月刊『商人舎』創刊号刷り上がり、仙台でヤマザワ共栄会講演
月刊『商人舎』グランド創刊号。
刷り上がりました。
5月10日、発刊。
おかげさまで。
申込みは、
年極め購読のみ。
直接、インターネットhttp://www.shoninsha.co.jp/magazine/about.html
あるいはメールinfo@shoninsha.co.jp、
または電話045-350-6651、
ファックス045-313-1261で、
お申し込みください。
今日、書店から、
問い合わせがありました。
お許しください。
書店には卸していません。
月刊『商人舎』は産地直結です。
何しろ紙の『月刊商人舎』と、
網の『商人舎magazine』。
網の方はインターネットで見てもらいます。
だからIDとパスワードを差し上げます。
このweb版は1カ月区切りでは、意味がない。
だから最短期間が1年。
本体価格1万8000円。
IDとパスワードは、5人組制度。
だから1人年間3600円。
1カ月に換算すると1人300円。
「価格破壊」
さて創刊号は、
『特集 ニッポンCRM元年!!』
表紙に言葉が書かれている。
「顧客を知れ!」 よく言われることだ。
しかし、あなたは自分のお客のことを
どれだけ知っているだろうか。
顔を見知っているか。
名前を憶えているか。
何をどれだけ買ってくれるか、
わかっているか。
このニッポンで、
POSデータの活用が始まってから、
売り場での商品の動向は、
ずいぶんと分析され、活用されてきた。
しかしその商品を買ってくれる顧客の動向は、
商品と顧客の関連性は、
どこまで知覚されているのか。
マス・マーケティングから
ワン・トゥ・ワン・マーケティングへ。
少子高齢化が進むニッポンの消費「全体」を
活力あるものにしようと考えるとき、
鍵を握るのは「個」の把握である。
フリークエント・ショッパーズ・プログラム(FSP) から
カスタマー・リレーションシップ・マネジメント(CRM)まで。
それは「個」の動向をつかんで、
マス・カスタマイゼ―ションに結び付ける
ニッポン経済再生の切り札なのである。
私が㈱商業界に入社して、
『販売革新』編集部に配属されたのは、
昭和52年(1977年)4月。
このころ、絶頂期。
B5版の雑誌だったが、
1年ほどしてA4変形に大リニューアルした。
そして表紙に言葉が登場した。
実は月刊『商人舎』の表紙は、
あのころの『販売革新』を意識した。
その月の主張を、
表紙に込める。
表紙とは、あるいは外装とは、
そうあるべきだ。
JCペニーの最初の店の看板には、
「Golden Rule」と書かれていた。
「さらば、すべて、人にせられんと思うことは、
人にもまた、そのごとくせよ」
(新約聖書マタイ福音書7章12節)
ウォルマート第1号店は、
1962年にオープンした。
この店の店頭にも、
二つの言葉が掲げられていた。
「We sell for less」
「Satisfaction Guaranty」
ファサードや表紙に、
言葉があってもいいじゃないか。
岡本太郎は言った。
「グラスの底に顔があってもいいじゃないか」
私はそう思うし、
そうした。
月刊『商人舎』を1ページめくると、
Message of May
〈商売は科学だ〉
これが巻頭言。
『販売革新』では、
Editor’s Voiceといった。
これは昭和38年の創刊号から、
話題をさらった巻頭言だった。
『食品商業』には、
初め、巻頭言がなかった。
私が編集長になってから、
Messageという巻頭の辞を書き始めた。
月刊『商人舎』5月号は、
Message of May
そしてタイトルがある。
これは商人舎ホームページの「今月の標語」と連動している。
〈商売は科学だ〉
リテールをサイエンスせよ。
いや、商売は勘と経験だ。
あなたは、どっち派?
現代の消費社会と情報社会を鑑みれば、
明らかに、サイエンス派が有利に見える。
しかし、多くの小売り現場では、
まだまだ「勘と経験」や
変な「人間力」が幅を利かせている。
この時、最も人間臭いゲームの
「第2回将棋電王戦」において、
コンピュータソフトが
天才プロ棋士たちをなぎ倒してしまった。
そして人間の天才たちは述懐した。
「コンピュータを使ってでももっと強くなりたい」
だとすると商売も「強くなる」ために、
徹底的に科学しなければいけない。
心底、お客のためにと思い詰めるならば、
サイエンスしなければならない。
そして「商売は科学だ」と
胸を張らなければならない。
この境地に至って初めて、「勘と経験」も
最高のレベルで活かされるのである。
〈2013年5月 株式会社商人舎代表取締役社長 結城義晴〉
ここから目次、
特集扉と続き、
それから本文になる。
今月は、自分でいうのもなんだが、
非常によくできた特集となった。
おかげさまで。
5月10日。
ウェブサイトでも、
Monthly商人舎で公開される。
ご覧ください。
もちろんMonthly商人舎は、
紙の『月刊商人舎』の特集にさらに、
記事やレポート、技術論などが加えられている。
さて、今日の『商人舎magazine』。
Weekly商人舎のWeekly連載水曜版は、
猪股信吾の勝手に企業サイト拝見(5)
母の日ポータルサイトの「母の日コム」を訪問した。
リアル店舗の人々も、
ウェブサイトを勉強しなければいけない。
Daily商人舎は、2本の記事。
①べストバイ欧州撤退と日米家電業界の正反対
②ヨーカ堂の店舗管理組織「規模別」⇒「地域別」
どちらも言いにくいことを、
はっきりと言い切っている。
それがこの「結城義晴のPick Up News」の特徴。
これもご覧いただきたいものだ。
さて昨日は、河野正幸さん来社。
カスタマー・コミュニケーションズ㈱出身の、
CRMコンサルタント。
やや太ったが、相変わらずエネルギッシュ。
Monthly商人舎に原稿を書いてもらおう。
今日は今日とて、
東北新幹線で仙台へ。
㈱ヤマザワの共栄会総会。
その第15回で、記念講演。
1年ごとに荒井伸也さんと交代で講演している。
私のテーマは、
「ポジショニング戦略のススメ」
今、最も強調している私の持論。
中身もわからずに、
パクる人が出てこないことを祈りたい。
いつもよりちょっと長く、
95分を語りきった。
ご清聴に感謝したい。
フィリップ・コトラーは、
4Pを提唱した。
Product
Price
Place
Promotion
そして次にResearchのRが必要だと指摘した。
そのあとで、
STP。
それがSegmentation
Targeting
Positioning
これが小売業のフォーマット論と同期してくる。
この論理立てが、
私のオリジナル。
日本中のチェーンストア関係者、
スーパーマーケット関係者。
さらに卸売業、製造業の皆さんに、
この私の持論は聴いてもらい、
知ってもらい、
考えてもらいたいものだ。
山澤進会長に心から感謝。
懇親会では、
(財)ヤマザワ教育振興基金に、
共栄会から寄付金が贈呈され、
取引先優良賞の授賞式があり、
乾杯。
途中で、
山形芸子・舞子の華やかな歌と踊り。
さらに合唱団「キンコンカン」のコーラス。
中年合唱団。
素晴らしい。
アンコールまで出た。
真ん中で歌う団長は、
味の素東北支社長の根田進一さん。
良い合唱だったので、
団員全員の名前を記して祝福しよう。
伊藤忠商事東北支社食糧部長 塩川典正さん、
キッコーマン食品東北支社長 伊東真也さん、
日本アクセス東北支社長 菅原正美さん、
ニチレイフーズ東北支社長 水高清明さん、
ハウス食品仙台支社長 島村和宏さん、
ミツカン東北支社長 真野恭彰さん、
日清オイリオグループ仙台支社長 高原歩さん、
そしてカルピス仙台支社長 齊藤充弘さん。
見事でした。
歌い終わると、
舞妓さんたちからがキンコンカンに、
花束贈呈。
私の隣の席は、
衆議院議員・秋葉賢也さん。
一応、隣の席に座ったということで握手。
宮城2区選出の厚生労働副大臣、復興副大臣。
その隣の席は、
参議院議員の丸山和也さんだった。
あの「行列の法律相談所」の弁護士。
夏の参議院選の全国区に立候補する。
㈱粧苑ヤマザワ取締役の古山真理さん。
中締めは500人の参加者が総立ちで三本締め。
最後に㈱ヤマザワ社長の板垣宮雄さん。
私の講演に、
「目から鱗」といった評価をしてくれた。
頑張ってほしい。
そして出口では、
山形舞子さんたちが、
笑顔で送ってくれた。
嬉しい一日だった。
全ての人に感謝したくなった。
ありがとう。
〈結城義晴〉