平和堂米国研修報告会と事前講義/クローガー&セーフウェイ決算
4月上旬の陽気。
東京は最高気温16度。
北陸では春一番が吹いた。
朝7時19分、
新横浜発のぞみ203号で、
名古屋へ向かう。
富士の山は、
春の靄の中に、
けぶっている。
名古屋で、
こだま697号に乗り換え、
米原へ。
米原に近づくと、
残雪の景色。
さらに米原から、
JR東海道・山陽本線に乗り継ぎ、
目指すは南彦根。
今日は終日、
平和堂本社で、
講義と報告会。
平和堂本社4階から眺めると
屋根には、おとといの雪の名残り。
本社社長室には、
マスコットの受付には、
彦根市のひこにゃん。
本社4階で、アメリカ研修会の事前講義。
平和堂は毎年2回ずつ、
アメリカ研修を行っている。
もう3年が終わり、今年は4年目。
従って、今年は7期生となる。
その事前ガイダンス。
月刊『商人舎』の
トレーダー・ジョーの特集や
ホールフーズの特集も、
講義の中で使う。
「店は客のためにあり、
店員とともに栄える」
アメリカ流通業にも、
この理念が貫かれている。
ガイダンス講義が終わり、
昼食をとってから、
午後は、昨年秋の研修6期生の報告会。
班ごとに6つの発表。
いずれも充実した内容で、
私は大いに満足。
発表に対しては、
平和堂幹部から、
鋭い質問や意見が寄せられる。
そして一つひとつに、
私の評価・講評。
そして、まとめ。
イノベーションが進んだか。
この視点をいつも忘れてはいけない。
そして全員そろったところで、
結城義晴のチェーンストア経営論。
ご清聴を感謝したい。
最後に夏原平和社長の総評。
夏原さんは、
日本のチェーンストア経営者のなかでも、
際立ってアメリカに造詣が深いおひとり。
その持論の展開をぐっと抑えて、
若い人たちのチャレンジ精神を奨励する。
その後、7期生はディスカッション。
さらに「アメリカ研修で学びたいこと」の発表。
これにも、講評と動機づけ。
報告会が終わると、
6期生は懇親会。
夏原さんの挨拶。
私も参加。
そこで岸本美佳子さんから、
本にサインを所望された。
岸本さんは、
北陸営業部デリカ・バイヤー。
できました。
朝に希望、
昼に努力、
夕に感謝。
さらに6期生団長の夏原陽平さんが、
最後のまとめ。
是非とも、
全員の力を結集して、
実行に移してもらいたい。
一番最後に、
夏原さんと握手。
いい報告会と事前講演会だった。
商人舎Magazineの、
Daily商人舎。
今日のWorld Newsは、
クローガー 2013年度決算は
1.8%増収・1.5%最終増益
月曜日の3月10日は、
セーフウェイがサーベラス傘下の
アルバートソンによる買収で最終合意
先週3月6日は、
クローガー
身売り模索中のセーフウェイに接触か
全米第1位のスーパーマーケット企業が、
クローガー。
第2位がセーフウェイ。
そのセーフウェイが買収された。
何しろ3兆円を超える企業が、
M&Aされる。
3月4日のworldDaily商人舎は、
ウェグマンズ 調剤部門で
200言語に対応するサービス開始
そして先月末の2月28日は
2013年度決算
ウォルマート&ターゲットの暗と暗
総合スーパーで絶好調だった2強にも、
ちょっと暗雲が立ち込める。
食品スーパーマーケット2強は、
41四半期連続既存店増益のクローガーと、
サーベラスに買収されたセーフウェイ。
商人舎Magazineのアメリカ情報が、
このところク追いかけたのは、
クローガーとセーフウェイ。
そしてウォルマートとターゲット。
アメリカが日本のチェーンストアを
リードしているかに見えたが、
総合スーパーに関しては、
日本の現象にアメリカが似てきた。
業態の盛衰と、
フォーマットへの分化によって、
この現象を説明することができる。
それは日本の企業の経営戦略策定に、
大きく示唆を与えてくれる。
もちろん、現場問題のソリューションにも、
アメリカチェーンストアが教えてくれるものは、
無限にある。
〈結城義晴〉