12月の商人舎標語は「小さく、狭く、濃く、深く」
Everybody! Good Monday!
[2013vol48]
2013年の第48週。
12月も第1週となりました。
泣いても笑っても、
あと1カ月。
気分は悪くない。
ジタバタせずに、
自分のできることを、
100%やり抜きたい。
折鶴の折り目正しく冬に入る
〈朝日俳壇 青森市・小山内豊彦〉
木枯やひたと揺るがぬ白鳥座
〈同 芦屋市・酒井湧水〉
今日は暖かいけれど、
冬です。
さて商人舎magazineから急告。
12月9日。
来週月曜日。
商人舎magazineの
24時間無料公開
実施します。
9日午前0時から24時まで。
8月1日に次いで、
二度目のプレゼント。
会員の方々はもちろん、
会員でない方々、
隅々までご覧ください。
Monthly商人舎は、
4月号から11月号までの7号分、
とくとご覧ください。
Monthly連載も、
Weekly日替り連載も、
もちろんDaily商人舎も、
フォトギャラリーも、
そしてデータベースも。
全部全部、ご覧ください。
パソコンからもスマホからも。
来週日曜日の24時00分、
つまり月曜日0時00分、
スタートです。
商人舎magazine、
無料大公開。
ご期待ください。
商人舎magazineのメッセージや情報は、
積み重ねられるばかりです。
ビッグデータとなっていきます。
乞う! ご期待。
ちなみに、
今日のWeekly商人舎日替り連載。
「月曜朝一 今週の販促企画はこれだ!」
ご覧ください。
さて今月の商人舎標語。
これは月刊『商人舎』12月号の巻頭言、
Message of Decemberでもあります。
「小さく、狭く、濃く、深く」
サム・ウォルトンは言った。
“Think small!”
「小さく考えよ」
「私たちが巨大な会社になったのは、
巨大な会社のようには
振る舞わなかったからだ」
アメリカのユークロップス。
いまやアホールドUSAの傘下だが、
そのトライ&エラーのコンセプト。
小さく始める。
ゆっくりと進める。
つねに改善する。
ピーター・ドラッカー先生も、
イノベーションのために、
含蓄のある言葉を贈ってくれる。
小さくはじめる。
シンプルさを貫く。
ケース・バイ・ケース。
近代化から現代化へ。
モダニズムから、
ポスト・モダニズムへ。
ボランタリーチェーンも、
フランチャイズチェーンも、
レギュラーチェーンも。
Deep & Narrow!
小さく、狭く、濃く、深く。
ひたすら顧客のために。
今年最大の収穫の一つ、
スペインのMERCADONA。
リミテッド・アソートメント。
アメリカのトレーダー・ジョーも、
世界のコストコも、
ドイツのアルディも。
強いシングル・フォーマット企業は、
すべてリミテッド・アソートメント。
その理念は、
小さく、狭く、濃く、深く。
その精神は、
小さく、狭く、濃く、深く。
かつての重厚長大。
マス・マーケティングの時代。
しかし先進国では、
それだけではなくなった。
だからマス・カスタマイゼーション。
そしてこのマス・カスタマイゼーションは、
「小さく、狭く、濃く、深く」によってしか、
実現させることはできない。
2003年の㈱商業界2月ゼミナール。
私はメインテーマを、
「小さく、狭く、濃く、深く」と定めた。
商業界ゼミナールは、
昭和23年から始まり、
ピークの昭和50年代には、
3000人もの人々が集まった。
この中からイオンやヨークベニマルをはじめ、
あまたの優良企業が、
巣立っていった。
そしてこの商業界ゼミナールのメインテーマは、
その年の商業・サービス業の世界を、
リードするテーゼとなった。
私が2003年のテーマを、
「小さく、狭く、濃く、深く」と定めたのは、
サム・ウォルトンの影響。
通常の会社は、規模が大きくなると、
必ずといってよいほどに
「大企業病」にかかる。
しかしウォルマートにはそれが見られない。
不思議なことです。
私は、サムの「Think small」に、
その鍵があるのだと考えた。
それが「小さく考える」。
小さく、狭く、濃く、深く。
さて日経新聞『私の履歴書』。
フィリップ・コトラー先生登場。
「マーケティング」の最高権威。
82歳。
「気持ちの上では50歳だと思う。
90歳になり余生を考えることになるだろう」
素晴らしい。
私もこうありたい。
そのマーケティングを定義する。
「業績向上と顧客の価値・満足を創造することで
人々の生活の改善を目指す実践的な学問だ」
現在の自分の研究テーマ。
①「国家の経済発展において
巨大都市が果たす役割」
②「資本主義をもっと
人間の幸福に資するように
再構築する方法」
ピーター・ドラッカー先生も、
日本びいきだったが、
コトラー先生も同じ。
「コトラーさんが来日すると
景気が良くなる。
もっと頻繁に来てください」
日本の経営者や学者から、
そう言われる。
「1970年代から80年代に、
来日するたびに繁栄を目の当たりにした」
その当時のコメント。
「私の理論を日本企業が
実践しているだけだ」
代表作の『マーケティング・マネジメント』。
世界の大学・大学院の教科書となり、
14回の重版。
私もよく引用するが、
凄い本だ。
12月の1カ月間。
毎日がおおいに楽しみだし、
コトラーのマーケティングを考えつつ、
今年を締めくくりたい。
さて昨日の日経新聞に、
塩野七生さん登場。
「日本がエースで勝つようになった」
野球やサッカーにたとえる。
トヨタ自動車、日立製作所、
さらに安倍晋三首相。
「エースで勝つと一番いいし、
座りがいい」
安倍首相に関するコメントが面白い。
「エースを中心にして前進するのが、
確実な『ジャパン・イズ・バック』。
安倍さんはまだ三振で打ち取っていない。
だから『帰ってきたエース』になってください」
「私はリーダーを見るときに
自分がよしとする型にはめない。
絶対オーダーメードだと思っている」
安倍首相の強み。
「安倍さんは民主的に権力を持っている。
2度もチャンスをもらい、
民主的な方法で絶対多数をもらった」
「そこでおじけ付いて
何もしなかったら、
政治家でないだけではない、
男でもない」
『ローマ人の物語』を完結させ、
『ローマ亡き後の地中海世界』『十字軍物語』、
さらに『皇帝フリードリッヒ二世の生涯』を
書き上げた。
女の76歳は、
ひどく強い。
さて今週の結城義晴。
今日は土井弘さん、浅香健一さん、
そして鈴木國朗さんと研修会。
そのまま鈴木さんは、
商人舎に来訪。
この後、立教大学で、
サービス・マーケティング講義。
コトラー先生に恥ずかしくない授業をしたい。
明日は関西へ。
万代ドライデイリー会で講義。
明後日は関西の店舗視察。
夜は関西コーネル・ジャパンの懇親会。
いまから楽しみだ。
木曜日に帰京して夕方から、
杉山昭次郎先生を偲ぶ会。
金曜日は朝、夜、アポイント。
そして土曜日は立教で、
結城ゼミ。
今週も忙しい。
それでも61歳、
ここまで社会から、組織から、
そして業界から、
親兄弟、先達や友人たちから、
いろいろな強みをいただいた。
それを最大限、活かして、
お役にたちたい。
だから忙しさは、苦にならない。
ここで、
何もしなかったら、
男じゃない。
塩野さんに叱られそうだ。
みなさんも、
Good Monday!
〈結城義晴〉