今年末年始9連休とコトラーの伊藤雅俊「商人道」こそマーケティング!
Everybody! Good Monday!
[2013vol51]
2013年も第51週。
あと2週間。
今日は天皇誕生日で、
三連休最終日。
明日がクリスマスイブ、
そして明後日がクリスマス。
商人舎magazineの、
Weekly商人舎・日替り連載月曜日は、
「今週の販促企画」。
ここにも書いてあるが、
日本の天皇誕生日と、
世界のイエス・キリストの誕生を祝う日が、
連続している。
23日から、24日・25日。
お目出度いこと。
だから23日の祝日に、
家庭でクリスマスを祝うことも、
なんら違和感がない。
今日はそんな日だ。
その後、土曜日の28日から、
年をまたいで、1月5日まで、
年末年始の一般のサラリーマンは、
9連休。
その間、
小売サービス業は書き入れ時。
人々が休む時に、
仕事をして人々に奉仕する。
それが小売サービス業。
もう、当たり前になっているかもしれないが、
それは尊い仕事なんだ。
私がそれを強調し、賛美する。
頑張ろう。
お互いに。
賛美するだけでなく、
私も一緒に休まず、仕事する。
毎日更新宣言ブログを、
このタイトルで始めた動機の一つも、
ここにある。
年末が近づくといつも、
そんなことを思う。
今回の9連休中も、
私はふたつの仕事を続ける。
第1は、毎日更新宣言ブログ。
第2は、立教大学院結城ゼミ生の修士論文仕上げ。
提出が1月11日だから、ゼミ生たちは、
今週中に私に提出してくる。
だから私は、
年末も正月も、
やり取りをして、
これにかかりっきりになる。
ゼミ生にとっては多分、
人生最初で最後の記念碑となる論文。
私もできる限りのことをする。
日経俳壇・日経歌壇は昨日、
一年の総仕上げ。
選りすぐりの作品の中から、
選者の黒田杏子さんと岡井隆さんが、
厳選した。
そこから結城義晴が、
さらに選んだ。
家族みな朝を祈りて今年米
〈佐倉・小池成功〉
冬囲いされたる木々の覚悟かな
〈岩見沢・木村弥生〉
戦争を知らぬ世代が戦争を知らぬ世代に
詫びろと責めらる
〈横浜・芝公男〉
どの国も混迷いよよ深まりて
政治で収拾つかぬ世となる
〈仙台・星川滉一〉
短歌の方が政治的、風俗的、現代的。
俳句は抒情的、情緒的、私的。
さて2013年12月は、
フィリップ・コトラーを楽しむという余禄がある。
日経新聞最終面『私の履歴書』。
今日はスウェーデンのことが書いてあるが、
昨日は「日本の思い出」。
タイトルにも「『お客様に学ぶ』商人道」とあって、
イトーヨーカ堂創業者の伊藤雅俊さんが出てくる。
「日本への旅はいつも興味深く、
刺激に満ちたものばかりだ」
「すばらしい人がいるから」と紹介されたのが、
伊藤雅俊さん(セブン&アイ・ホールディングス名誉会長)。
伊藤さんの「お客様に学ぶ」という姿勢、
商人道はまさに、
顧客主義のマーケティングの実践者だ。
セブン&アイのDNAは、
この伊藤雅俊の顧客主義とマーケティングにある。
さらにコトラーは付け加える。
「私もメモ魔だが
彼もいつもメモを取る勉強家でもある」
まったくその通り。
私も伊藤さんにお会いすると、
私の方がインタビューされて、
メモを取られる。
何だか丸裸にされているような気分になるが、
これが伊藤雅俊流のマネジメントでもある。
さてこれも昨日の日経記事。
「トランス脂肪酸、取りすぎご用心」
ぼちぼち大手新聞でも、
トランス・ファットを取り上げ始めた。
「マーガリンや調理油、洋菓子などに含まれ
心筋梗塞などの危険を高めるとされるトランス脂肪酸」
11月に、アメリカの食品医薬品局(FDA)が、
段階的に使用を制限すると発表。
トランス脂肪酸は不飽和脂肪酸の一種で、
血液中の悪玉コレステロールを増やし
善玉コレステロールを減らす作用がある。
動脈硬化による心筋梗塞などの危険性を高める。
大半は植物油を高温にして臭いを取り除いたり、
マーガリンなどの製造時に
植物油に水素を加えたりする加工過程でできる。
FDAはこのうちの「硬化油」を規制する。
これは常温で固まりやすくしたタイプ。
米国の調査では、
食事で摂取したエネルギー量に占めるトランス脂肪酸の割合が、
2.8%に達する人は、
1.3%の人に比べて心筋梗塞のリスクが、
1.3倍に高まる。
デンマークやスイスなどは
油脂100グラムに含まれるトランス脂肪酸を
2グラム未満にする規制を実施している。
米国などでは含有量の表示を義務づけている。
日本にはトランス脂肪酸に関する使用規制は特にない。
しかし一方、
日本のトランス脂肪酸摂取量は、
欧米に比べて少ない。
「06年度の食品安全委員会の推計では、
日本人の平均的な摂取量は
1日0.7グラムで総エネルギー量の0.3%」
米国の平均2.6%の4分の1で、
世界保健機関の目標値1%未満の基準も下回る。
「国の食品安全委員会の10年度の調査では、
06年度に比べて一般向けマーガリンで47%、
業務用では91%、トランス脂肪酸が減った」
それでもこういった報道には、
常にアンテナを張っておかねばならない。
いま、私は、
千葉県のイオンモール幕張新都心に向かっている。
これから立教のサービス・マーケティングの講義。
イオンモールを視察し、レクチャーする。
フィールドワーク主義。
小売業やサービス業の現場は、
大学院の研究対象となる。
では、みなさん、
今週もがんばろう。
Good Monday!
〈結城義晴〉