低価格SEIYUドットコム本日開店、コンビニはNB安売り開始
大阪のホテル・アゴーラリージェンシー堺で、
目覚めたら、眼下に堺市街。
ホテルの反対側の窓からは、海。
昨日とうって変わって、
晴れていた。
テレビをつけたら、
NHKで吉野ストア㈱の話題。
移動スーパーが好調で、
奈良県奥吉野の高齢の顧客たちが、
ヨシスト号を待ち構えて、
それを頼りにしているとか。
前社長の安川光男さんが亡くなったのが、
2年前の6月10日だった。
合掌して、ご冥福を祈りたい。
小山康之現社長のもと、
みんなで頑張って、
吉野になくてはならない会社になってほしい。
その後、新幹線で新横浜に戻る。
彦根を越えたあたりで、
空の雲はもう夏を思わせる。
残念ながら富士は見えず。
しかし、列車の中でも、
原稿のチェックや執筆。
充実した日々は続く。
さて、昨日の通常国会の閉幕。
四大新聞社説が、
揃いも揃って批判合戦。
朝日新聞社説。
「国会の惨状―こんな参院はいらない」
冒頭で言い下す。
「これは参議院の自殺だ」
日経新聞。
「こんな体たらくの参院ならいらない」
「こんなことを続けていれば
参院不要論に拍車がかかるばかりだ」
毎日新聞。
「『論戦不在』まず猛省を」
「こんな異常な国会は過去、
ほとんど例がないだろう」
ここまで、与野党両方を批判。
読売だけちょっと論調が異なる。
「首相問責で野党は何を得たか」
「あまりにお粗末な通常国会の幕切れである」
自民党ではなく、
民主党を中心に野党批判。
しかし、新聞がいかに喚こうとも、
いま、政党も政治家も、
参議院議員選挙にしか、
目が向いていない。
7月4日(木曜日)に公示され、
7月21日(日曜日)に投開票される。
公示の日に、
立候補届けが受理され、
候補者は正式に選挙運動を開始。
公職選挙法によって、
公示日から投票日までは、
参議院選挙では、17日間、
衆議院選挙では、12日間。
この間、選挙運動が展開される。
候補者の人格や主張をしっかりと読んで聞いて、
自分の判断で投票してほしい。
今回も私は呼びかけたい。
「選挙に行こう! 投票しよう」
いつものように投票日は日曜日。
小売りサービス業に従事する人たちは、
書き入れ時。
だから当日、
投票には行きにくい。
それでも「期日前投票制度」がある。
選挙期日前であっても、
名簿登録地の市区町村の選挙管理委員会で、
選挙期日と同じ投票を行うことができる。
選挙期日に仕事や用務がある人。
店で仕事がある人は、
この対象となる。
投票の際には、
その旨の宣誓書の提出が必要。
ただし、これは簡単。
私も何度も経験した。
期日前投票期間は、
公示日又は告示日の翌日から選挙期日の前日まで。
時間は午前8時30分から午後8時まで。
投票場所は、
各市区町村に一カ所以上設けられる「期日前投票所」。
選挙期日の投票所における投票と全く同じ手順だから、
心配する必要はまったくない。
期日前投票で、
申し訳ないなどと思うことは全然ない。
今回の国会閉幕に怒りを持ったら、
なおさら諦めることなく、
投票すべきだ。
絶対に。
そして政治に参画しよう。
国民の責任と権利を行使しよう。
お願いします。
そして商業の地位を確立しよう。
消費産業の立場を高めよう。
さて今日の商人舎magazine。
Monthly商人舎は、
特集「トレーダー・ジョー」
おかげさまで大好評。
今日が次の特集の最終日。
次はどんな特集か?
それはお楽しみに。
Weekly商人舎は、2本。
Weekly Specialは、
【目玉講義】日記調査と生活導線マーケティング③
電通きっての流通通・土井弘さんのレクチャー。
これも大好評。
第3回は、
「ミセスの衝動購買と
ディライトフル・リレーションシップ」
東洋学園大学の井原久光教授が、
Delightful Relationshipを提唱している。
「顧客との間にうれしい出会い、
わくわくする瞬間、
うきうきする瞬間など、
楽しい関係を築くこと」
勉強してください。
それからWeekly連載の木曜日は、
林廣美の今週のお惣菜(12)
今日は「国産サツマイモの大学芋」。
さらにDaily商人舎。
「低価格ネットスーパーSEIYUドットコム開店」
今日6月27日15時がその開店当日。
吉野ストアの移動販売、
そしてSEIYUドットコム。
顧客が商品を手に入れるチャネルは、
多岐にわたる。
日経新聞に、記事。
「コンビニ、スーパーに対抗
メーカー品値下げ」
コンビニのナショナルブランドは、
定価販売が主流だったが、
それが変わってきた。
記事の主役はサークルKサンクス。
5月末から既に、
調味料や日用雑貨15品目で、
最大20%の値下げを開始。
店頭価格をユニー傘下のグループ企業と同水準にした。
グループ共同調達の成果。
サークルKサンクスは、
メーカー品の品揃えが1000~1500品目。
そのうち200品目を来春までに、
5~20%引き下げ る。
一方、王者セブン-イレブンは、
たばこと雑誌を除いてグロサリーは1500品目。
既に今春までに約200品目を、
スーパーマーケット並みの価格に、
引き下げている。
今年2月、サントリー「天然水」(2ℓ)178円を、
98円にディスカウントして大騒動。
ライバルのコンビニ各社も追随。
ファミリーマートは、
Tポイントを付与して、
ディスカウント攻勢に対抗。
飲料や菓子、文具は、
実質的に1割程度ディスカウントされている。
昨2012年度の対象商品数は、
前年の2.5倍。
今年度はさらに増える。
ファミマの2013年度の加盟店支援経費は、
210億円。
前年度比16%増。
ミニストップは、割引クーポン作戦。
店頭の情報端末で発行したクーポンで、
ナショナルブランドが安く買える。
従来、コンビニは、PBで安さを演出してきた。
それらはNBよりも1~3割の低価格だった。
それがNBの価格を、
スーパーマーケットに揃えてきた。
メーカーも、
コンビニ店頭にPBばかりで、
棚を確保しにくくなった。
だからコンビニの低価格戦略に、
「協力せざるを得なくなっている」と日経記事。
ネットスーパーも低価格、
コンビニも低価格。
だからますます、
スーパーマーケットは、
コモディティの低価格に耐えつつ、
ノンコモディティの開発に勤しむ。
そして、決定打は、
Delightful Relationship。
お客様との間に、
「うれしい出会い、
わくわくする瞬間、
うきうきする瞬間など、
楽しい関係を築くこと」
参議院選を横目で睨みつつ、
Delightful Relationship。
しかし本来、わくわく、うきうき。
楽しい関係を築くことは、
楽しい!
〈結城義晴〉