陸前高田・釜石のイオン「実験」と日本最大・最高「大曲の花火」
毎日新聞一面トップ。
「イオン『実験』」
東日本大震災の後遺症の残る陸前高田と釜石に、
イオンが出店するという記事。
市川明代記者の取材、執筆。
「被災地で一からまちを作る」
村上教行イオン専務執行役東北代表のコメント。
岩手県の陸前高田市では、
来春、「イオンスーパーセンター」がオープン。
延べ床面積は従来の半分の6000㎡のコンパクト版。
場所は水田のど真ん中。
1キロ先の海辺の中心市街地は、
津波の被害を受けて今、更地。
村上さんは、「中心商業施設を目指す」と語る。
「まちそのものを作る覚悟だ」
村上さん自身、宮城県気仙沼市出身。
「兄の営む商店は津波で流された」
今回の出店に関して、
イオン関係者は「実験」と呼ぶ。
「大型小売りが都市部で飽和し、
隣の宮城沿岸部でも他社との競合が強まる中、
より人口の少ない空白地帯へ
どう展開していくかに存続がかかる」
しかしこの実験、
着々と打ってきた布石がなければ実現しなかった。
震災2カ月後の2011年5月、
「被災者の買い物環境を整えたい」と、
市から3カ月の期限で施設を借り、
翌月に出張販売を開始。
この出張販売継続を求める署名も集めた。
その後、11月に仮設店舗を建て、
正式出店の用地探しをした。
その用地が水田の一角。
釜石市にはイオンタウンがオープン。
こちらは新日鉄釜石跡地。
釜石の人口はピーク時に9万人台だった。
1989年、高炉休止、
その後、震災を経て、現在約3万7000人。
釜石市は「出店で再び人を吸い寄せる側になる」。
イオンの街づくりに「再生を委ねる」と記者はまとめる。
震災後の商業施設は、
グランドデザインが必須である。
私はそう、主張し続けている。
グランドデザインのなかに、
商業施設が位置付けられる必要がある。
それだけは確かだ。
さて今日は朝から、
東北新幹線はやてに乗り込む。
凄い混みようで、
ちょっと贅沢してグランクラス。
ゆったりして、気分がいい。
軽い朝食は和定食。
ワイン、ビール、飲み放題。
食後はコーヒー。
そして仕事。
盛岡でこまちに乗り換える。
チケットが取れなかったから。
田沢湖を過ぎ、
角館を越えると、
秋田の田園が広がる。
そして大曲。
「日本一の花火のまち」
その花火の日が今日。
ホームには、お客がごった返す。
みんな、今夕の花火に、
ドキドキワクワク。
JR大曲駅。
駅前の交差点。
花火通り商店街。
日本三大花火がある。
江戸時代からあった。
当時は、
①水戸藩の「水戸の花火」、
②甲府藩「市川の花火」、
③三河吉田藩 「吉田の花火」。
現在は、
①「大曲の花火」(全国花火競技大会)
②土浦全国花火競技大会
③長岡まつり大花火大会
私はその大曲の花火に来た。
㈱タカヤナギ社長の高柳智史さんから、
ご招待いただいた。
高柳恭侑会長がご案内くださる。
楽しみ。
その前に、ちょいと店を訪問。
タカヤナギのグランマート白金店。
花火会場までの道のりのなかで、
最後のスーパーマーケット。
浴衣姿の買い物客やファミリーが、
入り口付近で休んでいる。
店に入ると花火大会用のおにぎりの大量販売。
入り口右手のインストアベーカリー部門も
焼きたてのパンでプロモーション。
お客は次々に花火会場に持っていく弁当や飲料を買い込む。
500ミリペットボトルの大陳。
どの売場も、
花火の腰巻を張った平台で盛り上げる。
鮮魚売場もごらんのプレゼン。
この日は県外のお客さまで大いに賑わう。
これから夕方の花火と、
夜の花火。
商売も書き入れ時。
ドキドキワクワク。
では、行ってきます。
〈結城義晴〉