屋形船貸切クルーズと「衰退業態の立地限定と商圏拡大」
Everybody! Good Monday!
[2014vlol3]
2014年第4週。
月曜日の朝、思う。
今週も頑張ろう。
ここでくじけてしまったり、
気持ちが萎えてしまったら、
1週間は組み立てられない。
立て直しも難しい。
だからというわけで、
3年ほど前から毎週月曜日に、
立教大学大学院の授業を入れた。
前期がF&Bマーケティング、
後期がサービスマーケティグ。
今日はそのビジネスデザイン研究科の、
最後の授業。
2005年から兼任講師となり、
2009年4月に特任教授に就任。
先の二つのマーケティングを教授し、
修士論文指導をしてきた。
それから5年間。
論文指導して、
修士号を取得した結城ゼミ生は、
今期の予定を含めて30人を数える。
アルフォンス・ドーデの短編小説に、
『最後の授業』(La Dernière Classe)がある。
フランス領アルザス地方、
小さな村の小学校の感動的な物語。
今日はその立教大学院教授としての、
最後の授業。
私に残された時間も、
そんなに多くはない。
これからは流通産業のために、
講義をしていくことになる。
文机(ふづくえ)を冬日溜りに移しけり
〈日経俳壇 野田・塩野谷慎吾〉
今日は講義の後で、
ミニ謝恩会を開いてくれる。
ありがたい。
昨晩は、結城ゼミ三期生が、
屋形船貸切新年会を開催してくれた。
大森海岸からお台場までの、
2時間半の屋形船クルーズ。
貸切で、気持ちいいい。
船に揺られながら、
料理を食し、酒を飲み、
一人ずつ近況報告をしていると、
お台場に到着。
フジテレビ本社のイルミネーション。
極寒の川風をものともせず、
写真。
レインボー・ブリッジも間近に見える。
美しい。
最後に全員で写真。
結城ゼミ三期生と同学年の有志。
みんな結城ゼミ生。
「船頭さんですか?」
尋ねたら、
「いや、綱取りです」
その綱取りさんと写真。
その後、大森駅で二次会。
ここから新たに、
お二人が参加してくれて、
盛り上がった。
みんな、満足のいく人生を歩んでください。
仏壇の寒菊枯れる気配なし
〈同 東京・家泉勝彦〉
さて「今週の販促企画」は、
商人舎Magazineの、
Weekly商人舎・日替り連載。
「1月第4週の販促企画」
今週は明日・明後日と、
ペガサスクラブ政策セミナーがある。
私は参加できないけれど、
商人舎からスタッフが顔を出す。
今週末の金曜・土曜は、
立教の修士論文審査会。
その間、私は月刊『商人舎』2月号の取材など、
スケジュールが詰まっている。
これもありがたいことだ。
名も知らぬつぼみきらきら春を待つ
〈同 川崎・小林惟司〉
さて先週土曜日の日経新聞『企業総合欄』。
「百貨店市場の縮小に
16年ぶりに歯止めがかかった」
日本百貨店協会の調査。
2013年の全国百貨店売上高(全店ベース)は、
6兆2171億円。
前年比1.2%増。
既存店ベース売上高は2年連続プラス。
商品別には、
美術・宝飾・貴金属の販売額が16%増。
衣料品も堅調。
消費増税への駆け込み需要もあり、
家具など雑貨販売も好調。
調査対象43店の免税売上高は384億円、
なんと9割増。
訪日外国人の利用が売上げを押し上げ、
国別では中国やタイが多い。
東京や大阪など主要都市は約3%増、
一方、地方店は逆に1%減収。
百貨店売上高のピークは91年、
9兆7130億円。
「下げ止まったとはいえ、
市場規模はピーク時の6割強」
百貨店業態そのものが衰退している。
衰退業態の特徴。
「立地は限定され、
商圏は広がる」
同じく、先週木曜日の日経記事。
「復調ファミレス出店増」
すかいらーくは2014年、
30店超の出店計画。
前年度の2倍。
ロイヤルホールディングスは、
08年から凍結の「ロイヤルホスト」の出店を、
13年に再開、14年は4店出す。
セブン&アイ・フードシステムズ
大久保恒夫社長。
「消費者が食事の質やくつろぎを
重視する流れは変わらない」
このところ、デニーズの店は活気づいている。
日本フードサービス協会の発表。
ファミレスの売上高は、
08年から4年連続で前年割れとなった。
しかし、ここへきて「ファミレスの復活」。
13年上半期のファミレスの売上高は、
前年同期比で3.0%増。
同時期、ファストフードは0.3%減。
11月は1.1%減、
2カ月連続のマイナス。
1997年が外食産業のピークだった。
その後、伸びていた業態はファストフードのみ。
しかしいま、
ファミレス復活(?)、
ファストフード不振。
百貨店やファミリーレストランが、
「復活の兆し」を見せる。
衰退業態は、
「立地が限定され、
商圏は広がる」
それによって、
復活しているように見える。
しかしそれは、
かつての地位を取り戻すのではなく、
ポジショニングが確定されるのだと考えれば、
納得できよう。
世の中、大きく変わっているように見えて、
じっくりと動いているに過ぎない。
では、「最後の授業」に出かけるとしよう。
みなさんも、
Good Monday!
〈結城義晴〉