「最後の授業」とJR大阪三越伊勢丹売場半減・コンビニ既存店割れ
昨日の「最後の授業」。
立教大学院ビジネスデザイン研究科、
サービスマーケティグ。
前期の4月から7月までが、
フード&ベバレッジマーケティング。
後期の9月から1月までが、
サービスマーケティグ。
前者が有形財のマーケティグ、
後者が無形財のマーケティグ。
毎回15人から30人近くの履修生がいて、
それを5年続けたから、
200人くらいの社会人大学院生に教えたことになる。
そして結城ゼミ。
既にOBOG会が発足していて、
一期生の名古屋文彦さんが会長。
総勢30名の大所帯になる。
その上この結城ゼミには、
「名誉会員」というかシンパというか、
そんな人たちがいて、
ネットワークをつくっている。
「最後の授業」が終って、
第1期生のお二人から花束をもらった。
田村直純さんと高橋修一郎さん。
その後、聴講生も含めて、
全員で写真。
カメラマンが交替して再び写真。
今春、修了するメンバーだけで、
写真。
それが終わると、
ほぼ全員でミニ謝恩会へ。
会場は池袋の立教大学近く、
イタリアンレストラン。
話は弾んだし、別れが惜しかった。
最後に立教のパーカーとスウェットを、
プレゼントしてもらった。
本当にうれしかった。
みなさん、ありがとう。
いい仕事をしてください。
いい人生をおくってください。
それだけです。
さて今日の日経新聞夕刊、
1面トップ。
「JR大阪三越伊勢丹、
売り場面積半減へ」
2011年5月、売場面積5万㎡で開業、
JR大阪駅に直結した便利さ。
記事には「大型店」と書いてあるが、
5万㎡の百貨店はむしろ小さい。
大阪は百貨店の開業・増床ラッシュに沸く。
つまり競争激化。
そして優勝劣敗。
開業当初は年間550億円の予算。
しかし2013年3月期は303億円。
2014年3月期はさらに下回る。
売場を6割程度減らし、
より小さな百貨店とし、
専門店を導入。
しかしこれではどう見ても、
抜本的な解決とは言い難い。
一方、日本フランチャイズチェーン協会発表。
2013年の全国の、
コンビニエンスストア。
その既存店売上高は、
前年比1.1%マイナス。
8兆 5213億円。
新店を含む全店売上高は9兆3860億円。
こちらは4.0%プラス。
大手5社の13年度の新規出店は、
約4560店で過去最高。
こちらも既存店が割れて、
実は大きなダメージを受ける。
なぜか。
フランチャイズチェーンだから。
フランチャイズの既存店とは、
1店1店の加盟店を指す。
活発に新店をオープンさせ、
チェーン全体で売上げが伸びても、
既存店が縮めば、
加盟店の収入は減る。
そうするとチェーン組織は、
盛り上がらない。
盛り下がる。
コンビニ業態にも、
曲がり角の様相。
かつて日本小売業の王者は、
百貨店だった。
三越はその象徴だった。
それを1972年にダイエーが追い抜いた。
総合スーパーが王者となった。
次に、2000年、
セブン-イレブン全加盟店売上高が、
ダイエーのそれを抜いた。
この中でJR大阪三越伊勢丹が売場半減。
コンビニは2013年既存店割れ。
主役の店舗規模がだんだん縮んで行って、
ノンストアリテイリングになってしまうのか。
今日、23時30分から、
NHK総合テレビNews Webに出演。
たった10分ほどだが、
そのことも話したい。
〈結城義晴〉