福岡から熊本へ、「流通の未来を自分たちでつくる会」の研修
冬季パラリンピックが始まった。
第11回ソチ大会。
クリミア半島の情勢緊迫のなかで、
障害者スポーツの祭典。
象徴的な2013年。
閉会式は16日。
日本では公正取引委員会が、
4月1日からの消費増税に対して、
価格転嫁を拒む事業者の
取り締まり状況を発表。
公正取引委員会に指導を受けた企業、
その数、387社。
この387社のうち、
「大規模小売事業者」の数は、
28社だった。
情ない商人にはなるな!
私は言い続けている。
消費税転嫁対策特別措置法、
さらに下請法に基づいて、
取引価格を適正水準に戻す指導が行われ、
悪質な場合には社名が公表される。
さて、昨夜は、
福岡にいるということもあって、
ちょっと飲みすぎた。
生まれ故郷に来ると、
気持ちが高揚しつつ、安らぐ。
のどの渇きで目が覚めた。
博多のホテルの快適な風呂に入って
目を覚ます。
今日から2日間、
イオンリテールワーカーズユニオンの、
西近畿のメンバーの研修。
「流通の未来を自分たちでつくる会」
労働組合が主催して、
勉強し、研修し、流通を考える。
そのお手伝い。
まずはホテルの会議室で、
第1回セミナー。
イオンリテールの状況を知るために
幕張新都心店を視察した人に、
手を挙げてもらう。
関西エリアのメンバーも結構視察している。
このあたり、教育が徹底されている。
講義では九州エリアのプレイヤーの特徴と、
業態からフォーマットへの競争の本質を解説。
アメリカの寡占から複占へのマーケット、
ウォルマートのJUST basics戦略などを、
整理して話す。
講義ではストアコンパリゾンで何を学び、
何を検証するかを語った。
100分ほど語るとさらにのどが渇く。
専用バスに乗り込んで
いよいよ視察。
移動中の車中でも講義は続く。
ハローデイ新宮店。
寿屋の物件に、
11年前に出店した比較的に小型の店。
店長の渕上栄二さんに、
会議室で説明を受ける。
ハローデイの強みは、
パートタイマーのモティベーションの高さ。
それをつくり上げる「ハロリンピック」や、
売場づくり、プロモーションなどを、
丁寧に語ってくれた。
渕上店長と売場の前で写真。
安藤賢太議長も感謝の握手。
さらにイオンモール福津店。
核店舗のイオン福津店。
商圏人口6万人。
2層の総合スーパー。
売場はよくできているが、
ディスカウント競争の激しいこのエリアで
目標売上高にはあと一つというところ。
イオンリカー。
什器や照明に工夫がなされている。
ここでも会議室で、
店長からのレクチャー。
2年前から店長を務める橋本博之さん。
数字をもとに、
福津店の課題と展望を語ってくれた。
店長を囲んで事務局の皆さんと。
夕方には視察を終え博多から熊本へ。
九州新幹線つばめに乗り込む。
ダン・ダン・ダダーン♪
九州新幹線開通のメロディーが、
浮かんでくる。
車内はレトロ調。
博多から熊本まで50分ほど。
熊本駅はすっかり夜景。
そこから市電でホテルへ。
着くとすぐに1階の居酒屋で、
懇親夕食会。
乾杯!
馬刺しや辛子レンコンなど、
熊本料理を食しながら、
2時間あまり懇親。
締めの挨拶は結城義晴。
流通の未来に希望を持ち、
自分たちで考え、行動する。
それが21世紀の流通をつくる。
朝8時半から夜10時まで、
長い一日だった。
ちょうど「将棋界の一番長い日」でもあった。
(つづきます)
〈結城義晴〉
2 件のコメント
結城先生へ
九州のストアコパリゾンのブログ楽しみにしています。
私の地元の九州小売業は、2000年にオサダ(DS)が゙民事再生を申請したことを発端に、2001年に寿屋(GMS)が民事再生、2002年ニコニコ堂(GMS)が民事再生、2004年ダイエー(GMS・旧ユニード・ダイエー)が産業再生法)と大きなターニングポイントがありました。そして それらの居抜物件に、ハロディー(SM)、ルミエール(DS)、トライアル(DS)が次々と出店して、九州の小売業の地図はすっかり入れ替わりました。
このような地殻変化は全国的にも珍しい事なのでしょうか?
米国におけるのシアーズ(GMS)の退潮とウォルマート(DS)の隆盛と同じ意味を持つのでしょうか?
いまちゃん、ありがとうございます。
九州ほどドラスティックではないにしろ、
視覚変動には共通項があって、
ご指摘の通りです。
アメリカでも、シアーズやKマートが退潮し、
ウォルマートやターゲットが伸びました。
日本のセブン-イレブンやローソン、ファミリーマートの成長は、
逆に業種店の衰退の代替機能とみることができます。
東日本大震災の被災地を訪れると、
それがくっきりと表れていて、
納得できます。
これも九州以上にドラスティックです。
月刊『商人舎』3月号は、
そのことも示しています。