
カスタマー・コミュニケーションズ㈱取締役。
2012年12月代表取締役社長就任。
経歴も頭脳も立派なものだが、
何より人柄がすばらしい。
私は、CCLの新しいトップマネジメントとして、
全幅の信頼を寄せている。
「顧客ID付POS情報という購買行動ビッグデータの活用によって、
市場の変革を先導し、着実にクライアント企業の成果を導き出す」
米倉さんは、このように、CCLが目指す役割を語る。
CCLともども、よろしくお願いしたい。
昨日はその後、浜松町の㈱プラネットを訪れ、
代表取締役の玉生弘昌さんと懇談。
プラネットがCCLの筆頭株主。
玉生さんとは、
単行本のことなどに話題が広がって、
実に有意義だった。
こういった話題のなかにいると、
私は「出版人なんだ」と思いかえす。
その後、横浜の商人舎に戻り、
再び、池袋の立教大学へ。
大学院ビジネスデザイン研究科の授業。
サービスマーケティングの補講。
教室はいつもの14号館D602。
履修生と共に、
特別の聴講生が集まってくれて、
私は30分のビデオを挟んで、
1時間30分、語り続けた。
最後の最後は、「幸せと正義」。
そしてドラッカーを実践する二つの方法。
「時間管理とフィードバック分析」。
ドラッカーは言う。
「時間を管理できなければ何もできない」
まさにその通り。
そして自らの「強み」を知る「フィードバック分析」。
「自らについて知りうることの中で
この強みこそ最も大切だ」
半年間の受講とご清聴、
心から感謝したい。
そしていい人生を送ってもらいたい。
つくづく、そう思う。
最後の講義が終わって、
全員から拍手をいただいた。
感動した。
その後、最後の懇親会。
卒業生の外山順一郎さん、
結城ゼミ生でこの3月に修了する武藤麻代さんも加わって、
愉しい宴は終電まで続いた。
立教に来て、教授の仕事をして、
ほんとうに良かった。
そう思った。
やはり「いい日はいいな♪」
〈結城義晴〉