塩野七生「日本の再生」と岡村正「勝ちて和す」と3Dフィギアづくり
朝日新聞『オピニオン』欄。
「東日本大震災3年 これからを問う」
作家・塩野七生さんが語る。
「東北の再生は日本の再生でもある」
同感。
「これからは人間が主導権を握るのです」
「人間には希望が必要なんです。
最後に残るものは希望なんです」
結城義晴流にいえば、
小さな喜び、
ささやかな幸せ、
明日への希望。
それでいて、
「大事なのは現実的であること、
具体的であること」
「ローマ帝国とヴェネツィア共和国は
それぞれ一千年にわたって栄えました。
なぜこうも長く続いたのか。
自国民のもてる力をこれだけ
活用した国はほかになかったからです」
日経新聞最終面の『私の履歴書』。
今月は東芝相談役の岡村正さん。
昨日のタイトルは「集中と選択」。
このなかで「勝ちて和す」を強調。
元西鉄ライオンズの三原脩監督の言葉。
「勝ってこそチームワークは生まれ、
生きがいも感じられる」
1998年、東芝はATM事業を、
OKIに売却する。
その時点の東芝ATM事業の社員たちは、
売却された後、成果を上げ、
「勝ちて和す」を実感した、と岡村さん。
今日のタイトルは「社長就任」。
2000年3月初め、
当時の西室泰三社長から突然、
「次の社長、やってくれませんか」。
瞬間、口をついて出た言葉は、
「お受けいたします」。
私もそうだった。
即答した。
岡村さんは述懐する。
「こういう時は『少し考えさせてください』と
言うのがふつうだろうか。
後でそう思ったりもしたが、
言ってしまったのだから仕方がなかった」
「入社以来、マーケティング畑を歩んできた経験から、
迷った時はまずお客さんにあたろう。
答えは必ず市場にあると信じていた」
「営業だけでなく、技術や生産、スタッフの
それぞれが活動の起点に『顧客』を置き、
仕事を進めることが大切だ」
顧客を起点において、
勝ちて和す。
それが岡村さんの信条だろう。
連載の3月15日段階で、
社長就任のハイライトと、
結論らしき内容。
あとがどうなるかと心配だが、
顧客を起点において、
勝ちて和す。
これです。
さて今日は、東京・渋谷の道玄坂。
FabCafe ファブカフェ。
1階はカフェ。
2階はスタジオ。
ここで3Dフィギアを作成してもらう。
立教大学大学院の結城ゼミ。
私が今年3月で退任なので、
結城ゼミ第3期生が
フィギアをプレゼントしてくれる。
それをつくる。
まず、写真撮影。
ポーズを指導してもらう。
こんな感じは、いかが?
結局、こんなポーズ、。
撮影は、カメラとスキャナーで6秒間。
お疲れ様。
3期生の紅一点・岡村あゆ子さんと、
あかりちゃん。
その後、データを見せてもらう。
斜めから。
うしろすがた。
色がつくと、こんな姿。
データ補正のやり方を、
レクチャーしてもらう。
この道具をつかって、
デジタルで彫刻を彫るように修正する。
1時間くらいで、
このデータ画像が、
立体データになる。
これはもう立体データ。
それを1階のカフェのパソコンに移す。
こんな感じ。
そしてプリンターでフィギアをつくる。
カフェで、アイスラテなど頼んで、
1時間17分。
プラスティックの糸状のもので、
立体フィギアがつくられていく。
まず足場の土台。
丁寧な仕事です。
足ができる。
黄緑を選んだ。
カフェには、様々な作品が並ぶ。
革製品に刻印した作品。
このほか、レーザープリンターで
マカロンに文字を書き込んだりしていた。
そんな光景を見ているうちに、
下半身が出来上がった。
自分そっくりのフィギアができていく。
不思議な感覚。
そして首から下ができた。
頭もできた。
完成です。
最後に修正。
3期生の3人+ワンで、
ポーズ。
左から外山順一郎さん、
岡村あゆ子さんとあかりちゃん、
山口毅さん。
ありがとう。
退任にあたって、
教え子たちがいろいろと配慮してくれる。
ありがたい。
小さな喜び、
ささやかな幸せ、
明日への希望。
あかりちゃんが来てくれて、
喜びを大きくしてくれた。
ありがとう。
日本の未来は、
明るい。
「人間には希望が必要なんです。
最後に残るものは希望なんです」
〈結城義晴〉