イオンのスーパーマーケット1年半で600店改装投資のリアリズム
昨夜は盛り上がった。
月刊『商人舎』若手執筆者懇談会。
直前のWeb会議メンバーも加わって、
大盛況。
写真は横浜駅での解散のとき。
立教立教大学大学院・結城ゼミOBが、
懇談会の半分近くを占めて、
ありがたいことです。
たのしみは
とぼしきまゝに人集め
酒飲め物を食へといふ時
昨日の五木寛之さんの講演。
そこで紹介された橘曙覧(たちばなのあけみ)。
江戸時代末期の歌人。
その『獨樂吟(どくらくぎん)』から。
いい気分だった。
彼らの力を借りて、
商人舎magazineは、
どんどん改善改革を進めます。
まだまだ、
まだまだ、
発展途上。
私の見方では、
今、1合目といったところ。
読みにくい、
わかりづらい、
使いにくい、
長い、ムダ。
どんどん変えます。
ご愛読ください。
お申し込みは、
こちら⇒です。
さて今日は、
朝から東京・池袋の立教大学。
名物の銀杏も、
ずいぶん色づいてきた。
今年はずいぶん遅いけれど。
キャンパスの中庭は、
学生、院生でごった返す。
卒業アルバムの写真撮影。
今年の結城ゼミ生も集まってきた。
そして、すまして写真。
右から、足立幸一、
細野直樹、
塩田木綿子、
山﨑亮、
倉内和博。
今日は欠席で残念だけれど、
まだ二人いる。
河村信之、
李ヨンギョン。
今年は7人の修士を送り出す予定。
写真撮影のあとは、
立教大学新座キャンパスに移動。
ここで2日間の合宿。
修士論文制作のためです。
先の『獨樂吟』より再び。
たのしみは
世に解(とき)がたくする書(ふみ)の
心をひとりさとり得し時
研究とはこんなことです。
頑張ろう。
さて、今朝の日経新聞。
小売業の大規模な店舗改装の話。
理由は、来年春の消費増税への対策。
イオンは現在、全国に、
食品スーパーマーケットを、
1000店強、展開している。
500坪を超える食品スーパーマーケットが1000店。
それだけで規模の面で日本断トツ。
連結子会社は15社。
2015年春までの約1年半に、
イオンはそのスーパーマーケットに関して、
約600店のリニューアルを敢行する。
全15社の約6割。
この計画は従来の4倍のペース。
イオンの食品スーパーマーケット事業は、
今年度上半期の既存店売上高が、
前年同期比マイナス2%だった。
コンビニ、ドラッグストアとの競争激化が原因。
しかし、同期に改装した約200店の売上高は、
同じ条件で1%上回った。
推定投資額は13~14年度の累計で、
100億円前後。
イオンは、
成果が出たノウハウを全国で共有し、
食品スーパー子会社15社すべてで、
早期に既存店売上高の前年比プラスを目指す。
その一つのトレンドとして、
ターゲットは、単身者や高齢者、働く女性。
そのニーズが大きい商品の売り場を広げる。
具体的には、
惣菜や冷凍食品、
フライパンで焼くだけの「簡便食品」など、
これらの品ぞろえを大幅に拡充する。
他のスーパーマーケット企業も、
改装に力を入れる。
いなげやは2015年春までに、
約140の全店を改装。
主に惣菜売場を拡張する。
サミットも今年度、
前年度比3倍の15億円を投資。
商人舎magazineで詳解した既存店改装をする。
具体的には「キッチンカウンター」など
最新のマーチャンダイジングを導入。
しまむらも、
今年11月までに、
約500店で改装。
これは全店の約4割。
日常的な食品や衣料品では、
安倍政権の経済政策「アベノミクス」の
恩恵を受けづらい。
さりとて、増税前の駆け込み需要も見込みにくい。
消費増税に伴 う消費の落ち込みは確実。
イオンの森美樹副社長。
「増税前も環境は厳しく、
増税後もさらに厳しくなる」
ポジティブとプリミディブ。
その中でイオンの政策は、
リニューアル戦略と鮮明だ。
この時期、
「オムニチャネル戦略」なども、
大切なことは大切だが、
そんな浮かれた作戦を採用するより、
断然、リアリティがある。
確かなことを、
着実に、
実行せよ。
それがslow&steadyの道だ。
〈結城義晴〉