「ハーバード・リテール教室」開催決定とSMトレードショー・ブース紹介
聖バレンタインデー。
あなたにはいくつ、チョコレートが贈られた?
あなたはいくつ、チョコレートを贈った?
さて、今朝の朝刊を見て驚いた。
これほど巻頭コラムがカブることがあるか。
毎日新聞の『余禄』と日経新聞の『春秋』。
ともに、オリンピックの種目から、
レスリングが排除されることと、
ギリシアの哲学者プラトンが、
レスリング選手だったことを書いた。
私は毎日に軍配を上げる。
毎日の方が、細かくて、丁寧で、
何より毎日らしいからだ。
しかしこのようにテーマがカブることが多い。
各社、各店の販促企画などは、
今日の日経と毎日のようなことばかり。
朝日新聞の天声人語は、
フランスの童話『青髭』と福島原発をテーマにして、
異なる競争をした。
しかし、では、
朝日が面白かったかと言えば、
そうではない。
毎日と日経の方が、
巻頭コラムとしては面白かった。
こんなことが頻繁に起こっている。
最後の最後は、自分らしいこと。
ピーター・ドラッカーに言わせれば、
自らの「強み」に集中すること。
それがテーマがカブった時の闘い方。
今日に関しては、
毎日の行き方がいいだろう。
つまり、最も面白いテーマに挑んで、
それを、最も面白く、書ききる。
そして毎日のポジショニングを活かす。
私ならそれしかないと思うし、
そのために最も面白くする力量を養う。
さて、昨日の商人舎オフィス。
㈱ゴードン・ブラザーズ・ジャパンのお二人が来社。
代表取締役社長・CEOの増田春彦さん(右)と、
管理部総務人事グループ・マネージャーの石井麗さん。
奥は商人舎チーフエディターの渋木克久。
5月31日(金)に、
ハーバード大学のアナンス・ラーマン教授を迎えて、
帝国ホテルで小売業トップ向けのセミナーを開催する。
「ハーバード・リテール教室」
ゴードン・ブラザーズ・ヨーロッパからも、
ニック・テイラーさんが来日し、
適正在庫分析や滞留在庫の処分方法について、
欧米の先進事例を紹介してくれる。
もちろん、結城義晴も、
アメリカのチェーンストアの最新動向と最新戦略を、
たくさんのスライドを使って、懇切丁寧に解説する。
それにとびきりの日本の小売業経営者の講演。
無料の「ハーバード・リテール教室」
皆さん、ご招待します。
ぜひおいでください。
5月31日、
時間を空けておいてください。
昨日夕方には、猪股信吾さんがやってきてくれた。
立教大学大学院・結城ゼミ第二期生で渋木と同期。
猪股さんはWEBを使いこなすデジタル・マーケティングの専門家。
オンラインとオフラインを自由に行き来して、
小売りサービス業にイノベーションを起こそうとしている。
その軽やかさが実にいい。
頼もしい存在だ。
4月発刊の月刊『商人舎』にも、
強力な助っ人となる。
誠に楽しみだ。
こちらもみなさん、ご期待いただきたい。
さて、スーパーマーケット・トレードショー2013。
今日2日目を迎える。
初日の受付はご覧の行列。
初日の来場者数は、
2万7582人。
昨年が2万7404人、
一昨年が2万6037人だったので、
毎年確実に増えている。
出展者数は1370の企業や団体に及び、
小間数は合計2625。
今日は商人舎商品探偵団のカメラレポートで、
主だったブースをご紹介しよう。
まずは国分。
昨年度のグッドデザインブースアワード大賞。
上方空間を活かした開放的なブース。
これがそのレイアウト。
続いて三井食品。
ヨーロッパのアルコール類を前面で強調したブース。
岡村製作所。
こちらは昭和産業のブース。
レンジでチンするから揚げ粉が目を引く。
日本製粉のブースも活気がある。
ブルボンはキャラクターをあしらった棚に、
お菓子をカラフルに並べた。
こちらはイシダ。
成城石井も「売場力」を売り込む。
こちらは五味商店のブースにある下仁田納豆のコーナー。
地方・地域産品ゾーンも活気にあふれていた。
まず新潟県。
豊富な海産物が印象的。
北海道も海産物が所狭しと並ぶ。
福島県はNHK大河ドラマ「八重の桜」でブースを演出。
。
桜色が明るく暖かい雰囲気を出していた。
こちらは高知県。
日本のスーパーマーケットトレードショー。
地方物産展の性格を濃くしてきた。
これはまことによろしい。
私はこのトレードショーに対して、
ずっと提言してきた。
フランスのシアルに関しては、
1992年からシアルドール国際審査委員を務めたし、
ドイツのアヌーガにも何度も招かれて、
視察を重ねるという経験を持っていたいたからだ。
第1に国際級の面積を持つこと。
ケルンのアヌーガやパリのシアルに負けない規模。
だからこのビッグサイトで、
従来よりも広い規模にしようという判断が求められたとき、
迷わず実行委員長の横山清さんに提言した。
「2.5倍のスケールをめざしたほうがいい」
第2は、地方の物産を徹底的に集めること。
アヌーガもシアルも、ヨーロッパの、
村々、町々の産品が、
こぞって出品され、展示される。
もちろん国際的なコングロマリットのメーカーも出展している。
その意味でアヌーガやシアルは、
「巨大な森」のようなものである。
私が現代化した小売業を表現するときに使う表現。
それに対して、アメリカのFMIは、
入り口にネスレとコカコーラの巨大ブースが、
デンと構える。
大木しかない森のようなもの。
FMIのフェアは少しずつ縮小していって、
2年に1回の開催になってしまった。
小売業界も大木しかない森となってしまったら、
衰退していく。
何よりも顧客がうんざりしてしまうからだ。
これはマス・マーケティングと、
フェイス・トゥ・フェイスのマーケティングの違い。
実物を展示する展示会は、
両者がなければ伸びない。
しかし、これだけのブースが集まると、
テーマや商品品種がカブることは当然。
そのなかで、いかに勝ち抜くかは、
自らの「強み」に徹すること。
それをいかに見極め、表現し尽くすか。
これも「ポジショニング戦略」ということになる。
明日はスーパーマーケットトレードショーでの交遊録。
今日、結城義晴と会って、写真を撮ったあなた。
明日、このブログに登場します。
ご期待ください。
もちろん、5月31日金曜日。
「ハーバード・リテール教室」も、
乞う!ご期待。
〈結城義晴〉