米国株式市場過去最高値と世界最高メトロポリタン美術館巡り
昨日のアメリカ株式市場。
ダウ工業株30種平均の終値は、
1万5680ドル35セント。
過去最高値。
前日比0.7%だが、
111ドル42セント高。
売買高は、
ニューヨーク証券取引所が約6億8000万株、
ナスダック市場は約18億4000万株。
業種別S&P500種株価指数は、
全10業種が上昇。
生活必需品やヘルスケアも伸びた。
店は大低調のシアーズ・ホールディングスも、
事業分離などを発表して、株価だけ急伸。
マンハッタンの街にも、
一層の活気が感じられた。
束の間の余暇時間を利用して、
メトロポリタン・ミュージアムへ。
世界三大美術館のひとつ。
ほかのふたつは、
パリのルーブル美術館と、
もうひとつは、
意外に誤解されている。
大英博物館は美術館ではない。
ロンドンにはナショナルギャラリーがあって、
素晴らしい美術館だが、
三大ミュージアムには数えられていない。
残るひとつは、
ロシアのサンクト・ペテロブルグにある。
エルミタージュ美術館。
私は三つの美術館を制覇した。
これは密かな自慢の種。
ルーブルには、
シアル・ドールの日本代表委員を、
12年も務めたので、
その都度、機会を見つけて足を運んだ。
メトロポリタンは、
㈱商業界社長の時代から、
アメリカ視察研修会のコーディネートを始めて、
毎年のように通っている。
エルミタージュは1回きり。
それもモスクワオリンピックの翌年。
街の名称はまだ、
ソビエト連邦下のレニングラードだった。
私は学生時代の第二外国語として、
ロシア語を選択した。
だからというわけでもないが、
エルミタージュにも愛着がある。
また、機会を見つけて、
今度は夏に行ってみたいと思っている。
エルミタージュは「冬宮」と呼ばれる。
ロシア王朝の冬の宮殿だった。
私は冬休みを利用して、
正月を挟んだ2週間、
ソビエト連邦を訪れた。
忙しい旅のなかの美術館巡り。
店舗巡り同様に、
実に楽しい。
今回は村上篤三郎さんとご一緒。
㈱たいらや代表取締役社長。
かつては入館料が、
希望額だったが、
現在は大人25ドル。
村上さんは17ドル。
シニアだから。
私もあと4年。
300万点の美術品のうち、
19世紀からの西洋絵画セクションにまず、
足を運んだ。
そして真っ先に、
ヨハネス・フェルメール。
ここには5点ある。
「水差しを持つ若い女」。
メトロポリタンの看板の逸品。
ニューヨークにはほかに、
フリック・コレクションに、
3点のフェルメール。
フェルメール36点のうち、
都合、8点がマンハッタンにある。
私の好きなアンリ・ルソー。
ウィリアム・ターナーのヴェネチアの風景。
ファン・ゴッホもいい。
こんな糸杉の絵も。
私が一番好きなのは、これ。
生活感が出ていて、いい。
当然ながらポール・セザンヌ。
そしてエドガー・ドガ。
もう一点、油絵のドガ。
もちろんパブロ・ピカソ。
これはグスタフ・クリムト。
あ~あ、よかった。
その後は、エジプト芸術セクションへ。
美しい。
デンドゥール神殿。
その前で写真。
神殿のなかにはこの美しい彫刻。
外は秋のセントラルパーク。
しあわせな気分になる。
これも清楚な美人。
ため息が漏れる。
とりわけ美しい彫像。
その横のスフィンクス。
金の装飾品。
疲れも見せず、ギリシャ・ローマ館へ。
ここには様々な人物の雁首がある。
これは古代ギリシャの歴史家ヘロドトス。
第3代ローマ皇帝のカリグラ。
美形。
初代アウグストゥス、
2代ティベリウスとつづいて、
第3代だが、
政治力無く、
暗殺された。
第14代ローマ皇帝のハドリアヌス。
スコットランドのウォールで有名な、
現実派の皇帝だった。
そして五賢帝時代のマルクス・アウレリウス。
思慮深そうな顔つき。
学問を好んで、
『自省録』の著書がある。
巡り終わって、ちょっと疲れたが、
村上さんと並んで、
満足顔。
おつかれさま。
束の間の休息を楽しんで、
もうすぐ、テキサスに旅立つ。
また、ハードな研修が始まる。
気合を入れ直して、
頑張ります。
(つづきます)
〈結城義晴〉