台風一過、豪雨の後の平和堂アメリカ研修報告会・事前勉強会
大型台風18号。
昨日の午前8時前に、
愛知県の豊橋市あたりに上陸。
長野県から埼玉県を抜けて、
日本列島を縦断。
滋賀県、京都府、福井県には、
大雨特別警報。
滋賀県大津市、京都市、福井県小浜市、
いずれも300ミリ前後の豪雨。
死者3人、行方不明5人。
わが日本国は、
地震列島でもあり、
台風列島でもある。
それを思い知らされた。
私は北海道札幌からJAL、
今度は東海道新幹線で、
米原を経て、滋賀県彦根へ。
途中、台風一過の富士の山。
頂きはまだ雪をかぶってはいないが、
空に映えて、美しい。
今日は終日、
南彦根の㈱平和堂本社。
本社横のショピングセンター・ビバシティ。
平和堂アルプラザには、
朝からお客がやってくる。
平和堂本社の入り口で、
銅像「風の舞」が迎えてくれた。
10月にアメリカツアーを実施する。
その事前研修会。
毎年、夏と秋に開催し、
3年目のこの秋は6回目。
午前中は秋の参加者40名が参集。
世界小売業のイノベーションの歴史、
それは近江商人から始まった。
それが日本では三井高利に繋がる。
ロッヂデール、ボン・マルシェ、
A&P、マイケル・カレン、
そして1980年代の第二次革命。
この歴史が、
業態とフォーマットを生み出してきた。
Innovationの本質をアメリカに学び、
日本でInnovationを起こす。
研修の意味と視察の仕方を、
午前中いっぱいガイダンス。
そして昼食休憩を挟んで午後は、
7月にアメリカ研修をした40名の報告会。
6チームの各代表6名が、
研修会後の現場での取り組みを発表。
会場には、夏原平和社長をはじめ
経営幹部、地区長のみなさんまでそろって、
メモを取りながら真剣に報告を聞く。
そして後部座席の地区長席から、
鋭い質問や指摘が飛ぶ。
それに対して発表者が答える。
そのやり取りを、
これからアメリカに行く人たちが聞いている。
もちろん、経営幹部も。
このスタイルが、実にいい。
平和堂をどのようにしたいのかを、
それぞれが考える場になる。
もちろん私も、
発表者、質問者へのコメントを述べる。
そして発表内容について講評。
ポジショニング戦略を進めるうえでの、
要諦をレクチャー。
夏原社長はだれよりも熱心に、
どんどんメモをしたためてくれる。
その夏原さんの総評。
平和堂をどうしていきたいか、
その想いを教える大切さ。
共通の想いを持った人たちが、
何をどう実践するのか。
お客様が平和堂の、
ファンになってくださる仕事とは何か。
「具体的な目標を立てて、
取り組んでほしい」。
夏原さんの語り口は穏やかだが、
いつも幹部やミドルに、
本質的な問いかけをする。
報告会を終えて、
夏原さん、常務の平松正嗣さんと、
談笑。
夏原さんは、
教育人事部の事務局の労をねぎらう。
取締役店舗営業本部長の夏原行平さんと、
3人で写真。
今年のスローガンの前で。
行平さんは夏のアメリカ視察の団長だった。
コーネル・ジャパン第1期生。
今年のスローガン「トンガロウ!」は、
英語にすれば、ズバリ「Outstanding」。
そして10月視察の団長・夏原陽平さんが、
視察に向けての意図と決意とをコメント。
取締役営業推進室長。
陽平さんはコーネル第2期生。
今日は、夏原社長のはからいで、
前回参加組が社員食堂を借り切って、
交流懇親会。
私も少しだけ、
お相伴させていただいた。
その間、今秋の参加者は、
グループ・ディスカッション。
グループで学ぶこと、
個人として学ぶことをまとめる。
そして班長が発表。
第3班は女性班長の川﨑美幸さん。
一般食品事業部加工食品バイヤー。
全6班ごとの目標を最後に、
私がまとめ、指導アドバイス。
平和堂では、
この研修の成果が、
顕著に出ている。
私はあくまでサポート役。
やり遂げるのは、
平和堂マン、平和堂ウーマン。
昨日、豪雨に見舞われたこのエリア。
幸いなことに事故もなく、
店もほぼ通常通り営業できた。
こうした日々の努力のなかから、
Innovationは生まれてくる。
〈結城義晴〉