結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2014年03月20日(木曜日)

マクドナルド100円バーガーと消費増税時の「李下に冠を正さず」

今日は終日、
横浜の商人舎オフィス。
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雨模様。

見上げれば、雨空。
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こうして少しずつ、
春が進む。

明日は春分の日。

一昨日、四国高知で桜の開花。
昨日は、九州。
宮崎、佐賀、福岡。

これから桜前線が北上してくる。

日本気象協会の予想。
24日に、本州は一気に飛んで静岡。
25日、山陽道に戻って広島、
28日に大阪と東京・横浜。

あと1週間。
今年は全国的にほぼ平年並み。

開花から4~10日ほどで満開。
だから東京・横浜では、
4月に入ってから本格的に、
桜が楽しめる。

私はその時、台湾。
桜の散り際には、
ヨーロッパ、
ロンドン・バルセロナ。

あと何度、日本の桜を、
愛でることができるのか。

そう考えると、
3月末から4月にかけて、
外国に飛ぶことはひかえたい。

今日の午前中は、
㈱寺岡精工営業推進企画部のみなさんが来社。
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私の隣から営業推進企画部長の西村馨さん、
営業企画アーキテクトの田中弘毅さん。
営業ポータル部長の三木桂さん。

TERAOKAニューバランスフェアが、
4月から始まる。

そこでメイン講義を担当する。

仙台は4月8日(火)仙台卸商センター
札幌は5月27日(火)アクセス札幌
大阪は6月17日(火)ハービスホール

いずれも午後1時から。

九州は日程が合わず、残念。

皆さん、ぜひ、おいで下さい。
精一杯、講演します。

午後には、㈱麹町企画の皆さん。
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右から常務の田中憲造さん、
企画制作部長。
チーフプロデューサーの横田順一さん、
ディレクターの平子厚生さん。

久々にオフィスに戻ると
昨日今日と、
次々に来訪者。

それはそれで、
まことにありがたことです。

雨の中、
ありがとうございました。

さて、Daily商人舎は、
ワールド・ニュース。
ダラー・ゼネラルの増収増益と
「ライフサイクル・リモデリング」

ウォルマートが最も恐れる1ドルショップ。
その新しいフォーマットの開発。
必読です。

さらに日経新聞にはお世話になる。
今朝の『企業欄』の記事。
「マクドナルド、バーガー値下げ」

日本マクドナルドホールディングス。
消費税率アップの4月1日から、
ハンバーガーを税込100円にする。
現行からの20円引き。

プレミアムローストコーヒーSサイズ、
ホットアップルパイなど、
100円均一の「100円マック」シリーズも継続。

チーズバーガーも17円値下げの133円。

マクドナルドは、2013年5月に、
ハンバーガーを20円値上げした。
再び100円に戻し、
他の商品は増税分の3%を上乗せ。

マクドナルドは直近12カ月のうち、
9カ月で既存店売上高前年割れ。

だから、主力アイテムは、
やむにやまれぬ価格据え置き作戦。
他の外食大手の間でも価格を据え置き、
消費の冷え込みを避けようとする動きが目立つ。

リンガーハットも最人気「長崎ちゃんぽんランチ」は、
699円で据え置き。

リンガーランチは本体価格490円。
増税分をそのまま転嫁すると504円。
しかしこれも499円に抑える。

ラーメン店「日高屋」のハイデイ日高。
中華そばの390円、
ニラレバ炒め定食650円を、
価格据え置き。

「3%以上転嫁する商品もあるが、
人気メニューを据え置いて、
値ごろ感の維持を狙う」

ファストフードをはじめとする外食は、
このスタンスが多い。
つまりは、まったくもって、
メーカーと同じ発想。

これはこれで、
プライシング・セオリーがある。

それは月刊『商人舎』4月号で、
学んでほしい。

しかし小売りは異なる。

アベノミクスの景気回復で、
業績は改善し、
賃金は引き上げられる。

しかし消費増税後は、
消費は冷え込む。

5%から8%への3%で、
動く消費者がいるし、
動かない消費者もいる。
動く商品もあるし、
動かない商品もある。

しかし基本的に、
商品の品質がこの増税の時に、
画期的なイノベーションを、
果たすことはない。

国民が払うべき消費税が、
3%分上がるだけだ。

このときに、
あるべき態度は、
明白。

李下に冠を正さず。

スモモ(李)の木の下で、
冠をかぶりなおそうとして手を上げると、
実を盗むのかと疑われるから、
そこでは直すべきではない。
〈大辞林〉

出典は『古楽府』君子行。

消費税増税の時に、
姑息な商人とみられてはいけない。

あくまで、
「自分が考える正しい商人」でありたい。

自分の顧客に対して、
自分らしく、
正々堂々、
凛とした態度をとる。


Integrity。

これでいい。
これがいい。
これしかない。

その意味で、
自分のポジショニングに、
自信と確信を持つことだ。

「変化が激しくなるほど
変わらないものの価値は上がる」

〈アル・ライズ&ジャック・トラウト〉

〈結城義晴〉


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