理解度テスト・商品調査優秀者の表彰と「この一瞬の積み重ね」
Everybody! Good Monday!
[2013vol20]
帰国しました。
アメリカ・ネバダ州ラスベガスから。
商人舎USA研修会第13回。
basicコース第3回。
本当にほんとうに、
充実した研修会でした。
ご参加の皆さん、
ありがとうございました。
派遣してくださった皆さん、
ありがとうございました。
大切なのは、
帰ってきたその瞬間からです。
この一瞬の積み重ねこそ
君という商人の全生涯
〈倉本長治〉
ラスベガス空港で最後に言った。
「みなさんの恩返し、期待します」
その恩返しとは、
一人ひとりが、
自分のお客様に喜んでもらうこと、
自分の地域社会に貢献すること。
自分が、変わること。
イノベーションを起こすこと。
ラスベガス空港の解団式では、
第13回研修会団長の福島道夫さんが挨拶。
㈱ロピア取締役。
「商人舎さんと結城先生に、
恩返しのために頑張りましょう」
とてもいい挨拶をしてくれた。
そのあとで、浅野秀二先生のMessage。
「動き続けよう。
それがイノベーションにつながる」
最後に全員で、
静かに手締め。
よ~っ!
チャン!
この後、サンフランシスコ経由で、
全員、無事に帰国。
しかしこれからが大切です。
さて、ラスベガス研修会の最終日。
出発の前日。
商品調査の発表が行われた。
AチームからJチームまで、10チームが、
それぞれの指定カテゴリーから調査品目を選択し、
価格と陳列量、あるいは価格とフェイス数を調査。
そのP(プライス)F(フェイス)グラフを作成し、
各社の商品戦略を分析するというもの。
10リームが順番で5分間の発表。
発表をする者も、聞く者も皆、真剣。
Aチームは青果からバナナとトマトを商品調査。
壁にプロジェクタでPFグラフを表示し、
発表者が解説する。
Bチームはミート部門から1羽売りのチキンの調査。
デアリー担当のCチームは1ガロンの牛乳。
Dチームはフローズンフーズから冷凍ピザの調査。
Eチームはミート部門で牛肉ミンチを調査・分析。
ベーカリーのFチームは食パン。
Gチームは菓子カテゴリーでポップコーンの発表。
ホワイトボードを使った独自のプレゼンはとてもよかった。
ドリンクを担当したHチームは
コモディティ・アイテムの2リットルコーラ。
Iチームはグロサリーから砂糖の調査。
各社の価格戦略を分析しつつ、
自社がこの競争状況におかれた場合にまで
言及したのはよかった。
10番目のJチームは、
HBC部門のキッチンタオルを調査。
キッチンタオルの使用特性なども説明。
皆、それぞれにしっかりと調査し、
分析発表も的確な表現ですばらしかった。
事務局が調査内容を精査し、
優秀チームを表彰し景品を贈呈。
優劣つけがたい各チームの分析だった。
その発表の前に、
前日実施した理解度テストの優秀者。
私の自筆のメッセージカードを贈って表彰。
㈱関西スーパーマーケット長居店店長の坂本淳さん。
メッセージは「心は燃やせ 頭は冷やせ」
㈱ロピア取締役の福島道夫さんには、
「今日も一日 優しく強く」
㈱ユニバース二戸福岡店店長の立崎亘さん。
メッセージは「朝に希望 昼に努力 夕に感謝」
ミヤマコンセプト&プラニングの山田久枝さん。
リサーチ&VMDマネジャー。
「おねがい ごめん ありがとう」を贈った。
そして㈱USEI取締役管理本部長の嶋内仁さん。
カードには「鳥の目 虫の目 魚の目 心の目」。
事務局が成績優秀者として想定していた枠は5人。
しかし自らの言葉で回答してくれた4人を、
私の独断で表彰。
いよいよ商品調査優秀チームの発表。
選ばれたのは次の3チーム。
第3位は、キッチンタオル調査のJチーム。
コストコの価格戦略を解き明かしてくれたし、
ダラーゼネラル・マーケットも位置付けた。
おめでとう。
第2位は、冷凍ピザのDチーム。
膨大な冷凍ピザ売場を短時間で調査し、
複雑な線を描いたPFグラフを、
詳細な分析で整理してくれた。
おめでとう。
最優秀リームはEチーム。
1ポンド当たりの牛肉ミンチを調査し、
各社の価格戦略を丁寧に、
わかりやすく発表してくれた。
両手を挙げた喜びの記念撮影。
ほんとうにおめでとう。
これらの10カテゴリーの調査データは、
後日、参加者全員に郵送される。
単独ではこんな膨大な調査はできない。
しかしチームプレイで短時間でリサーチを行い、
各チームのデータを皆の財産として共有する。
それが商人舎の考え方。
そして私の最終講義。
Epilogueは、
第1にロイヤルカスタマー、
第2にサービス、
第3にコミュニケーション、
そして第4にイノベーション。
最後の最後に、
自分が変わらねば、
仲間を変えることはできない。
自分が変わらねば、
店を変えることはできない。
自分が変わらねば、
会社を変えることはできない。
そして、自分が変わらねば、
社会を変えることはできない。
これは㈱商人舎を発足した時からの、
私自身の心構え。
この一瞬の積み重ねこそ、
君という商人の全生涯
最後に盛大な拍手をもらった。
心から感謝したい。
帰国までの7日間の、
一瞬の積み重ね、
その貴重な経験の共有こそが、きっと、
イノベーションを興す原動力となるに違いない。
ピーター・ドラッカーの言葉。
「イノベーションとは、つまるところ、
経済や社会を変えなければいけない」
自分の仕事を改革する。
それはほんとうに小さなことかもしれないが、
つまるところ経済や社会を変えることだ。
全員の健闘を祈りたい。
では、みなさん。
Good Monday!
〈結城義晴〉