商人舎magazine昨日今日とダラス7-Elevenグルグルとピコピコ
商人舎magazine。
毎日更新宣言ブログの他に、
毎日、この仕事が始まった。
チーフエディターの渋木克久や、
エディターの鈴木綾子、
ゼネラルマネジャーの亀谷しづえ、
さらに外部ライター、コンサルタントの皆さんのご協力で、
毎日毎日、新しい情報や知識・知恵を提供。
昨日のWeekly商人舎は、
「猪股信吾の勝手に企業サイト拝見」
猪股君は、立教・結城ゼミの第2期生。
西武百貨店出身の、
現在、秀逸のウェブコンサルタント。
商人舎のウェブもコンサル願っている。
文章も書けるし、連載も面白い。
「ランドセル屋」を探すという趣向の記事。
みなさんの会社や店のサイトは、
どうですか?
満足できるものですか?
サイトのオソマツでは、
店もお粗末だという印象をもたれてしまう。
まだまだ、のところが多い。
それをこれから猪股君が、
斬って斬って斬りまくる。
それから今日のWeekly商人舎は、
林廣美先生の「ためしてガッテン肉じゃが」
そして昨日のDaily商人舎は、
「テスコの2013年2月期決算」
この20年で初の減益。
世界第3位の小売業テスコも、
増収減益。
その理由は、
アメリカでの展開にある。
故渥美俊一先生の持論に、
アメリカのテスコは反したというか、
届かなかった。
あらためて渥美先生を思い出したnewsだった。
さて、昨日、
成田でアメリカン航空に乗り込むのが、
2時間近く遅れた。
もう、暗くなっていた。
成田を発って、11時間。
テキサス州ダラスの上空。
そしてダラス・フォートワース国際空港。
私たちが乗ってきたアメリカン航空のハブ空港。
出口のところで、
意外な人に会って歓談。
高木弘和さん。
Sr. Director, Merchandising Dept.
7-Eleven, Inc。
米国のセブン-イレブンの商品部シニア・ディレクター。
高木さんとは、
学習院マネジメントスクールで出会った。
私はこのスクールの流通概論担当講師。
高木さんは受講生として参加していたが、
一頭地を抜いていた。
現在、アメリカのセブン-イレブンは、
次々にコンビニエンスストアの買収を展開して、
昨年度の年商は19.1%の増加。
7779店で、103億6100万ドル。
1兆円企業。
創業はテキサス州ダラスで、1927年。
社名は、「サウスランド・アイスカンパニー」。
つまりは氷屋さんですな。
電気冷蔵庫が普及する前のこと。
ちなみにローソンは牛乳屋。
氷屋として、夏の熱い時期には、
週7日・毎日16時間の営業を行った。
これは世間に逆行する生き方だった。
その後、便利な小型小売店へと業態進化。
「トーテム・ストア」と呼ばれた。
さらに戦後の1946年、
朝7時から夜11時までの営業時間となり、
店名を7-Elevenとした。
飛躍的な成長を遂げたが、
1991年、経営破綻。
アメリカのコンビニの有力どころはみな、
経営がおかしくなった。
ローソン然り、サークルK然り。
サウスランド社も然り。
そこで、日本のイトーヨーカ堂が救済。
2005年完全子会社として、
社名は高木さんの名刺にある7-Eleven, Inc。
本当に不思議なもので、
アメリカ・テキサスの氷屋が、
セブン-イレブンとなり、
そのエリアフランチャイジーが、
イトーヨーカ堂グループの中核企業となり、
本家のサウスランド社を傘下に収め、
しかも「セブン&アイ・ホールディングス」の社名の、
頭に「セブン」として残っている。
高木さんと会っている数分のうちに、
私の頭の中を、
そんなことがグルグルと巡っていた。
その米国セブン-イレブンの中核となって、
国際的な舞台で活躍しているのが、
高木さん。
健闘を祈りたい。
この研修会、
いろいろなところで、
意外な人に会う。
これからどんな展開となるか、
楽しみだ。
私たちは、空港を後に、
食事に向かった。
初日は、テキサスステーキと決めている。
おなじみの「トレイル・ダスト」。
カントリー調の店内。
カントリーソングを生演奏で聴かせてくれた
薪を使って、直火焼き。
テキサスのビール「シャイナー・ボック」で、
カンパ~イ。
喜びが表情に表れている。
サラダのあと、メインはもちろん、
Tボーン・ステーキ。
T型の骨の両サイドに、
サーロインとテンダーロインの、
それぞれの部位がくっついている。
テンダーロインが大きくなると、
ポーターハウスステーキと言う。
今日は5オンスのステーキ。
一挙に50人分を焼いて出してくるから、
当たり外れはあるが、
私のは、大当たり。
それで今日は私、
完璧に食べ尽くした。
体力、気力、充分です。
多分、雑誌を創刊したテンションが、
私の中に充満しているんだと思う。
それからお決まりのネクタイ・カット。
フレンドマート甲南店店次長の澤辺勇治さん。
今月、誕生日。
おめでとう。
食事が終って、
バスでホテルへ。
長い長い初日が終る。
明日から元気に、
ダラス地区を駆け巡る。
駆け廻りつつ、
単行本のゲラを読んでいる。
『マス・カスタマイゼ―ション』。
これは、来月の月刊商人舎の特集に、
大いに関連している。
そして私、商人舎magazineで、
途方もないことを思いついた。
羽田からダラス・フォートワースへの機中、
著者・杉山昭次郎先生の、
一言一言をかみしめているときに、
「ピコピコッ」とひらめいた。
最近、閃きも多い。
「グルグル」と「ピコピコ」。
お楽しみに。
〈結城義晴〉