「紀文お正月フォーラム」の毎日講演宣言と「仏様が見てござる」
日経新聞ネット版「ビジネスリーダー」。
経営者ブログで丹羽宇一郎さんが書いていて、
今日はランキング一番人気。
もちろん伊藤忠商事前会長で、前中国大使。
タイトルは、
「半沢直樹で思い出す
サラリーマン人生最大の危機」
タイトルに使われた「半沢直樹」。
丹羽さんは見てはいないようだから、
この題は編集部がつけたに違いない。
今、「半沢直樹」を使うと、
読者の反応は跳ね上がる。
「30代のころ、危機的な状況に直面し、
重圧に押しつぶされそうになった」
1974年、丹羽さんはニューヨークに、
穀物ディーラーとして駐在。
大豆相場で、巨額損失を1人でつくってしまった。
その額は当時の伊藤忠商事の税引き後利益に匹敵。
「もう丹羽は終わりだ」といわれた。
潮が引くように人が離れていった。
「鉛を飲みこんだような毎日でした」
みなさんには、こんな体験、あるだろうか。
私にはある。
「もう辞めよう、辞めてやる」
丹羽さんは、何度もそう思った。
結局は腹をくくった。
「自分の心に忠実に全力を尽くそう」
そう思い定めた。
「とにかく我慢の孤独な毎日」
その後、「10月初めに霜が降りて
大豆相場は一気に反転。
損失が消え、
首の皮一枚でつながりました」
丹羽さんは述懐します。
「誰かが必ず見ている。
恥ずかしいことはできない。
自分の心に忠実に全力を尽くす」
これが丹羽宇一郎の得た教訓。
「仏様は見てござる」――。
「一生懸命頑張っている姿を必ず
誰かが見ているのです。
そう信じて、自分のやるべきことを
全力でやってみてください。
NEVER GIVE UP。
どこかに道が開けるはずです」
あえて結城義晴が付け加えるとしたら、
首の皮一枚でつながらなくとも、
それはそれで「仏様は見てござる」。
そのほうが絶対に、
自分にとってよろしかったに違いない。
私の場合は、そうだった。
だから、いま、結果はよろしくはなくても、
「仏様は見てござる」
商売の神様は、
あなたの仕事ぶりを、
必ず見ていてくれる。
そう信じたい。
私も、そうだった。
さて、今日の午後は、
歌舞伎座が秋空にそびえ立つ東銀座へ。
「紀文 お正月フォーラム」で講演。
㈱紀文食品が毎年この時期に開催する。
2日間連続で行われるフォーラムだが、
私は今年も2日間、講演をする。
先週土曜日はユースキン製薬の営業本部研修で講演。
日曜は休んで、月曜は電通で講演。
火曜は茨城ひたちなかで日中商会工場開設記念講演。
そして今日、明日と紀文お正月フォーラムで講演。
毎日更新宣言を続けつつ、
毎日講演宣言。
ブログと同じように、
毎日、講演が続いても、
私は絶対に手は抜かない。
「仏様が見てござる」
「お正月フォーラム」の初日。
会場の時事通信ホールへ誘導する紀文の社員。
まだまだ暑い中、ご苦労様です。
入り口では紀文の営業社員の皆さんが勢ぞろいして、
参加者のお出迎え。
会場にはこの日、
全国から100人ほども、
小売業経営トップと商品部の幹部が参集。
これはちょっとした「政策セミナー」の観あり。
開会のあいさつは、
㈱紀文食品代表取締役社長の志氣透さん。
次いで経済動向、昨年の消費者・市場動向を、
山本真砂美さんが解説。
執行役員営業推進室副室長。
山本さん、ノーブルで美しい。
そして私の講演。
テーマは、
「食品小売業の価値創造マーチャンダイジング」。
今年の年末年始商戦に取組むにあたって、
何が前提となるのか、
商品政策はどうすべきか。
年末のハレの消費のなかで、
ノンコモディティを目いっぱい提案し、
アウトスタンディングなポジショニングを主張すべきだ。
存分に自論を展開した。
時間は10分ほど延長し、85分。
参加したみなさんの真剣さ、
今年はさらに強く感じられた。
厳しい年末年始商戦になるに違いない。
しかし「仏様は見てござる」。
自らのポジショニングを確立した企業や店には、
大きな成果が与えられるはずだ。
ご清聴に感謝したい。
講演後の控室に、
保芦將人さんが訪ねてくださった。
紀文食品代表取締役会長・CEO。
講演内容を、昨年以上に評価いただき、
うれしかった。
そして副会長の高市泰明さん。
先般、『食品商業』誌上で対談したばかり。
2012年末年始の店頭の施策動画が放映された後、
再び山本真砂美さんが登壇し、
2013年末の正月商戦トレンドと紀文からの提案を発表。
山本さんのプレゼンはすばらしかった。
その後、会場ホワイエで、立食スタイルでの懇親会。
用意されたのは彩り豊かな和食メニュー。
懇親会の交友録を写真で紹介しよう。
右から㈱福原新社長の福原郁治さん、
㈱ラルズ常務の猫宮一久さん、
左は㈱平和堂執行役員一般食品事業部長の福嶋繫さん。
コーネル・ジャパンの愛弟子たち。
福原さんと猫宮さんは伝説の1期生、
福嶋さんは実行の3期生。
こちらは㈱関西スーパーマーケットのコーネル卒業生。
私の隣は、伝説の1期生・常務の福谷耕治さん、
右は実行の3期生の岡秀夫さん。
㈱エコス社長の平邦雄さんと
㈱たいらや専務の平典子さん。
商人舎オフィスの隣組、相鉄ローゼン㈱のお二人。
副社長の野口公一さん(右)と、
常務執行役員の竹下晴美さん。
イオン㈱SM事業改革PTリーダーの真中和弥さん(左)と、
マックスバリュ東海㈱専務の曽我順二さん。
真中さんはフェイスブック仲間。
イオン㈱SM事業最高経営責任者の内山一美さんと、
高市さんと三人で。
そこにイオングループの皆さんに加わってもらって、
記念写真。
最後は、紀文食品社長の志氣透さんと。
参加いただいた皆さんが、
熱心に聞いてくださった。
だから私も一生懸命、丁寧に話した。
会場が一体となっていた。
明日も、そんな講演ができるといい。
毎日講演宣言。
絶対に手は抜かない。
「仏様が見てござる」
〈結城義晴〉