エジプト・クーデター、日本参院選公示、タイの業態別「複占」競争
エジプト軍がクーデター。
憲法を停止して、
軍がモルシ大統領を解任。
手探りの民主化は挫折し、
「アラブ型民主主義」は確立できず。
エジプトの「アラブの春」。
振り出しに戻っ たのか。
インドシナ半島のタイにいると、
アラブもエジプトも、
日本にいるよりも、
ずっと近く感じられる。
このタイは仏教徒94%で、
イスラム教徒は5%。
それでも日本を出て、
ちょっとだけエジプトに近い国にいるというだけで、
この事件がよりリアリティをもって感じられる。
日本では、参議院選挙の公示。
改選議席数は121、
選挙区73、比例代表48。
立候補者は433人。
選挙区271人、比例代表162人。
投開票の21日(日曜日)まで、
小売りサービス業に従事する人たちが、
投票すれば、
日本社会は変わる。
投票行為で、
責任を持ち関心を深めれば、
さらに日本社会は変わる。
昨年12月16日の衆議院選挙。
小選挙区選は59.32%だった。
戦後最低。
前回の2009年の69.28%を、
9.96ポイント下回った。
比例選も59.31%。
これも前回を9.96ポイント下回った。
60%に満たない選挙で、
自民党は圧勝し、民主党は惨敗した。
どの党が勝つにしても、
今回の参議院選は、
こんなことではいけない。
民意が反映されていなければならない。
「アラブの春」が遠のいたエジプトを考えれば、
日本で真剣に選挙して、
民主的に政治に参画していかねばならない。
選挙に行こう!
投票しよう!
お願いします。
さてタイの首都バンコクでの2日目。
朝一番で、サイアム・スクェアを訪れた。
まずはビッグCスーパーセンターを訪問。
2フロア8000㎡のハイパーマーケットを視察した後、
アシスタントマネジャーにインタビュー。
熱心に聴き、丁寧にメモを取る。
通訳は阿部俊之さん。
平日の客数9200人から9500人、
休日は1万2000人から1万3000人。
けれどサッカーサービスは徹底される。
団長の安倍義典さんから、
プレゼント。
安陪さんは㈱万代営業企画部シニアマネジャー。
全員で写真。
最後に私も写真。
その後、恒例の商売の神さまの前で写真。
それから高級スーパーマーケットを巡る。
まず伊勢丹へ。
その伊勢丹スーパーマーケット。
ちょっと、残念。
商売の意欲が感じられない。
タイ第一の百貨店セントラル。
そのスーパーマーケットの「フードホール」。
6月26日から、
アメリカン・フェアを開催。
店内全域に徹底して展開され、
私、感心した。
店長のチェルサック・カンパクディさんに、
インタビュー。
34歳の愛称「X」君は、
また一段と成長していた。
そのマネジメント力が、
アメリカン・フェアの徹底ぶりに表れていた。
セントラル百貨店のエレベーターを降りる。
それから相前後するが、
もう一方の百貨店ザ・モールグループの、
エンポリアムのスーパーマーケット。
こちらもアメリカン・プロモーション展開中。
クォリティにあふれる展開で、
素晴らしい。
X君が言い放った。
「伊勢丹は視野に入らない」
伊勢丹スーパーマーケットにも、
頑張ってほしいところだ。
昼食はタイ料理。
これがおいしい。
全員満足。
昼食後は、両雄対決の地へ。
タイ最大小売業のテスコ・ロータス。
そのハイーパーマーケット。
「テスコ・ロータス・エクストラ」。
陸橋をわたると、
真向かいにビッグCエクストラ。
熱暑のなかを歩く。
そしてビッグCエクストラへ。
ビッグCスーパーセンターに、
輸入品や高級品を加えたフォーマット。
この店はカルフールだった物件を、
ビッグCが買い取って再スタート。
だからカルフール並みのローラースケーターが、
店内を走り回っている。
いつも向かいで闘っているテスコ・ロータス。
その価格比較対抗プレゼンテーション。
まったく同じ品目を買うと、
144バーツの差が出る。
右がテスコ、左がビッグC。
どちらの店も、
広い売り場は見通しが良くて買いやすい。
商品は顧客に顔を見せて訴えかける。
原則に忠実で、
いい店。
強い店、いい店が、
ハイパーマーケットでは2社残って、
レベルの高い競争を展開している。
百貨店もセントラルとザ・モール。
私の言う「複占」状態。
しかし顧客は、
それで満足していると思う。
今日一日、
ご一緒してくださったチャンチャイさんに、
感謝。
私たちは今度は高架鉄道に乗り換えて、
エカマイ駅へ向かう。
この夕方の時間、
市内は大渋滞。
だらかモノレールが一番早い。
エレベーターを昇って、
プラットフォームへ。
車体を占める派手な宣伝。
車内は、
キンキンに冷やされていて、
気持ちいい。
三つ又になったポールがいい。
つり革も持ちやすい。
車内にも違和感は全くない。
招き猫が見えて、
エカマイに着きました。
このショッピングセンターは、
「ジャパン」をコンセプトにしている。
その象徴の鳥居の下で、
全員写真。
1100㎡のマックスバリュも、
今日はいい状態だった。
イオンにも、
頑張ってほしい。
今日はなぜか、
日本企業をいつも以上に、
強く応援したくなった。
夕食は、ここ。
バイヨーク・タワー2。
17階で一度、
エレベーターを乗り換える。
ここからの景色も素晴らしい。
17階にフロントがあって、
そのうえはバイヨーク・スカイ・ホテル。
77階に展望台。
私たちは78階のレストラン。
ビールを飲んで、
食事は流行りのバイキング。
眼下にバンコクの街。
約300メートルから見下ろすと、
まさしく近代都市。
ビールもうまいし、
料理もよい。
暑い暑い一日の疲れが吹っ飛んだ。
途中で、宇宙人のパフォーマンスが、
回ってきたりして、
楽しかった。
気がつくと、
外は夜景。
美しい景色に、
また疲れが去って行った。
若い人たちにバスの中でレクチャーし続け、
店を回って解説を繰り返した。
小売業やサービス業は、
平和の中で花開く。
いい仕事だ。
そんなことを考えた。
だから選挙に行こう!
投票しよう。
私たちの尊い仕事を、
守り続けるためにも。
〈結城義晴〉