マンハッタン一人旅、青が争う静けさとセーフウェイ買収の噂
ボストン・レッドソックス。
ワールドシリーズに王手をかけた。
上原浩治がきっぱりと、
4人を打ち取って、勝利。
私は明日、テキサスに行くが、
そこで決めてくれるに違いない。
おおいに期待しよう。
日本シリーズは、
東北楽天イーグルスが、
勝利した、らしい。
こちらも極めて個人的感想だが、
東北を応援しよう。
朝日新聞の巻頭コラム『天声人語』。
詩人・吉野弘の「争う」
この一篇を紹介。
青空を仰いでごらん。
青が争っている。
あのひしめきが
静かさというもの。
「静」という字は、
偏(へん)が「青」、
旁(つくり)が「争」。
なるほど。
そのひしめきが、
静かさをつくる。
なるほど。
ノーベル賞シラー教授の分析。
日経Web刊。
エール大学のロバート・シラー教授、
ノーベル経済学賞の受賞が決定。
シラー教授は、行動経済学の研究者。
また「S&Pケース・シラー住宅価格指数」開発者。
一方、株式の割安・割高測定指標も考案。
「CAPEレシオ」と略され、
「景気変動調整後の株価収益率」。
一般の株価収益率(PER)は、
1年間の予想利益や実績利益で、
株価を割って算出する。
それに対して「CAPEレシオ」は、
過去10年の株価の平均利益に、
配当や物価変動を加味した値で割る。
景気循環の影響は排除され、
企業の真の実力値と株価を比較することができる。
米S&P500種株価指数のCAPEレシオは、
シラー教授のホームページに掲載されている。
25日時点では24.64。
過去の経験値では、
これが25倍前後まで上昇すると、
株価が下落に転じる。
ニッセイ基礎研究所の井出真吾主任研究員が、
この指標を使って日本の株価を分析。
それが9月末で24倍強。
日本株「割高」の判断。
これから株価が下がるという話。
なるほど。
さてショッキングなニュース。
Daily商人舎で詳細を報告。
セーフウェイを買収?
忍び寄るサーベラス
こちらに来てからも、
米国第2位のスーパーマーケットの店頭は、
閑古鳥。
そこに禿鷹ファンドが買収のうわさ。
日本のスーパーマーケット第2位は、
アークス。
アークスにはそんなことは絶対にないが、
セーフウェイのニュースは、
「アークス買収?」の重みがある。
しかしセーフウェイの店頭、
閑古鳥。
看板のオーガニック売場。
青果部門のコンビニエンス商品売場。
奥主通路。
フード&ドラッグのファーマシー。
きれいだけれど、静か。
青が争ってはいないが、
静か。
恐ろしい。
さてさてニューヨークに、
1人残った結城義晴。
ホテルの部屋で仕事に邁進。
ランチはコロンバスサークルへ。
ブロードウェイの起点。
円形の交差点の真ん中に、
コロンブスの像がある。
アメリカの発見者として知られる。
サークルのコーナーに彫刻。
顔。
そこにある大繁盛店ホールフーズ。
スーパーマーケットだけれど、
世界最繁盛のレストランと化している。
束の間の休息の日なので、
写真は撮らない。
しかし大好きなマッシュルーム・スープと、
野菜サラダの昼食。
極めてヘルシーで、
大満足。
一人だけれど、
幸せ。
仕事も進んだし、
マンハッタンの空では、
青が争っているし。
(旅はつづきます)
〈結城義晴〉
2 件のコメント
米国視察お疲れ様です。セーフウエイの売場を見ていると「画一化」「標準化」「効率化」といったチェーンストアの末路をみているようです。我が国のSM業界にも当てはまるのではないのでしょうか?「売場を右脳で考える」ことも必要なのでは・・・
立地マンさま、同感です。