毎日講演宣言「紀文お正月フォーラム」2日目とInnovationの解
商人舎からのお知らせ。
商人舎ミドルマネジメント研修会。
第4回になる。
9月10日の火曜日が、
申し込み締め切りと設定されている。
ご参加の検討をお願いしたい。
日本の小売りサービス業に、
深く巣食っているマネジメント問題。
その根幹にある課題とその原因を解き明かし、
問題解決の方向性を提示する。
問題解決の主体者はミドルマネジメントだ。
9月24日~26日の2泊3日。
完全合宿制。
2日目と3日目の朝、
理解度テストがある。
しかしこれこそが、
研修の成果を高める。
研修後、レポートが課される。
文章力は問われない。
自分の思い、考えを、
綴ればよい。
それは自分の、
これからの人生を決定づける。
商人舎の考えは、
知識商人の養成。
知識創造企業による、
商業・サービス業の現代化を標榜する。
会社派遣でなくともよい。
個人参加でも十二分に、
ミドルマネジメントの自主・自立を学ぶことができる。
ドラッカーの分身・上田惇生先生の講義に、
直接、触れることができる。
これは体験した者でなければわからない。
コーネル大学RMPジャパンでも、
私が副学長であった第3期生までは、
上田先生の講義を聴いた。
その卒業生にも言いたい。
いま、上田先生の講義、
部下や後輩に聴かせておくべきだ。
それが商人舎ミドルマネジメント研修会しかない。
結城義晴も上田先生と同じ教壇に立つ時、
テンションは最高潮となる。
いつもいつも、全力を尽くしてはいるが、
商人舎ミドルマネジメント研修会は、
その中でも特別だ。
参加企業からのご報告。
帰ってからの参加者のモチベーションは、
飛躍的に上がった。
それは結城義晴がギャランティしたい。
是非の参加をお願いしたい。
さて、今日も午後から、
東銀座の時事通信ホール。
結城義晴の[毎日講演宣言]最終日。
控室に常盤勝美さんが訪問してくれた。
常盤さんは紀文食品の販促企画に対して、
ウェザーMDの視点からコンサルしている。
商人舎magazineの連載執筆者でもある。
タイトルは「王道のウェザーMD理論」。
商人舎公式サイトでも「2週間天気予報」を、
毎週、欠かさず執筆してくれる。
それが、また当たるし、面白い。
さて、紀文お正月フォーラム、
2日目の講演会。
開会のあいさつは、
㈱紀文食品の志氣透社長。
私の講演の前に、
事務方が作ってくた紹介画像。
さまざまなカットを流して、
略歴を紹介してくれる。
少し恥ずかしいものがあるが、
一所懸命作ってくれたものだから、
お許しいただきたい。
そして今日も講演テーマは、
「食品小売業の価値創造マーチャンダイジング」。
この日も全国から、食品小売業の経営トップ、
営業本部、商品本部の幹部が、
100名ほど集まってくれた。
これだけのトップの方々を全国から招くとは、
紀文食品の営業力と信頼関係づくりはすごい。
昨日のブログでも書いたが、
まさに秋の「政策セミナー」。
だから私も、2度目だからといって、
手を抜くことはない。
いや、1回目以上に力が入る。
年末年始商戦はハレの消費。
その消費ニーズをどのように取り込むのか。
ノンコモディティ商品を売場でしっかりと提案し、
アウトスタンディングなポジショニングを、
いかに構築し、主張するのか。
持論を展開しながら、
今日も目いっぱい訴えた。
その後、質疑応答。
はじめに㈱オギノの手塚帰一さんが質問してくれた。
営業企画室統括マネジャー。
2人目の質問者は、
㈱京急ストア社長の高田和生さん。
お二人にはできるだけ丁寧にお答えした。
15分ほどの質疑応答を終えると、
盛大な拍手を頂戴した。
、
ご清聴に、
心から感謝したい。
もちろん今日も私の講演の前と後に、
紀文食品からのプレゼンテーションがあった。
年末年始商戦に関する信頼できる情報を、
正しく得ようと、参加者は、
メモを取り、真剣に聞いていた。
プレゼンテーターは、山本真砂美さん。
執行役員営業推進室副室長。
『商人舎magazine』で、毎月、
「商売くらし歳時記」を連載してくれている。
今日も山本さん、
ノーブルで美しかった。
紀文食品社内だけでなく、
食品産業全体で、若い女性たちは、
山本さんを目指してほしい。
副会長の高市泰明さんとは、
控室で懇談。
高市さんはマレーシア、タイ、英国と海外勤務が多かった。
そのときの興味深いビジネス談をしてくださった。
すべてのプログラムを終えると
参加した人々との懇親会。
フェイスブック仲間の手塚帰一さん。
京急ストア常務の上野裕さんとは久々に対面。
コーネル・ジャパン伝説の1期生。
㈱静鉄ストアのお二人と。
会長の望月広愛さん(左)と、
新社長の竹田昭男さん。
竹田さんとは長い付き合いになる。
社長就任、おめでとう。
トリはこの人。
2人で登壇し、2人で頑張りました。
山本真砂美さんお疲れ様でした。
その後、私は東京駅へ直行し、
成田エクスプレスで成田へ。
ANAクラウンプラザホテル成田泊。
明日からアメリカ出張。
三井物産主催「米国トップセミナー」
結団式を挙行し、
懇親して、ひと段落。
さて今日のニュース。
第1は、商人舎magazine。
Daily商人舎は、
「西鉄とマルキョウ提携、福岡トップシェアに」
私は昨年末から、
2013年にはM&Aが頻発すると予言してきた。
それが北海道のダイイチとイトーヨーカ堂。
こんどは九州の西鉄ストアとマルキョウ。
来年の消費税増税が経営者の心理に対して、
トリガー(引き金)となる。
しかしそれだけではない。
寡占へ、複占へと、
動いている。
その大潮流の一コマ。
さて第2のニュースは、
アメリカの新車販売で、
日本勢が大健闘。
調査会社オートデータの調査。
8月の販売台数は150万3151台だった。
前年同月比は17.0%増。
トヨタは約23万台で22.8%増。
2月連続のプラス。
日産は22.3%増。
主要の7車種の一斉値下げ効果。
ホンダも26.7%増。
主力車種の一部改良などが理由。
富士重工業はなんと45.1%増。
SUVの「フォレスター」新モデルが好調。
これからアメリカに行こうとしている私にとって、
日本車の好調は嬉しいニュース。
その日本自動車メーカーの中で、
ホンダが今日、
燃費世界一の「フィット」のニューモデルを発表。
これはハイブリッド車で燃費は36.4キロメートル。
トヨタの小型HV「アクア」を抜いて世界一。
アクアは35.4キロメートル。
新型フィットは三代目。
この新モデル、国内外での生産コストは、
従来モデルと比べて2割削減される。
イノベーションは、ハイブリッドで、
顧客価値は燃費に表れる。
そしてそれは生産コストにも反映される。
日本技術が復活し始めた。
私はこんなニュースを耳にするたびに、
食品産業も、そして小売サービス業も、
自動車産業に負けないイノベーションを果たさねばと、
勇気づけられ、奮い立つ。
ピーター・ドラッカーは語る。
「イノベーションとは、
人的、物的、社会的資源に対して、
新しい、より大きな富を生む能力を
与える仕事である」
ここでいう「富」とは、
人々の幸せ。
幸せを大きくするのが、
イノベーションだ。
自動車産業に負けてはいられない。
国民の富を増大させる。
幸せを大きくする。
それが私たちの仕事だ。
〈結城義晴〉